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コンパクトな家に住み替え!引っ越しとリノベーションで叶えた夫婦の理想

  • 2025.5.24

子どもが大きくなったことや、暮らしのなかの優先順位が変わったことなど、人生のターニングポイントで家や、間取り、そして住む場所そのものを変えたみなさん。
歳を重ねたからこそ実現できた、「今」の心地よさとは?

3LDKだった間取りを1LDKにリノベーション。
LDKの一角は引き戸で仕切ることができ、息子が帰ってきた時には部屋として使用。

引っ越しとリノベーションで叶えた夫婦の理想。 おしゃれで稼働率のいい空間に

リビングを見渡すキッチンスペースは、躯体現しの壁、収納棚、カウンターをグレーで統一し洒落た雰囲気。
「撮影スタジオのような雰囲気を意識しました。スッキリと広々としているので、キッチンに立つのも心地いい」と田中絵真さん。

前の家のキッチンでは……

狭いコックピットのようなキッチン。
家電などを調理台に置いていたため、作業スペースが侵食されて、料理をすることがストレスフルだったのだそう。

開放感を求めて辿り着いた キッチンとテレビが主役の空間

お子さんの大学進学を機に、昨年秋、20年以上住んだマンションから住み替えをした田中さんご夫妻。
必要なものだけに囲まれた心地良い暮らしを目指して、現在の家は20㎡ほどダウンサイジングしたそうです。

「以前のマンションは、夫婦二人で暮らすには広く、無駄が多いと感じていて。何より、キッチンの使い勝手が悪く、いろんな設備も古くなっていたので、リフレッシュしたい気持ちが大きかったですね」と話すのは絵真さん。

絵真さんから提案の住み替えのようですが、夫・桂さんのご意見は?

「ローンを完済していたので、妻から提案されたとき、正直、戸惑いました(笑)。でも、子どもも大学生となり家を出たので、マンションの売却費用を元手にすれば、新たな家の購入やリノベーション費用などがかなりまかなえることがわかり、より快適な生活になるならば! と」。

そうして手に入れたのは、11階建ての中古マンションの最上階の東南角部屋。3LDKだった空間をフルリノベーションし、ゆとりの1LDKに。

特に過ごす時間が長いリビングダイニングは、2面の掃き出し窓から光が差し込み、明るく開放的な雰囲気。そんな空間の主役が、オープンなアイランドキッチンです。

「キッチンを一から作るにあたってイメージしたのが、撮影スタジオのようなスタイリッシュなムード。前の家の台所は身長が低い私には使いづらい吊り戸棚が多く、日々ストレスに感じていたんです。でも今は、収納はすべて腰より下に配置したのでとても快適。そして、作業スペースにゆとりがあるので、友人を招いて食事を楽しむ機会がより増えました」と目をキラキラさせて絵真さんは話してくれます。

一方、このリノベーションで旦那さんが実現したかったのは、「テレビを大きい画面で楽しむ」こと。前の家だと画面を大きくすると通行が妨げられ、見通しも悪かったそうですが、この家なら景色を損なうことなく叶えられたのだとか。

さらにリビングとダイニングがつながったことで、絵真さんは日当たりのよい一角を仕事スペースに。

これまでの生活から導き出した〝ちょうどよいサイズ〟は、機能的で幸せ溢れる暮らしのよう
です。

身長に合わせて引き出しオンリー。背面収納でさらに使いやすく

アイランドカウンターの背面は、腰高の引き出し収納を壁づけに配置。棚の上は毎日使うキッチン家電の定位置にしています。

背面の棚の引き出しには日々の食事で使う器を収納。
「さっと取り出しやすいのが気に入っています」。

アイランドカウンターの手前も収納スペースに。カップなど来客時に使う器が。

テレビを大画面で見たい。 ささやかな願いが叶ったリビングとダイニング

見晴らしのいいダイニングの一角が、絵真さんの仕事場。
「以前は食卓で仕事をしていたので、食事のたびに片付けなくてもいいのが本当に嬉しい」(絵真さん)。

スタジオ感」を出すべく、ライトはシーリングではなくすべてレールタイプに。お気に入りのランプを複数吊り下げて楽しんでいるそう。

広いリビングは65インチのテレビを置いても圧迫感なし。
休日はテレビを見てくつろぎたい桂さんも満足。

そのほかの空間・部屋はコンパクトに

息子さんの部屋

引き戸で仕切ることができる小部屋には、床下収納を兼ねた小上がりと作り付けの本棚が。息子がいないときは寛ぎ場所としても活用。

玄関

玄関には、お気に入りのファブリックで目隠しした靴箱。さらにライトで落ち着いた雰囲気も演出。

夫・桂さんの仕事部屋

寝室にライティングデスクを置き、桂さんはこちらが作業場。

photograph/Miyako Toyota text/Kazuyo Nojiri

大人のおしゃれ手帖2025年5月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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