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リフォーム実例!部屋数を減らして夫婦2人の暮らしを素敵に快適に

  • 2025.5.15

子どもが大きくなったことや、暮らしのなかの優先順位が変わったことなど、人生のターニングポイントで家や、間取り、そして住む場所そのものを変えたみなさん。
歳を重ねたからこそ実現できた、「今」の心地よさとは?

3LDKから、リビングを広げた2LDKへ間取り変更。
水回りの配置はそのままに、キッチンの壁はコーラルピンクにするなど、イメージを一新。

草花と風を感じる広々としたリビングに

リノベーションを機に、二人の美意識に合わないものは思い切って手放し、さらにこのリビング・ダイニングには置かないことを徹底されているそう。
「このスペースを存分に生かすために必要なリノベーションでした」(Tさん)。

二人で創り上げる“美しさ”を愛でる暮らしが心地いい

広い土間の玄関からリビングに
入ると、そこは多くのグリーンに囲まれた温室のような空間。

中目黒の花屋「FLOWERS NEST」を営むTさんご夫妻が、1年前にフルリノベーションしたご自宅は、目黒川に近い静かな一角の築25年のマンションです。

「もともとは、76㎡の3LDK。娘たちそれぞれの個室と夫婦の寝室で3部屋を使っていました。娘たちが家を出てからは夫婦で寝室を別にしても、一部屋あまっているのが気になって。それで、水回りなどの設備を一新する機会に、リビングを広げて、好きな植物やアートをもっと楽しめる空間にしようと思ったのです」と妻のTさん。

リビング隣二人で創り上げる“美しさ”を愛でる暮らしが心地いいの部屋を取り払い、約20畳に拡張。

珪藻土の壁は、「偶然何かの広告で見た色にピンときて、その通りに調合してもらった」という、植物やお花が映える、色にこだわった絶妙なグリーンです。

もともとは、同じフラワーショップに勤めていたおふたり。リノベーションは妻のTさんが主体となって進めましたが、好きな世界観は共通しているそう。

「とにかく物を厳選し、特に生活用品を減らしました。リビングには収納棚は設けず、自分たちが好きなものを存分に飾る暮らしにシフトしようと思ったんです」。

もう一点こだわったのが、玄関まわり。
「以前は玄関を入ると目の前が壁で、閉塞感があった」のを大きく拡張。廊下も鏡やアートが置けるゆとりのある幅に。さらに玄関を広くしたことで、手すりを付けられたことも、これから先の“安心”につながったそうです。

「以前の住まいは、家族4人がプライバシーを保ちながら暮らすためにはぴったりの造りでした。でも夫婦二人になったからできた、愛でていきたいものだけがある“景色”は、これまでの生活の澱が一掃されかのよう。暮らすことの鮮度が上がり、心の充足度が高まりました」と言いながら微笑むTさん。

そしてその様子を楽しげに見守るYさんとの二人の間には、未来への期待感に溢れる空気が満ちているようでした。

こだわりの壁の前では、グリーンがより魅力的に。セレクトはYさん、お世話はTさん。

フレンチアンティークのカップボード。
棚には花瓶やリサ・ラーソンの鳥の陶板などお気に入りのものだけ。

広々とした玄関には アートとともに“将来への備え”も

曲がっていた廊下の幅を広げて広くした玄関。
帰ってきたときに清々しい気持ちになるそう。

アイアンの手すりのグリーンの色合いはリノベーション会社「無相創」からの提案。

それぞれのペース、世界観を築く夫婦別の寝室

夫・Yさんの寝室はよりコンパクトに。壁紙はご自身の好きなブルーをチョイス。

妻・Tさんの部屋はリビングで長年愛用していた照明を活用。
必要な生活用品はこの部屋にすべて収納。

撮影/早川誓子 文/田中絵真

大人のおしゃれ手帖2025年5月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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