1. トップ
  2. おでかけ
  3. 大阪・関西万博では、パビリオンやEXPOホール内で使われている、日本の織物にも注目して。

大阪・関西万博では、パビリオンやEXPOホール内で使われている、日本の織物にも注目して。

  • 2025.5.21

京都を拠点とする老舗の織物メーカー、川島織物セルコンは現在開催中の2025年 大阪・関西万博にて、EXPOホールをはじめ、20を超える施設・パビリオンにファブリックや床材などを多数納入。特設ウェブサイト「川島織物セルコンと万博 Woven for the World Expo」も公開し、1889年のパリ万博から大阪・関西万博までの万博とのつながりを紹介している。

250520-kawashimaselkon-01.jpg
EXPOホール「シャインハット」の円形劇場内の壁面を包み込む特注ファブリックは、川島織物セルコンによるもの。画像提供:伊東豊雄建築設計事務所

大阪・関西万博では、諸外国や企業のパビリオン、会場を取り巻く大屋根リングなどに話題が集中しているが、会場内の施設に使われている資材などを提供する企業も縁の下の力持ち的な役割を果たし、万博を盛り上げるべく大きく貢献している。

川島織物セルコンは1843年の創業以来、さまざまな活動を通じて織物と向き合い、「記憶に残る、織と美。」を追求してきた。なかでも万博を通じた挑戦に対する想いは熱く、1889年のパリ万博以来、数々の万博へ新しい織物を出品することで製織技術を高め、織物の可能性を広げてきた。今回の万博でも、多数の施設や国内外のパビリオンに多種多様なファブリックや床材を納入しているほか、大きなイベントが開催されるEXPOホール「シャインハット」の円形劇場内に納めた純白の特注ファブリックが会場全体を包み込む姿は圧巻だ。

大阪・関西万博の会場を訪れたら、川島織物セルコンが長年培ってきた伝統の技術と現代的な感性により生み出されたファブリックや床材の質感にもぜひ注目してみて。

250520-kawashimaselkon-02.jpg
画像提供:伊東豊雄建築設計事務所

また、川島織物セルコンは大阪・関西万博 迎賓館を彩る現代美術家の手塚愛子と川人 綾がデザイン・制作監修を手がけたタペストリー5点の制作と協賛も行なっている。

250520-kawashimaselkon-03.jpg
手塚愛子「時代を織り直す(勇気と好奇心についての考察)」2025 / 解かれたジャカード織(EPOTEX)の経糸で織り直された織物(絹、ポリエステル)、木製パネル/H421×W1370×D30cm資料提供:大阪歴史博物館、川島織物文化館

これらの作品は迎賓館内の展示のため一般には公開されていないが、万博の会期にあわせて使用した糸や試作など本作の制作に関する資料を川島織物文化館にて展示中。実際の作品は万博終了後に川島織物文化館に収蔵される予定だ。

250520-kawashimaselkon-04.jpg
川人 綾「CUT: C/U/T_CC-CM_I」2025/綴織、綿、レーヨン/H200×W900cm
250520-kawashimaselkon-05.jpg
手塚愛子「迎賓館(織り途中・明治から令和へ)」 2025/綴織、綿、レーヨン、木製の杼/H402×W903.5×D13cm資料提供:大阪歴史博物館、藤本壮介建築設計事務所

問い合わせ先:

川島織物セルコン

075-741-4111(代表)

川島織物セルコン 大阪・関西万博 特設サイト

https://www.kawashimaselkon.co.jp/event/expo2025/

「ゆめ織るEXPO ー 万博と織物の意外なつながり ー 1889 パリ から 2025 大阪・関西」

会期:〜2025年10月31日(金)

会場:川島織物文化館

開)10:00〜16:30 *最終入館は16:00まで。

休)土、日、祝祭日、夏期

入館無料

https://www.kawashimaselkon.co.jp/bunkakan/

*見学は事前予約制。

元記事で読む
の記事をもっとみる