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ベビーカーが邪魔にならないように優先ゾーンのある電車に乗ったのに「譲らない客たちのせいで…」→どかない“理由”にあぜん

  • 2025.6.8
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出典:Photo AC ※画像はイメージです

鉄道各社で導入が進む「優先ゾーン(フリースペース)」。この場所は、「席」ではなく座席が設置されていない「スペース」です。車いす・ベビーカー・体の不自由な方など、スペースの確保が必要な利用者のために設けられており、公共交通における“思いやり”の象徴ともいえる存在ではないでしょうか。

SNSに「優先ゾーンにベビーカーを置きたかったのに、スペースからどかない乗客がいた。そのせいで他の人へも迷惑がかかってしまい、困ってしまった」といった趣旨の投稿がされ、話題になりました。

そこで今回は、よく利用する電車に「優先ゾーン」がある方を対象に、ベビーカーが来たときにどかなかった理由について調査しました。

優先ゾーンでベビーカーが来たときにどかない理由は?

優先ゾーンで、ベビーカーが来てもどかなかったことがあるという方の意見を紹介します。

優先ゾーンを知らなかったから

フリースペースがベビーカーなどを使っている人たちのためにあるという部分を知らなかったから。
(30代男性・フリーランス・神奈川県)
電車を頻繁に利用しておらず、優先ゾーンがあること自体を知らなかったから。声を掛けて理由を話してもらわないと、知らない人も多いと思う。
(30代女性・神奈川県)

空いているなら他の場所に行けばいい

他にもスペースが空いているのであれば、そこに行ってもらえたらいいし、わざわざ除ける必要がないから。
(30代男性・会社員・北海道)

優先ゾーンだと気づかなかった

電車内が混んでいて、優先ゾーンということに気づかずにそのままどかなかったことがありました。
(20代男性・会社員・東京都)

優先ゾーンでベビーカーが来たときにどかなかったことがあるという人からは「優先ゾーンというものを知らなかったから」といった意見が見られました。

例えばJRのE235系では、「フリースペース」は床面の一部がピンク色になっており、車椅子やベビーカーのピクトグラムが描かれているため、わかりやすい仕様になっています。

中には「他の場所に行けばいい」といった意見も寄せられましたが、優先スペースには手すりも設置されており、車椅子の介助者やベビーカーを持つ保護者も安心して乗車できるスペースです。

スペースを譲るという方の意見も紹介

一方で、ベビーカーが来たら、どくようにしているという方の意見も紹介します。

自分も苦労した経験があるから

自分がベビーカーを押してる時に譲っていただいてすごく助かったので、ベビーカーが来たら、必ず退くようにしている。
(30代女性・専業主婦・関東地方)
自分も苦労したことがあるので、出来るだけ別のところに行くようにして少しでもスペースを空けるようにしている。
(40代女性・主婦・関西在住)

マナーだから

優先マークがついていますし、必要な人のためにあるスペースなので、必要としている人が来れば場所をあけるのは当たり前のことだと思うからです。
(30代女性・事務員・宮城県)
優先ゾーンにいる時点で、そのような状態になったら移動することを想定しているので、移動します。
(30代男性・会社員・東北地方)

周りから変な目で見られたくない

誰が見てもわかるような表示になっていると思うので、気がついた場合にはどくことが当たり前だと思います。そこで無理に居座って周りから変な目で見られるのが嫌。
(30代男性・会社員・東京都)

優先ゾーンでベビーカーが来たらどくようにしているという人からは「自分も苦労した経験があるから」「マナーだから」といった意見が多く寄せられました。

どいてくれなくて迷惑だった体験談

寄せられた意見の中で、どいてくれなくて迷惑だったという体験談も紹介します。

なかなか譲ってくれない人に、すみませんと声をかけたら、すぐ空けてはくれたものの、明らかに不満げな態度で譲られ、それが若い女性だったため、心の中で、自分も同じ目に合う日がくるぞ!とイライラした。
(40代女性・パート・近畿地方)
わざわざ優先スペースを狙って乗車したのに、スマホを見て何も気づいていない人がたくさんいて、モヤモヤしました。
(40代女性・自営業・神奈川県)
優先ゾーンを認識している人がけっこう少なく、ゾーンにいる人に説明をしなくてはならないことが多いです。理解してくれる人がほとんどですが、舌打ちして移動していく人もいて嫌でした。
(40代男性・自営業・北海道)
山手線ではカップルや若い男性がよく立っていたりするけれど、全くどいてくれなくて人ごみの中、通路中央で身動きもとれず邪魔だなと声をかけられて本当に迷惑だった。
(30代女性・主婦・東京都)

どいてくれなくて迷惑だった方からの体験談からは、優先ゾーンが認知されていないと感じる方がいることもわかりました。

お互いが少しだけ意識を寄せあえるといいですね

寄せられた全回答300件のうち、「どかなかったことがある」は45票「どかなかったことはない」は255票が集まり、今回は「どかなかったことはない」が多いという結果となりました。

どかなかったことがあるという方からは「優先ゾーンを知らなかった」という声が多く見られました。

一方でどかなかったことはないという方からは「自分も苦労した経験があるから」「マナーだから」といった理由が寄せられました。

優先ゾーンをめぐるエピソードには、どちらかが悪いという話ではなく、立場やタイミング、知らなかったことから生まれるすれ違いが多く見られました。お互いが少しだけ意識を寄せあうことで、もう少し心地よい空間になるといいですね。



※本記事は媒体独自に募集したアンケートを元に構成しています

・調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
・調査期間:2025/05/22〜2025/05/23
・調査対象:全国/18歳以上/性別不問/よく利用する電車に優先ゾーンがある方限定
・有効回答数:300