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「悪意ある」「どうかしてる」“過激な脚本”に猛バッシングでスポンサー降板、放送中止要請…“異例の事態”に立ち向かった秀作

  • 2025.5.25

子どもの誕生は大きな幸せです。しかし、同時に母親としての悩みやストレスを抱える人も少なくありません。そんな母親としての苦悩を描いた作品は、特に母親として懸命に生きる女性の心に刺さりますよね。今回は、そんな“母親に刺さる”名作5選をセレクトしました。

本記事では第4弾として、 2014年放送のドラマ『明日、ママがいない』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“母親に刺さる”名作ドラマ『明日、ママがいない』

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(C)SANKEI
  • 作品名:ドラマ『明日、ママがいない』
  • 公開日:2014年1月15日~3月12日

あらすじ

シングルマザーの渡辺涼香(酒井美紀)の傷害事件をきっかけに、一人ぼっちになってしまった少女・真希(鈴木梨央)。真希は児童相談所職員である叶(木村文乃)の紹介のもと、謎の男・佐々木友則(三上博史)が施設長を務める“コガモの家”という施設に連れいかれました。

コガモの家はどこか不気味な雰囲気が漂う場所であり、施設にいる子どもたちも皆個性的。施設の子供たちはお互いをあだ名で呼び合っており、ピアノが上手なピア美(桜田ひより)や家が貧しいボンビ(渡邉このみ)など、それぞれの事情から連想させるあだ名が付けられていました。そんななかに1人、ポスト(芦田愛菜)と呼ばれる圧倒的な存在感を放つリーダーがいました―。

全8社のスポンサーがCM中止に…ドラマ『明日、ママがいない』の評価

ドラマ『明日、ママがいない』は放送当初、不適切なあだ名や施設長が子どもたちをペットショップの犬と同等と見なしているシーンなどが問題視され、批判が殺到していたようです。SNSなどでは「悪意ある演出」「誤解を招く内容」「どうかしてる」という声が寄せられ、批判なども鑑みて全スポンサーがCMを見合わせることになりました。

一方で、「スポンサーが全部降りようと、明日ママがいないというドラマを最後まで放送した日テレは実に偉かった」「大人にも子供にも現実を知って考えるべき問題と向き合うことができる作品」という声も多数見られました。両親のいない子どもたちは確かに存在しており、そんな社会問題を真正面から描くストーリーや子役たちの演技力の高さに高い評価が集まっていたようです。

放送中止要請に共演者が物申す…ドラマ『明日、ママがいない』

ドラマ『明日、ママがいない』は、第1話と第2話の内容に問題があるとして、批判だけでなく放送中止の声も寄せられていたそうです。これに対し、出演者である城田優さんが「ご意見、ご感想はもちろん、みなさんあると思う」と前置きしつつ、「大事なポイントは第1話、2話ではまだまだ出ていない。ぜひ全てを見てからご判断、感想をいただけたらと思います」とコメント。そのコメントの通り、徐々に批判の声はなくなっていき、むしろ強いメッセージ性に感動の声が多く寄せられていたようです。

まだドラマ『明日、ママがいない』を観たことがない方、また本記事を読んでドラマ『明日、ママがいない』に興味を持っていただけた方は、“「愛すること」・「愛されること」の意義”をぜひ感じ取ってみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です