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「苦痛でしょうがなかった…」“異例の演出”に苦言…なのに【まさかの大ヒット】を記録した“衝撃の展開”が絶賛の秀作

  • 2025.5.25

ストーリー・構成・演出・映像・音楽などがどれも一級品で、映画賞を総なめ・各種レビューサイトで多数の高評価を獲得した作品たち。今回は、そんな“至高の映画”作品5選をセレクトしました。

本記事で第4弾として、 2018年公開の映画『カメラを止めるな!』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“至高の映画”『カメラを止めるな!』

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(C)SANKEI
  • 作品名:映画『カメラを止めるな!』
  • 公開日:2018年6月23日

あらすじ

物語の舞台は、山奥にある荒れ果てた廃墟。映像監督の日暮隆之(濱津隆之)をはじめとした自主映画の撮影隊は、この廃墟にゾンビ映画を撮るべくやってきました。撮影をスタートさせたものの、本物志向の日暮はなかなかOKを出しません。

数十回もテイク数が積み重なり、休憩を取った撮影隊。するとそこに、突如として本物のゾンビが撮影隊を襲います。まさかの出来事に動揺するメンバーたちでしたが、絶好のチャンスだと嬉々として撮影を続けていく日暮。メンバーたちは、1人、また1人とゾンビになっていき―。

37分間に及ぶワンカットシーン!映画『カメラを止めるな!』の見どころは?

映画『カメラを止めるな!』の見どころは、約37分間にも及ぶワンカットシーン。前半37分のゾンビに襲われるシーンは、まさにタイトルの通りカメラを止めることなくワンカットで物語が進みます。ワンカットによって、より緊迫した様子が伝わってきます。なお、このワンカットは6テイク目にOKが出たカットで、カメラマンの転倒やカメラに血が付くなどのハプニングをわざと採用したそうです。

また、本作のキャッチコピーである「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる」の通り、前後半でガラッと構成が変わります。前半で違和感を感じていたシーンなどが、次々と伏線回収されていくかのようなストーリーに思わず胸が躍ります。

ワンカットシーンは少しチープさが目立つことから、「前半は面白くはない」「前半観るのが苦痛でしょうがなかった」と一部の視聴者からコメントが寄せられていた様子。一方、SNSなどでは「後半に伏線をどんどん回収していく感じがとても痛快でめっちゃ面白かった」「前半と後半の切り替えが鮮やかで最後まで全力疾走するようなドタバタ劇が面白い」など、絶賛のコメントが多く投稿されていました。

都内2館の公開→累計上映館数200館以上に?!映画『カメラを止めるな!』

公開当初、東京都内にある2つの劇場でしか公開されていなかった映画『カメラを止めるな!』。上田慎一郎さんの初監督作品であり、予算300万円という低予算のインディーズ映画的な立ち位置の作品でした。しかし、口コミで瞬く間に作品の面白さが世に伝わると、全国の200以上に及ぶ劇場で公開されることになりました。

まだ映画『カメラを止めるな!』を観たことがない方、また本記事を読んで映画『カメラを止めるな!』に興味を持っていただけた方は、“前後半でガラリと印象が大きく変わる構成”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です