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「友だちでしかいられへん…」超人気女優に“ガチでフラれた”過去…「唯一無二の役者」と絶賛される実力派俳優の“赤裸々な歩み”

  • 2025.5.23

「二世俳優」という肩書きは、時に重荷となります。その期待とプレッシャーの中で自分だけのスタイルを模索し、歩もうとする姿勢には、強い意志と覚悟が感じられます。今回は、そんな二世俳優を5名セレクトしました。

本記事では第2弾として、柄本時生さんをご紹介します。
多くの人に愛されてきた理由とは――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

「時生」名前に秘められたエピソード

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(C)SANKEI

1989年10月生まれの柄本時生さんは、俳優の柄本明さんと女優・角替和枝さんの次男として、東京都・下北沢で育ちました。兄は、同じく俳優の柄本佑さん。まさに“芸能一家”のサラブレッドです。ちなみに兄・柄本佑さんの妻である安藤サクラさんは、俳優・奥田瑛二さんとエッセイスト・安藤和津さんを両親に持つ実力派女優でもあります。

「時生」という名前にはユニークな由来があります。母・角替さんが沢田研二さんの「TOKIO」が大好きで、長男に「トキオ」と名づけようとしたものの、「こいつの顔はトキオじゃねえ」と断念。次男である時生さんに、その名が付けられたそうです。

俳優デビューのきっかけ

俳優デビューのきっかけは、兄・佑さんの代わりに受けたオーディションでした。「『読むだけでいいから』と言われて、まあ迷惑をかけるのもなんだし、とりあえず読んで帰ろうと。そうしたら、監督が『何もできないのがいい』と僕を採用してくれたんです」と語る時生さん。

高校時代からは、地元・下北沢の飲食店で皿洗いのアルバイトを開始。当時を振り返り「僕凄く無能だったんですよ。1個のことしかできなくて、皿洗いって言われたら皿洗いしかしない」と語った柄本さん。実は、現在も“在籍扱い”で、その店でのバイトを続けているそうです。食べていけなかった時期に支えてくれた店を辞められずにいる姿からは、実直な人柄がにじみ出ています。

転機となったのは、大学受験だと語る柄本さん。受験に失敗した際に「もう職業欄に俳優としか書けなくなったんだ」と感じ、意識が変わったといいます。

俳優同士のリアルな人間模様と絆

柄本さんの人柄を語るうえで欠かせないのが、2010年放送のドラマ『Q10』で親しくなった仲間たちと結成した「ブス会」です。メンバーは高畑充希さん、前田敦子さん、池松壮亮さんという豪華な顔ぶれ。

その中で、柄本さんが高畑さんに告白し、「ごめんなさい。時生さんとは友だちでしかいられへん」と振られたことも…。このエピソードをある番組で柄本さんがカミングアウトすると「テレビで言うことじゃない!」と高畑さんは赤面。

さらに「電話での告白でした。公園で告白したんですよ、ブランコに乗りながら」と具体的なシチュエーションまで語っている柄本さん。一方高畑さんは「ずっと(柄本に)ネタにされていたんです。私は告白された側なので黙ってたんですけど…」と照れながらも明かしています。

プライベートなエピソードも赤裸々に語れるほどの信頼関係の深さと柄本さんの飾らない人柄が垣間見えます。

「凄まじい」怪演に絶賛の声

多くの視聴者が「独特な演技で観客を魅了する俳優」「存在感が凄い」「怪演が凄まじい」「柄本時生は唯一無二の役者さん」といった声に代表されるように、その個性と存在感は圧倒的。

個性的なスタイルが理由で、日常生活では困ることもあるのだとか。「ふだん歩いていても、職質はけっこう、されるほうなので…」と、警察官から呼び止められることが多いと語っています。プライベートでも、圧倒的な存在感を放つ柄本時生さんが目に浮かぶエピソードですね。

日本を代表する名優を父に持つ“サラブレッド”という立場に頼らず、独自の道を切り開いてきた柄本時生さん。これからも多くの作品で注目を集めることでしょう。


※記事は執筆時点の情報です。