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「花」と「花瓶」の選び方&飾り方をプロに聞く!センスよく、お部屋が見違えるポイントは?

  • 2025.4.22

春先のフラワーショップには、色とりどりに咲く心ときめく花々がずらり♡ 花のある暮らしをもっと身近楽しむために、人気フローリストの越智康貴さんに花器に合わせた花の生け方を教わります。今回は生けたい花やグリーンに合わせた花瓶選び。植物の個性を引き立てつつ、インテリアのポイントにもなるベストバランスを提案!


花と花器のバランスを楽しむ

生けたい花やグリーンを引き立てる花瓶とのベストバランスを越智さんに伺いました。 ボリュームのある花も安定しやすい生け口が狭いタイプと、インテリアとしての存在感を出す大きめサイズ。2つのタイプの特徴と適した場所を、実例とともにご紹介します。
【生け口が狭い花瓶の特徴】
狭くシェイプされた口からぽわんと広がるフォルムが植物らしさを感じさせ、花の可憐さが引き立つ。口が狭いタイプは、花が安定する上、ビジュアルも様になるので、ひとつ持っていると安心。
【大きめサイズの花瓶の特徴】
部屋の主役に、または馴染ませるように飾りたい。大きめサイズの花器は、ファニチャー(家具)のような感覚で扱って。枝葉を生けることで、より空間に広がりが生まれます。

①ギュッと詰まったブーケはピッチャーを花瓶代わりにしてテーブル上に

ボリュームのある花束をもらった時に、大きな花瓶がなくて困ることも……。そんな時に役立つのがピッチャー。口が狭いピッチャーならラフにどさっと生けるだけで、途端にセンスよく様になります。

ピッチャー[高さ22cm]1万3860円(テト セラミックス 石井啓一/陶芸室テト)

「ピッチャーなど、ふだんの生活で使っているものを花瓶として気軽に代用してみよう。一見豪華に見える花束も、どこか日常に馴染んだ存在に。」(フローリスト・越智さん)

②ユリなどの細長い葉が特徴の花は高さのある花瓶でオブジェ風にベッドサイドへ

ユリなどの細長い葉が特徴の花は、葉をあえて花瓶の狭い口にかかるように。花瓶との一体感でオブジェライクになり、美しく様になります。

一日のはじまりと終わりに甘くフローラルな香りで癒されて

「いい香りを持つ花は、五感を満たし、日常によい効果をもたらすとされます。自分が安らげる空間に好きな香りの花を飾れば、リラックス効果もUP。ポイントは今の自分が必要としている香りの花を選ぶこと。メンタルケアにつながります。」(フローリスト・越智さん)

③葉ものは光や影も楽しめるガラスの花器を選んで窓辺に床置き

床に直置きすることで、いっそう存在感を増すガラス製の花器と枝ものの組み合わせ。ふと光が入った時のガラスに透過した美しさや、影になった枝葉のシルエットなど、ドラマティックな演出も楽しめます。

グリーン×ガラスが生む森の中のような清々しさ

「写真の小手毬(こでまり)のような枝ものは、花が咲く期間が長いのも特徴。蕾の状態から飾ることで、いろんな表情を数ヶ月間楽しめます。」(フローリスト・越智さん)

④枝物は大ぶり花瓶でインテリアの一部としてコーナーを演出して楽しむ

モクレンなど大きな花器に生けられた枝ものは、木製の家具と調和し独特の美しさに。また枝が大きくなればなるほど生け方の具体的比率は考えなくていいのもポイント。ランダムな方を向いていたり、あえて整っていない感じがグッドセンス!

ブラウンのトーンで調和した自然美がもたらすインテリア

「ハウス栽培がむずかしい枝ものはオンシーズンに出荷されるので、季節そのものを味わえます。およそ2ヶ月間など長期間持つのも魅力です」(フローリスト・越智さん)

【教えてくれたのは】

フローリスト 越智康貴氏

撮影=小川久志 スタイリング=永岡美夏 取材・文=小嶋多恵子 監修=越智康貴 ※GLOW2025年4月号より

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