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【鈴鹿央士】「ドラえもんと喋ってる!って実感が湧いてすごくうれしかった」『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』インタビュー

  • 2025.4.14

俳優として着実にキャリアを重ねる鈴鹿央士さん。国民的アニメのアフレコ挑戦への思いを話してくれました。優しい雰囲気そのままの鈴鹿さんの素顔が伝わるインタビューをお届けします。

profile 鈴鹿央士
すずか・おうじ 2000年1月11日生まれ、岡山県出身。『MEN’S NON-NO』専属モデル。19年、『蜂蜜と遠雷』で映画初出演。近作は映画『ロストケア』、ドラマ「silent」「嘘解きレトリック」など話題作に次々と出演中。映画『花まんま』が4/25公開予定。

ドラえもんたちと会話する感覚を味わえた特別な時間

最新作は、現在公開中の『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』。幼い頃、毎週欠かさず「ドラえもん」のアニメを見て、漫画も読んでいた鈴鹿さんにとって最高の体験になったようだ。

「アフレコをする時、すでにドラえもんやのび太くんの声が入った状態で収録していたので、本当に〝会話〞している感覚がありました。ドラえもんのセリフを聞いて、それに対して僕が喋る。もう、それだけで『うわっ、ドラえもんと喋ってる!』って実感が湧いて、すごくうれしかったです。子どもの頃から見てきたキャラクターたちと、まさか自分が同じ世界でやりとりすることになるなんて……。すごく特別な時間でした」

絵の中の世界に飛び込んだドラえもんとのび太たちが、幻の宝石を巡って時空を超えた冒険を繰り広げる今作で演じるのは、謎多き美術商人・パル。

「中盤までどんな人物なのかつかめないと思います。パルという役が一つのスパイスになれたらいいなって思います。後半までどうなるか分からない感じも含めて、楽しんでほしいです」

誰もが何かしら受け取れるものがあるドラえもんの映画の魅力を改めて感じた

声優2作目となるが、今回も学びが多かったと振り返る。

「やっぱり芝居とアフレコは全然違いますね。特に感じたのは、セリフにはない“息遣い”の重要性。普段の生活でも、僕たちは喉が鳴ったり、息をついたり、言葉じゃない音を自然に出しているんです。でも、台本上では『うん』とか『えっ』みたいな一言になる。だからこそ、その一言の裏にどんな気持ちがあるのか、どこにつながるのか考えて、キャラクターがセリフを発する意味を想像しながら演じることで表現が膨らんだ気がします」

ワクワクハラハラの冒険物語として楽しめるが、大人がほろりと泣いてしまうシーンも。

「“絵の上手さじゃなくて、気持ちが大事”というメッセージだけでなく、のび太くんやお父さんがすごくいいことを言っていて、心に響く言葉が詰まっています。ドラえもんの映画には、子どもから大人まで、誰もが何かしら受け取れるものがあって、だからこそ長く愛されているんだなって、改めて感じました」


information
『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』 夏休み中ののび太の前に、突然落ちてきた絵画の切れ端。ドラえもんのひみつ道具“はいりこみライト”を使って絵の中に入ると、クレアという少女と出会った。彼女の頼みを受けて、中世ヨーロッパのアートリア公国を目指すことに……。全国公開中。

©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2025

Photograph=Yuhki Yamamoto Styling=Yutaka Asakura
Hair&Make-up=Ai Miyamoto 〈yosine.〉 Text=Miku Sugishima

※InRed2025年5月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください。

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