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入院した祖母が弱音「夢も希望もないよ」→ 叔母「すごいね、だって──」『粋な返し』に「素敵」

  • 2025.3.26

愚痴や弱音といったネガティブな話題には「なんて答えたらよいのだろう?」と返答に悩んでしまうことがあります。筆者の祖母は、入院をきっかけにどんどん精神が参っていくのが目に見えました。今回はそんな弱り切った祖母と、娘である叔母との素敵なエピソードをご紹介します。

画像: 入院した祖母が弱音「夢も希望もないよ」→ 叔母「すごいね、だって──」『粋な返し』に「素敵」

骨折で入院

80代の祖母が骨折し、入院しました。

いつもはパワフルで明るい性格の祖母ですが、病院のベッドで過ごしていくうちに、徐々に精神的に弱ってしまったようです。

叔母や母、孫たちで毎日お見舞いに行くようにしていたのですが、祖母は口を開けば「早く帰りたい」「病院のご飯は美味しくない」「このままボケてしまうかも」「ベッドの上じゃ体力も落ちて歩けなくなるかもしれない」と、ネガティブな言葉ばかりを発するように。

最初のうちは私も「リハビリ頑張って帰ろう!」「そんなこと言わないの」と励ましていたのですが、次第にどう返答していいのかわからなくなってしまいました。

特大級の弱音

祖母の入院は思っていたよりも長引き、この日は叔母と一緒にお見舞いへ。

私と叔母の顔を見た祖母は、いまにも泣き出してしまいそうな表情で「もう夢も希望もないよ。生きていても意味がないよ」と特大級の弱音を吐いたのです!

いよいよ返答に困り、なんて声をかけようかと悩んでいると、叔母が口を開きました。
「お母さん、すごいね~。80代になっても夢や希望を探してるんだね~。一生懸命生きてるね~」

叔母は祖母の弱音に、肯定的かつ褒める言葉で返したのです。

叔母の素敵な考え方

私は日に日にネガティブな言葉しか発さなくなっていった祖母に、どう対応していいのか正直困っていました。

心のどこかで「そんな暗いことばかり言われても、どうしようもないじゃない」とさえ思っていたのです。

そんななか、叔母は祖母を肯定し、尊敬し、褒めたのです。

祖母のネガティブな言葉に対し、肯定したり褒めたりするという発想は、私にはありませんでした。
叔母の素敵な考え方を見習いたくなった出来事でした。

【体験者:30代・女性自営業、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。

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