超一流女優×俳優の“最強タッグ”が魅せた『伝説の平成ドラマ』社会現象を生んだ“驚異の怪演”に視聴者騒然… 名女優の正体とは？

ドラマや映画には、イライラが止まらないほどムカつく姑が登場することもあります。フィクションとはいえど、とにかくイライラする嫌味ったらしい演技が物語の面白さを倍増させることも。今回は、そんな“腹立つ義母”役がうますぎる女優5名をチョイスしました。

本記事で第5弾として、野際陽子さんをご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“腹立つ義母”役がうますぎる女優・野際陽子

エリートサラリーマン・桂田冬彦（佐野史郎）と結婚した西田美和（賀来千香子）は、これからの幸せな日々に胸を躍らせます。しかし、冬彦は極度のマザコンでセックス拒否症ということを結婚後に知った美和は絶望するのでした。

結婚に対する後悔を感じる中、美和は初恋の相手である大岩洋介（布施博）に再び恋心を募らせます。冬彦と義母・悦子（野際陽子）との生活に苦しみながらも、美和は洋介との密会を繰り返すのでした。―。

ドラマ『ずっとあなたが好きだった』で、マザコンな冬彦の母を演じた野際陽子さん。厳格でプライドの高い性格をしており、いつも着物を着用していることも相まって、いかにも恐怖の姑感が漂っています。

野際さん演じる悦子は息子を溺愛し、美和の家事に対しても幾度となく口出し。特に驚愕のエピソードは、冬彦から合鍵を貰って家に入った悦子は、「冬彦ね冷凍食品ダメなの。手作りで出来たら自然食品にして」と冷蔵庫の中身を勝手に整理し始めたシーンです。

他にも美和に対して酷い扱いを繰り返す悦子に対し、「野際陽子さんの演技は唸る」「野際陽子のエキセントリックな怪演がクセになります」と絶賛のコメントで溢れていました。

ドラマ『ずっとあなたが好きだった』で、陰湿な義母を演じた野際陽子さん。自転車で転倒した冬彦の指を舐めて止血するシーンも、息子を溺愛する異常な行動が話題になりました。また、佐野さんの強烈なキャラクターが“冬彦現象”として大ブームに。

そんなブームの火付け役となった佐野さんと野際さんは、夜な夜な電話で演技について話し合いをしていたそうです。佐野さんは野際さんについて「何でも受けとめ、思いっきり返してくださる。倍返しですよ。本当に楽しかったですね」と語っています。

野際陽子さんは2017年6月に、肺腺がんのために81歳で亡くなりました。亡くなる直前の現場では、酸素吸入器を付けながら撮影に臨み、最後まで演じ切った女優魂を感じるエピソードがあります。

野際さんが出演している作品は各配信サイトなどで鑑賞できるので、ぜひドラマ『ずっとあなたが好きだった』と合わせてチェックしてみてください！

ライター：天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

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