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自宅の防犯カメラは必要? 災害時にも役立つ防犯カメラの選び方と設置のポイントを紹介

  • 2025.3.26

昨今、空き巣被害や強盗の報道が多くなったことで、「うちにも防犯カメラが必要かもしれない」と思ったことはありませんか?

これらの犯罪は平時だけでなく、災害時にも増加することがあり、防犯対策が必要です。自宅の屋外に設置する防犯カメラの選び方から、設置のポイントまで紹介します。

防犯カメラの役割

防犯カメラの役割は、主に以下のようなことが挙げられます。

・空き巣の抑止力になる
・悪質な訪問販売や押し込み強盗への抑止力になる
・車や置き配など屋外にある物へのいたずら防止になる
・犯罪が起きた際の証拠の収集に役立つ
・家族の見守りになる

防犯カメラの存在自体が犯罪者にとっては、大きな脅威になります。カメラの存在をアピールするように、目立つ場所に設置しましょう。
撮影されて証拠が残るかもしれない、と思わせることで空き巣・押し込み強盗・屋外にある物の窃盗・車上あらしなどのいたずら・悪質な訪問販売のターゲットになりにくくなります。

さらに、侵入者を検知した際に警報音を出す機能や、声掛けができる機能がついた防犯カメラもあり、これも強力な抑止力になります。

そして犯罪の被害に遭ってしまった際にも、侵入した人物・時間・方法の記録が残るため、犯人逮捕の手がかりとなります。

また、犯罪の抑止力以外にも、遠隔で映像が見られるカメラを玄関に設置すれば、子どもの帰宅・外出の様子が分かるなど、見守りにも役立ちます。

災害時の防犯カメラの重要性

災害時には、防犯カメラはどのように役立つのでしょうか。

災害地では空き巣などの犯罪が増加します。石川県警は、能登半島地震発生から1か月で災害に便乗した犯罪が35件発生したと発表しています。最も多い犯罪は「窃盗」で、そのうち空き巣は10件確認されました。

空き巣が心配で被災者が避難をためらうケースもあるため、警察庁は発災からまもなく、被災地に約100台の防犯カメラの設置を決めています。防犯カメラが被災時の空き巣などの犯罪の抑止力として認知されていることがわかるいい例ですね。

災害時にこのような犯罪が多発するのは、避難して無人の家が多いことや、ドアや窓が破損して侵入されやすくなった家屋が多いことが影響しています。
そんなときに軒先に防犯カメラが設置されていれば「この家に侵入するのは避けよう」と、ターゲットになる危険性を下げることができそうです。

なお、地震などの影響で停電が発生しても、電池・ソーラーパネル・バッテリーで駆動するタイプであれば、電池がもつ限り録画が可能です。
電源コードでコンセントから給電されるタイプの場合、無停電装置のようなシステムを搭載していないと停電時には使えませんが、電池交換の手間が省けるなどのメリットがあります。

防犯カメラを設置する際のポイント

防犯カメラを選ぶ際に注目しておきたいポイントを、「電源」「記録方法」「録画以外の機能」の3つに分けて紹介します。

【① 電源】
新たに防犯カメラを設置する場合、コンセントから電源を取るタイプでは、工事が必要になる場合が多いです。
一方、乾電池や充電池式、ソーラーパネルタイプの防犯カメラは、工事不要で設置が簡単なモデルも多くあります。
乾電池や充電池タイプの場合は、電池の交換や充電を忘れずに行う必要がある点は注意が必要です。また、ソーラーパネルタイプの場合、設置場所は太陽光がしっかり当たる場所に限定されます。

【② 記録方法】
録画した映像をSDカードやハードディスクなどの記録媒体に残していくタイプと、クラウド上に保存するタイプがあります。
記録媒体を使用するタイプでは、記録媒体やそれが入ったカメラ自体を壊されたり、盗まれたりしてしまうとデータが消失してしまいます。
クラウド上に保存すれば録画記録の盗難や破壊といったトラブルも防ぐことができます。

【③ 録画以外の機能】
ただ録画するだけではなく、家にいないとき、遠隔で映像を確認できるモデルも多くあります。動体を検知するとライトが点灯したり、スマホに通知が届き警告音を鳴らせたり、通話ができたりなどの機能がついたタイプもあります。
警備会社が提供するサービスでは、警備員を派遣してくれるものもあります。

予算や欲しい機能を考えたうえで防犯カメラを選びましょう。

設置場所についての注意

一般家庭では、玄関や勝手口、車庫などに設置するケースが多いようです。
実際に設置するにあたっては、玄関であれば出入りする人がしっかり写り込むような角度にするなど、監視したい対象が写るようにしましょう。また、防犯カメラの存在が一目でわかるように設置すると効果的です。

ただし、近隣の家にカメラが向いていたり、敷地が写り込むようにカメラを設置したりすると、トラブルになる可能性があるので注意しましょう。

防犯カメラで日常も災害時にも安心を

日常の防犯はもちろん、より犯罪が起こりやすい災害時にも、防犯カメラは犯罪抑止に役立ちます。
工事不要で手軽に導入できるタイプのものも多く販売されています。どんなタイプが家の環境に合っているか検討してみてくださいね。

<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター

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