1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 新学期前に! 子どもと防災散歩してみました

新学期前に! 子どもと防災散歩してみました

  • 2025.3.25
防災ニッポン

だんだんと行動範囲が広がっていく子どもたち。進学すると通学路も変わります。進学・進級を前に、子どもと一緒に防災目線で通学路や近所を散歩してみませんか?

危険な場所はないかという視点で歩いてみると、いつもと同じ道でも「このルートは地震のときは避けよう」などといった発見があるかもしれません。

今回は、わが家の小学生と一緒に「防災散歩」をした様子をリポートします。

ハザードマップを確認…どんな災害リスクがある?

防災ニッポン

まずは家の中で、ハザードマップを確認することから始めましょう。

家や学校、通学路、近所の公園、習い事の教室など、よく行く場所を中心に、地域にはどんな災害リスクがあるのかを確認します。
ハザードマップは自治体のウェブサイトや、国土交通省が運営する「重ねるハザードマップ」からも確認できます。

このとき、いつも使う通学路のほかに、予備のルートを複数考えておくのがおすすめです。いつもの道が使えなくなったらこちらの道を、と決めておくと子どもも親も安心です。

外に出てみよう!防災散歩

ハザードマップが確認できたら、外に出て実際の場所を見て確認しましょう。

防災ニッポン

まずは家を出て、いつもの通学路を歩きました。豪雨の際によく水没する箇所があるので、その場合の予備のルートも確認します。

危険な箇所はない? 通学路は危険物を避けるルートも考えておく

実際に見てみると、このブロック塀は地震のとき倒れてくるかも…など、マップ上ではわからなかった発見があります。
通学路に危険箇所を発見した場合は、予備の安全なルートも考えておきましょう。

「この路地は危険そうだね」とか、「ここは暗いからできるだけ人通りのある大通りを通るようにしよう」などと親子で話しながら歩いていきました。

防災標識をみつけてみよう

散歩しながら、見つけてみたいのが「防災標識」です。防災標識についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
「防災標識の意味と見方|住んでいる地域の災害について知ろう」

防災標識は、避難場所までの誘導を目的としたサインです。「津波の際の避難場所は〇〇公園で、ここから○○メートル」などの情報がわかります。下の例は「土石流の際の避難場所は330m先にある地域センター」だということを示しています。
これを知っていると避難所に容易にたどり着くことができます。

防災ニッポン

公衆電話をみつけてみよう

もう一つ見つけたいのが公衆電話です。公衆電話は電話がつながりにくくなる災害時にも優先的につながる回線です。今は使い慣れていない子どもが多いと思うので、実際使ってみるのがおすすめです。

お母さんのスマホに電話をかけることにチャレンジ中のわが子は、公衆電話を使うのは2回目ですが、やはり多少まごつきました。それでも何とかクリアしました。定期的にやってみることが大事ですね。

防災ニッポン

通学中に災害が起きたら? 災害発生時の約束事を話し合おう

通学中に災害が起きたらどうする? 公園で友達と遊んでいるとき、習い事の教室にいるときは? 電車に乗っている場合は? など、子どもが一人になる状況を具体的に想定して、どう行動するべきかを話し合いましょう。

わが家では、通学路で地震が起きた場合は、揺れが収まるまで倒壊物の心配がない場所で待ってから、学校か家の近いほうに戻ることを約束しました。一人で習い事に行く場合は親が迎えに行くまで教室に待機することを伝えました。

また、自分の体験も交えながら、電車が止まってしまったらどうするか、といった話もしました。状況に応じて判断する必要はあるものの、なんとなく想定できていれば落ち着いて対応できそうです。

また、電車に乗る場合は防災ポーチをバッグに入れることも伝えました。防災ポーチの中身をいま一度確認し、どんな場合にこれを使うかなども話しました。

防災ニッポン

前もって考えておくと親も子も安心です

小学校入学以降、子どもが一人で外出する機会が増えていきます。親と離れているときに被災した場合、ある程度子どもが自分で考えて行動する必要が出てきます。

こんな場合はこうしよう、ここが危険だからあっちの道を使おう、など事前に親子で考えておくことで、実際に被災した場合に慌てずに対処できる可能性が高まります。

やはり地図上で考えるのと実際に見て歩くのでは気づくことが違います。家でマップを確認してから外に出て見てみる、という方法がおすすめです。

安心して子どもを家から送り出せるように、防災散歩をしてみませんか?

<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター

元記事で読む
の記事をもっとみる