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「転校するくらいなら家出する! 」大泣きする娘 → 母が考えた『ポジティブ提案』に、思わず笑顔

  • 2025.3.25

引越しが決まったものの、「転校するくらいなら家出する!」と娘に大泣きされてしまったB美さん。前向きな気持ちになってほしくて、あるアイディアを思いつきました。
聞きながら筆者もワクワクした、素敵なエピソードをご紹介します。

引越しが決まり、、、

私は、小学生の娘と夫との3人暮らしです。
ある日夫の転勤が決まり、引っ越すことに。それに伴って、マイホームの新築も決意しました。

新生活に胸を弾ませる私たち夫婦。
ところが、娘の嫌がりようは凄まじく、ちょっとした事件になったのです。

今日はその時のエピソードをお話しできればと思います。

泣いて嫌がる娘

「絶対に嫌!」
引越しをすることを告げた途端、娘はそう叫びました。
学校で仲の良いお友達と離れるのが耐えがたいとのことです。

「でも、新しい学校でもきっとまた、たくさんお友達ができるわよ」
私がそう言うと「お母さんのバカ! 私、転校するくらいなら家出する!」と、娘は顔を真っ赤にして怒り出してしまいました。

これには私も大慌て。
子どもは大人が思っている以上に、自分たちの社会をしっかり形成し、人間関係を築いているんですよね。浮かれすぎていて、考えなしの発言をしてしまったことを反省しなくてはいけません。

親の都合で、寂しい思いをさせてしまうのです。
せめて、娘の気持ちがポジティブになるような提案ができないか、一晩中考えました。

「あなたが、部屋のコーディネーターよ」

「ねえ、あなたの部屋なんだけど、壁紙から家具選び、配置まで、全部自分でやってみない?」
翌日、目を腫らして部屋から出てきた娘に私はそう問いかけ、インテリアのカタログを見せました。
少しでも娘の喪失感を埋めたくて、彼女が夢中になれるようなことを提案しようと思ったのです。

「えっ? 」
「あなたは、自分の部屋のコーディネーターよ。センスがあるから、きっととても素敵な空間になるわ。ねぇ、やってみよう!」
カタログを見るうちに、娘がワクワクと前向きな気持ちになっていくのが見て取れました。

さっそくその日から、娘の夢の部屋作り計画が開始。
ネットサーフィンして相談し合ったり、直接店舗に家具を見に出かけたりして、親子の会話も増えました。

この計画をお友達に話すと、別れは惜しんでくれたものの、みんな沸き立って「絶対に遊びに行くよ! 」と約束してくれたり、思い思いの提案をしてくれたりしたそうです。

だんだんと娘は引越しが楽しみになっていき、近くのおしゃれなカフェやお店をチェックしては、ここに行こうね、なんて言ってくれるようになりました。

その後

娘が一から作り上げた部屋は、思った通り、とても素敵に仕上がりました。
引越し当日、入居初日なのにも関わらず、すでに思い入れ深く感じたのを覚えています。

この部屋を見るたびに、娘が大人になっても家を出て行った後も、きっと今回のことを思い出すでしょう。

「お母さん、私、インテリアコーディネーターになりたい」と言うようになった娘の将来に思いを馳せながら、早くも感慨深く思うのでした。

【体験者:40代女性・専業主婦、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

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