お祝いは本来、気持ちよく贈るものです。しかし相手の対応次第では、お祝いを贈りたくないと感じてしまうこともあるでしょう。筆者の知人は、知り合いのお姉さんへの出産祝いを贈ることに躊躇していたそうです。しかしある人のお節介によって、不快な気持ちのままお祝いを贈ることになってしまって……。
知り合いのお姉さん
母の友人の娘さんは、私よりも10歳年が上です。
幼少期から母に連れられてお姉さんに会う機会が多く、知り合いのお姉さんといった立ち位置で交流を持っていました。
大人になった現在もお姉さんとの交流は続いています。
そんなお姉さんが40歳で3人目を出産することになりました。
お祝いをしたくない
おめでたい報告ですが、私は今回、お姉さんに出産祝いを贈る気になれませんでした。
というのも、1人目と2人目の出産のときのこと。
私はお姉さんに出産祝いを贈ったのですが、2回とも「あ~その辺置いておいて」とお祝いを適当に受け取られ、2回ともささやかな内祝いすらなかったのです。
そんな経緯から、今回はお祝いを贈らなくてもいいだろうと考えていました。
お節介
お姉さんの妊娠報告を聞いてからしばらく経ち、母伝手にお姉さんが無事出産したことを聞かされました。
ここまではよかったのですが、母は続けて「陣痛のときに赤富士を描いてもらえるよう頼んでおいたからね!」と言うのです。
赤富士とは陣痛中に妊婦さんが赤ペンで富士山の絵を描くこと。
子宝祈願や安産祈願になると言い伝えられており、縁起がいいものだとされています。
お祝いを
母がお姉さんに赤富士を頼んでいたため、出産後お姉さんから「都合のいいときに赤富士取りに来てね」と連絡を受けました。
私はお姉さんに出産祝いを贈る気はありませんでしたが、さすがに赤富士だけ下さいと言うわけにはいきません。
かと言って「要りません」と断ることもできません。
結局、私は今回もお姉さんに出産祝いを贈らざるを得ない状況になりました。
無論、今回も適当に受け取られ、お返しももらっていません……。
母はよかれと思い頼んでくれたのでしょうが、私にとっては要らぬ世話でした。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。