公道を走る自転車には必ずつけなくてはいけない、自転車のベル。
SNSで「車道と歩道が分かれていない道で、歩いている人をどかそうとベルを鳴らす自転車本当に嫌」という意見が話題になっています。
これに対し、「ベル鳴らすなんて言語道断」「ベルを鳴らされても無視します」などのリプが。自転車のベルを鳴らされることを不快に思っている歩行者も少なくないようです。
そこで今回は、自転車のベルを鳴らされることについてどう考える人が多いかを調査しました。
歩行者をどかすために自転車のベルを鳴らさないで!
自転車のベルを「歩行者のことをどかすために鳴らさないでほしい」という方の意見を紹介します。
法律違反だから
そもそもの交通ルールとして歩行者が邪魔だからベルを鳴らすというのは間違った行為だから。
(20代・会社員・関東)
ベル自体簡単に鳴らしたら罰金になる場合もあるため、そもそも簡単に鳴らさないでほしい。
(20代女性・会社員・宮崎県)
歩行者優先なので
歩行者優先ということを理解して欲しい。急に鳴らされると事故や怪我の恐れもあるのでやめて欲しいです。
(30代男性・自営業・新潟県)
そもそも歩行者に自転車がベルを鳴らしてはいけないから。歩行者優先なのに鳴らされるとイラッとする。
(30代女性・専業主婦・中国地方)
びっくりするから
急に鳴らされると音が大きくてびっくりして声が出そうになるから。
(10代女性・学生・東北地方)
急にならされるとびっくりするし、よほどのときじゃないと鳴らしてはいけないはずなので。
(50代男性・自営業・愛知県)
あくまで歩行者優先であることを忘れずに
「警笛鳴らせ」といった標識などで指定されている場所では、ベルを鳴らさなくてはいけないと道路交通法第54条1項で定められています。また、この場合と、危険を防止するためやむを得ない場合以外では、ベルを鳴らしてはいけないとされています。(道路交通法第54条2項)
つまり、車道の左側を走行している際に、自転車に気づかずに歩きスマホをしている歩行者がいる場合などは危険を防止するためにベルを鳴らして注意を呼びかけることは許されていますが、歩道や路側帯(歩行者が通行するために車道に設けられたエリア)を歩いている歩行者を追い抜かす時に鳴らしてはいけません。
またそもそも、歩道と車道の区別のある道路では、自転車は車道通行が原則です。
歩道に「普通自転車歩道通行可」の標識等があるときや、道路工事などのために車道の左側部分を通行するのが困難な場合は、例外的に歩道を通行できることも。ただし、歩道は歩行者優先のため、車道寄りの部分を徐行しなくてはいけません。また、歩行者の通行を妨げるような場合は一時停止しなければなりません。
違反した場合には罰則が科せられる可能性があります。
自転車のベルは歩行者に「どいてください」と告げるために鳴らすものではないということを忘れずに、安全に走行しましょう。
※本記事は媒体独自に募集したアンケートを元に構成しています
・調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
・調査期間:2025/3/18〜2025/3/19
・調査対象:全国/18歳以上/性別不問
・有効回答数:300
警視庁:「車道が原則、左側を通行 歩道は例外、歩行者を優先」
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/bicycle/menu/five_rule/five_rule01.html