「まさに圧巻の15分」「嫌な予感しかしない」反響の嵐…視聴者の声が絶えない朝ドラ『あんぱん』【１週間見どころ解説】

2025.6.15

今田美桜がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『あんぱん』の第11週「軍隊は大きらい、だけど」が放送中。軍隊での厳しい日々の最中で訪れた再会に、束の間の喜びを得る嵩（北村匠海）。また、次郎からの手紙の一文に動揺するのぶ…。各話の見どころと、次回のあらすじを紹介していく。

※以下本文には放送内容が含まれます。

軍隊での厳しい日々

嵩は高知連隊から小倉連隊へと転属となり、そこでは新兵教育係の馬場（板橋駿谷）ら先輩兵たちによる厳しい訓練が待ち受けていた。始まった過酷な軍隊生活に、果たして自分はやっていけるのかと嵩は不安を募らせる。そんな中、世話係を務める八木上等兵（妻夫木聡）だけは、厳しさの中にも暴力を振るうことはなく、他の古参兵とは一線を画す存在だった。

嬉しい再会

ひとりで靴を磨いていた嵩のもとに、健太郎（高橋文哉）が姿を現す。思いがけない再会に、嵩の心はふっと軽くなる。その後、嵩は陸軍幹部候補生試験を受験することを決意。試験を目前に控えた嵩に対し、八木は「合格するしかない」と強く背中を押す。嵩は一晩中勉強するため、自ら進んで厩舎の不寝番を引き受ける。そんな彼のもとへ、健太郎があんぱんを手土産に訪れるのだった。

厳しいシーンが続く中、この微笑ましいシーンに「この2人の友情、尊い」「やはり健太郎は健太郎だったか」「見てるこちらがホッとしました」などSNSの声が上がっている。

変わり者の望み

厩舎で居眠りしてしまったが、神野（奥野瑛太）に頼まれた島（横田栄司）が取り計らったおかげで受験できた嵩は、乙種幹部候補生に無事合格する。神野に礼を伝える嵩に、神野は「変わり者」に頼まれたと言う。嵩は寝台で本を読む八木のところへ向かい、お礼を言うと八木は「俺はこんなところで偉くなるより、1日も早くシャバに戻りたい。だから、ささやかに抵抗している。ただ、それだけだ」と応えたのだった。

このやりとりに視聴者からは「なんというか色気がすごい…」「確かに変わり者だ…」「八木さんのささやかな抵抗が何気に熱い」「これからますます2人のバディ感が増してくるのかな」など、視聴者からの反響が多く寄せられた。

高知では、のぶ（今田美桜）のもとに次郎（中島歩）から手紙が届く。その手紙には「ここにいると分かることがある。残念ながら、君の言っていた通りにはならないと」と書かれており、それは以前のぶが言った「この戦争が終わる時には、日本が勝つ時。そう強く思わんと」という言葉を否定するものだった。

戦争がなかったら

嵩が入隊して2年後の夏。久しぶりに会った千尋（中沢元紀）は、海軍の士官になっていた。ショックを受ける嵩に、千尋は海軍予備学生に志願した経緯を明かす。「もう後戻りはできん」「命は惜しくない」と淡々と話す千尋は、嵩に亡き父が残した手帳を手渡す。

千尋の覚悟を受け止めながら、「最後にバカみたいなことをしないか」と嵩は誘う。千尋は「わしは、もういっぺんシーソーに乗りたい」と言い、そして「もういっぺん、のぶさんに会いたいなあ」と、のぶに想いを募らせていたことを明かす。もし生きて帰れたら、のぶに想いを伝えると言う千尋を「のぶは人妻だ」と制する嵩。そんな嵩につかみかかり、なぜ早く想いを伝えなかったのかと千尋は問い詰める。

そして、自分の生き方について「なんのために生まれて、なにをして生きるがか。わからんまま終わるなんて、そんながかいやじゃ」とおじさんの言葉通りだと語る。さらに「この戦争がなかったら、愛する国のために死ぬより、わしは愛する人のために生きたい」と言う千尋に「必ず生きて帰ってこい。生きて帰ってきたら、今度は自分の人生を生きろ」と嵩は応えたのだった。

2人が本音を明かすこの切ないシーンにSNSでは「まさに圧巻の15分」「ただただ泣けました」「圧巻のお芝居、素晴らしかった」「今生の別れにならないでほしい」「心からの叫びが、グサグサ刺さる」「嫌な予感しかしない」など、悲しみに浸る声が多く見られた。

次回・中国行きが決まった嵩への八木の助言とは？

小倉連隊への動員命令が下り、嵩は中国へ向かうこととなった。出発を翌日に控え、班員たちが酒を酌み交わして盛り上がる中、嵩はひとり星空を見上げていた八木のもとへ向かい、これまでの感謝を伝える。そして、八木の横顔を描いたスケッチを手渡す。必ず生きて帰りたいと願う嵩に、八木はひとつの助言を授ける。

連続テレビ小説『あんぱん』毎週月曜〜土曜あさ8時放送
NHKプラスで見逃し配信中