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「何という残酷な」「もう誰もいなくならんとって」不穏な展開にSNS反響多数 話題の朝ドラ『あんぱん』【1週間見どころ解説】

  • 2025.6.8

今田美桜がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『あんぱん』は、第10週「生きろ」が放送中。健太郎が出征し、次郎も旅立った。そしてついに嵩の元へも赤紙が届き、戦争の闇が着実に迫り来る展開となった。各話の見どころと、次回のあらすじを紹介していく。

※以下本文には放送内容が含まれます。

草吉の辛い過去

草吉(阿部サダヲ)は陸軍に乾パンを納めて、朝田家から去っていった。釜次(吉田鋼太郎)から草吉が乾パン作りを拒んでいた理由を聞いて、言葉を失うのぶ(今田美桜)。かつてパン修行のためにカナダにいた草吉は、日本人義勇兵としてイギリス軍側で欧州大戦に参加していたのだった。戦時中、惨禍の渦中で空腹に苦しみながら、口にできたのは乾パンだけだったのだ。

無理強いしてしまったことを悔いるのぶに、釜次はのぶのせいで出ていったのではないと言って聞かせる。そんな中、草吉が残していった乾パンのレシピを見つけた羽多子(江口のりこ)は、娘たちと共に乾パンを焼き続けようと奮起する。

「朝から泣きました」「草吉さん戻ってきて〜」「阿部サダヲさんの泣きながら乾パンを食べるシーン印象的でした」と反響が寄せられた。

次郎が写真を好きな理由は

戦争が激化し、太平洋戦争が開戦。小麦粉が配給制になり、朝田パンは休業に追い込まれる。嵩(北村匠海)は東京の製薬会社で働いていたが、親友の健太郎(高橋文哉)に赤紙が届く。一緒にカレーを食べた後「また会えるかな」とつぶやく健太郎に、嵩は「会えるに決まってるだろ。生きてまた会おう」と強く抱きしめ、見送ったのだった。

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『あんぱん』第10週(C)NHK

この切ないシーンに視聴者からは「何という残酷な時代」「もう誰もいなくならんとってや」「もう不穏な雰囲気しかない…」と胸を痛める声が上がっている。

一方、のぶのもとには、航海が取りやめになったと次郎(中島歩)が帰ってくる。驚きながらもうれしいのぶ。次郎は航海中に撮影した写真を見せながら、写真が好きな理由を語る。「写真に写った人の前と後ろに流れる時間も見たくなる」と話し、「のぶといろんなところに行ける時代になったらいいな」と呟く次郎だった。

嵩と登美子の複雑な親子関係

のぶと次郎が朝田家を訪れる。その帰り道、のぶは次郎に戦争が終わったらしたいことを話す。つかの間の楽しい時間を過ごしたが、次郎の出発の日がやってきた。何か話していないことがあるのではと尋ねるのぶ。次郎は「日本が勝てるとは思わんがや」とようやく胸の内を明かし、のぶにそんな風に思ってはいけないと諭される。そして、カメラをのぶに託して旅立っていく。

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『あんぱん』第10週(C)NHK

後日、のぶは、兄に赤紙が届き不安がる生徒に勇ましい言葉をかける。しかし、次郎の言葉が引っかかり心の中は震えていた。そして嵩にも、とうとう赤紙が届く。視聴者からは「崇の出兵編が始まるのか⋯。 心の準備しないとだな⋯⋯」「もう明日の回、号泣だよ」と悲しみの声が続々と上がっている。

銀座のカフェに呼び出した登美子(松嶋菜々子)の前で「軍隊でやっていけるかな」と不安を口にする嵩。しかし、登美子は「体力も根性もないし、忍耐力だってないし。戦場に行ったら足がすくんで一歩も前に進めないでしょ」と兵隊に向いていないと言う。その言葉に「もういい。母さんはいつも自分のことばかり」と突き放してしまう。

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『あんぱん』第10週(C)NHK

このやり取りにSNSでは「せめて頑張れ位は言ってあげてよ」と言う声や「無理だとわかってて引き止めてるように聞こえたよ。見てて胸痛いわ…」「登美子さんの言葉は、「行くな。逃げて。生きて帰ってきて。」としか聞こえなかったのだが」と、母親の複雑な心境を汲む声も上がっている。

次回「嵩の出征の日」に現れた人とは

坊主頭の嵩を見て全てを悟ったのぶは、「おめでとうございます」と頭を下げる。迎えた出征の日。町人たちに激励される嵩に、千代子(戸田菜穂)も必死に言葉を絞り出す。すると、商店街の奥から響き渡る声が…。


連続テレビ小説『あんぱん』毎週月曜〜土曜あさ8時放送
NHKプラスで見逃し配信中