“原作にはない”のに大好評…　自然すぎる仕込みに視聴者からも“期待の声続出”「とても良い活躍」

篠原健太による漫画を原作としたTVアニメ『ウィッチウォッチ』。第7話では、若月ニコと風祭監志（かざまつりかんし）が「カンニコチャンネル」で動画を配信し、人気ユーチューバーになろうと挑戦する。また、今回活躍したマガミケイゴは、第6話でアニメオリジナル（通称：アニオリ）によって原作より一足早く登場。第1クールの鍵を握る人気キャラクターということもあり、SNSでも反響を呼んだ。

ニコとカンシのシュールすぎるゲーム実況動画

YouTubeでニコとカンシが「カンニコチャンネル」というチャンネルを開設し、動画配信していることを知る乙木守仁（おとぎもりひと）。しかし、ニコたちはユーチューバーを完全に舐めているうえに、あげている動画はどれもつまらない。チャンネル登録者数も26人しかいなかった。

見かねたモリヒトは「カンニコチャンネル」を手助けすることを決意し、ケイゴを呼んでくる。ケイゴも映画のレビューを投稿している動画配信者だったのだ。だが、ケイゴは動画内で映画より自分の話が多く、チャンネル登録者数も83人と少ない。ただ、モリヒトはケイゴのプロのような編集に注目していた。ケイゴから動画の再生回数を伸ばすためのレクチャーを受けるニコたち。そんななか、モリヒトはケイゴがつくったゲームの紹介動画になにかをひらめく。

モリヒトのプロデュースによって、ニコとカンシは動画を撮ることに。その内容は、ケイゴがつくったゲーム「スライムローションゲルアメーバー」の実況動画だった。モリヒトの指示で、プレイヤーはニコに任せ、カンシは声だけのツッコミ役に回った。ぬるぬるの世界で2匹のバッタをゴールに導くというシュールなゲームの世界観に、ニコは苦戦する。

しかし、ゲーム実況動画が配信されると、なんとバズった。発揮されたニコたちの“らしさ”がウケたのだ。その後も3本の動画を投稿するが、ニコとカンシはすっかり飽きた様子。「ユーチューバーのマネ事してすぐやめる若者か！」と、モリヒトは2人に思わず突っ込むのだった。第7話についてSNSでは「毎週月曜日の憂鬱を吹き飛ばしてくれる」「2クールあるのありがたすぎる」「安定の面白さ」「オチに笑った」「電車の中で観ちゃダメなやつだったわ」との声があがった。

第1クールの“キーパーソン”？原作より早く登場したケイゴ

「カンニコチャンネル」の手助けをしていたケイゴは、第6話「縁結びの樹の下で」にも登場しており、モリヒトと初めて出会うシーンが描かれていた。遠足に行っている最中、モリヒトがケイゴに話しかけ、マニアックなサブカル系の話で意気投合する。そして、自己紹介するケイゴは最後に「サブカル系の話だったら俺、配信もやってるから見てみてよ」と言っていたのだ。

実は、このモリヒトとケイゴが初めて出会う場面は、原作にはないアニオリ。前回このシーンが追加されたことで、モリヒトが動画の再生回数を伸ばすためにケイゴを連れてきた一連の流れが自然に見えるようになっている。SNSでは「早めに感情移入させるのありだと思う」「アニオリだけどケイゴの出し方が自然で好き」との声が。

また、『ウィッチウォッチ』の連載2周年を記念して実施された第1回キャラクター人気投票にて、ケイゴは第1位を獲得している。第7話の放送後、ケイゴについてSNSでは「とても良い活躍」「動画内容に共感性羞恥心を感じる」「マガミ君の作ったゲーム、意外と楽しそう」との声があがった。

これまでのアニメの進行具合を見るに、第1クールは原作の第4巻前後までの内容が描かれると予想される。その中で、ケイゴはキーパーソンと言っても過言ではないキャラクターだ。第6話のアニオリによるケイゴの早めの登場は、第7話との繋がりを考えると短いシーンながらもいい働きをしている。モリヒトからは「サブカルクソ野郎」と呼ばれているケイゴだが、彼の人気の理由が今後アニメでも観られることに期待したい。

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ウィッチウォッチ
ABEMAにて毎週日曜日夜9時より最新話を無料放送
［番組URL］https://abema.tv/video/title/593-12
【(C)篠原健太／集英社・ウィッチウォッチ製作委員会・MBS】

ライター：まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X（旧Twitter）：@kaku_magari