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今一番熱い女芸人! ゆりやんが語る “ 100%自分が楽しいと思うことを自信を持ってやってます”宣言!

  • 2019.8.10

オスカー女優の英語風スピーチなどで人気のピン芸人、ゆりやんレトリィバァさん。7月に開催された単独ライブツアーも大盛況。NHK BSのドラマにも出演しました。仕事の幅を広げ続けるゆりやんさんの面白さの秘密に迫ってみました。

「自分が楽しいと思えばOK!」そんな気持ちでネタ作りもライブもやってます

ーー初の単独ツアー「ゆりやんJAPANツアー」が開催されましたが、単独ライブの手応えはいかがでしたか?

「楽しかったです。初めてやる内容だからどんな感じになるのかなとも思いましたけど、自分が楽しいと思えればいいかなって。もちろんお客さんに楽しんでもらうためのライブだけど、単独ライブなのでもし、滑ってもそれはそれで面白いと思うんです。乱暴な言い方をしたら『どう思われてもいいや』と振り切ってました(笑)」

ーーひとりでネタを作るのはやっぱり大変ですか?

「大変は大変かも知れないけど楽しいです!あ、、楽しいばかり言ってすみません(笑)。人によると思うんですけど、私のネタは緻密なストーリーがあるとか、そういうことではなく、例えば日常でフハァ(笑)と自分が思ったこととか私生活のそういう部分に焦点を合わせて、やりたいことがあったらネタにしてみようって感じで」

ーー日常の中で感じた面白いことを切り取っていく?

「そうですね、何かネタになりそうな人はいないかとか、探したりするわけではないんです。映画を見てこの人やってみたいとか、このシーンいいなと思ったらやってみる。喋り方をマネしたくなる人がいたらやったり、日常でふざけてやったことが楽しかったら、それをネタにしてみたり」

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絶対芸人になろうと決めてました。根拠のない自信があった気がします(笑)

ーー吉本新喜劇を見て芸人を目指したそうですが、有名大学に進学して、他の仕事をしようと思ったことはないんですか?

「まったくなかったです。大学は文学部で専攻は映画でした。就活したほうがええんちゃうかなとは1回も思わなくて。絶対に芸人になろうと決めていて、周りがエントリーシートを書かないととか、面接でどこまで行って、次は東京に行かないといけないとかいろいろ大変そうなのを見て、良かった〜就活しなくてと思っていました(笑)」

ーーむしろそっち(笑)。ご家族にも反対されず?

「3回生になるときに『就活せえへんのか?』と言われましたけど、それ1回だけでした。芸人になるのはいいけど、それしか見てなかったら、挫折したときに何もなくなってしまうから、あかんかったら次はどうするか考えてやりなさいとだけ言われました」

ーーで、芸人がダメならこれがしたいということは見つけられました?

「考えておきまーす!とだけ言って、実際は1個も考えてなかったです(笑)」

ーー映画が好きと伺ったのですが、映画関連の仕事などは?

「漠然と映画関係の仕事をしたいなと思う気持ちもあったんですけど、あかんかったときのことを考えたくなかったというか。当時は考える必要がないと思っていました。若気の至りなんですけど、考えなくていいやろと」

ーー芸人になれる自信があったと。

「そうかも知れないです。根拠のない自信というか。ずっと昔から(芸人になる)イメージをしていたので、揺るぎないものがあった。だから迷わないし、悩まない。とにかく突き進んでしまった」

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今どうなったところで死ぬわけちゃうしって思えば、何でもOK

ーーアメリカのオーディション番組に挑戦したときの動画を見ると、審査員、会場の方を巻き込んで笑いを生んでいらっしゃいました。あの度胸はどこから来るんでしょうか?

「普通に緊張してドキドキするんですけど、私が緊張したとて誰が知るかー! と思うんです。地球という宇宙の1個の星で、私が緊張してるかどうかなんて、海で泳いでいるシャチからしたら別にどうでもいい。だから私の緊張なんか知るかって。そして言いたいことあったけど、言うのやめとこと思って家に帰って、あのとき言うたら良かったな……って後から思うのがイヤなんです。だったら今言ってどうなっても死ぬわけちゃうしって。むしろ今やっとかんと、10年、20年経って同じことをして、『めちゃヘンになってるやん。芸歴20年なのに』と思われるくらいなら、若手のうちに『知るか。死なへんし!』と思ってやるほうがいいと思います」

ーーアメリカのオーディション番組を受けたきっかけは何だったんですか?

「アメリカ進出がしたくて(笑)。中学生の頃から『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と主演のマイケル・J・フォックスが好きすぎて、アメリカが好きになって、英語にも興味を持ちました。それからずっとアメリカに行きたいなと思っていたんですけど、芸人の道を選んでからは、アメリカは憧れで終わっていくのかなと思っていました。でも仕事をしていると、芸人はネタをするだけじゃなくて、何でもさせてもらえる仕事だなと思うようになりました。だからアメリカのことも切り離して考えなくていいんだって。今は芸人の私でありながら、自分の芸を広げつつ、ホンマにやりたいことをやっていけるようになりたいなと思っています」

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女芸人は圧倒的に数が少ないからラッキー! でも面白い人は男女関係なく面白い

ーーチャレンジすることや目標はどうやって決めてるんですか?

「いつも漠然としてるんですよ。それしか見えなくなるとうまくいかないことが多くて。これをするためには、まずこれをしてって、計画的にはできないんです。だからハリウッド映画に出たいとか、ネタをやりたいとか、今これやってみたい、これ出演してみたいと漠然と思う感じですかね。今思いついたやりたいことだけをやってみる。それがいつか実現に繋がればいいしって思っています」

ーー令和になっても働く場面では、男女差みたいなものを感じている人は多いと思います。お笑いの世界で男女差を感じることはありますか?

「芸人の世界に入ってすぐは、男性芸人さんがウケているのを見て、『ああ、私が男やったらこんなこともできてもっと面白かったんかな』と思ったりもしたんです。でも今考えると、男女関係なく面白い人は面白いんですよ。逆に今は女芸人で良かったと思うこともあります。女芸人は圧倒的に人数が少ない分、目立てるし、女やから面白いことも絶対ある。だからラッキー! 良かった! と思います。友近さん、渡辺直美さん、ハリセンボンさん、みんなめちゃくちゃ面白いけど、女芸人ってすごい! って思わないですよね。男も女も関係なく、普通にオモロイ人として見ているじゃないですか。だから男女差は関係ないなって思います」

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“100%自分が楽しいと思うことを自信を持ってやっている”のであまり深く考えないで見てください

ーー「ベビーシッター・ギン!」というドラマにも出演。演技のお仕事はいかがでした? コントにも活かせそうですよね。

「ドラマはめちゃ興味があったので、やらせてもらえて楽しかったです。今までコントをしていても、私は私でいいかなと思っていたんです。でも最近はコントにしても、ちゃんと『その人』になれるようにしたいなと思います。違う人になっている時間が楽しいし、この人やからここはどう言うんやろうって考えながらやるのが楽しい。『今はこの人なので』と思ってやると、子供の頃好きやったままごとみたいな感じがします。こういうとナメてるような感じがするかも知れませんけど(笑)」

ーーゆりやんさんがお笑いを通して伝えたいことは何でしょうか?

「何もないんですけど(笑)。伝えたいメッセージはゼロなので、あまり深く考えないで見てほしいですね。こっちもあまり深く考えていないので(笑)。『これは何が面白いのかさっぱりわからない。これは笑わせているのではない、笑われているだけだ』とか、鬼の首を取った感じで言う人もいらっしゃいますけど、笑われてるだけやし、別にいいやんって思うんです。こっちは100%自分が楽しいと思うことだけを自信を持ってやっていっていますので。そこはぜひよろしくお願いします(笑)」

 

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Movie Director:Yohei Takahashi(f-me)
Movie Edit:dely
Writing:Yuko Sakuma
Edit:TRILL編集部

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