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「朝になったら止めるつもりだったんだよ」一晩中エンジンをかけたまま車を放置した隣人。翌朝、奥さんに言い訳を重ねた結果

  • 2026.11.1

誰も乗っていないのに、エンジンがかかった車

飲み会から帰ってきた夜のことです。わが家の前の道に、ヘッドライトをつけた車が停まっていました。

エンジンはかかったままなのに、車内には誰もいません。

「誰の車だろう…」

不思議に思いましたが、すぐに持ち主が戻ってくるのだろうと考え、いったん家に入りました。

ところが、風呂から上がっても車はそのまま。低いエンジン音が家の中まで聞こえてきます。

布団に入っても音が気になり、なかなか眠れません。

もう一度外を確認しても、車が動く気配はありませんでした。

さすがにおかしいと思い、僕は上着を羽織って外に出ました。

改めて車を見ると、向かいの家の車によく似ています。

迷った末に、その家のチャイムを鳴らしました。

しばらくして顔を出したご主人は、顔が赤く、酒のにおいがしました。

どうやら寝ていたところを起こしてしまったようです。

「なんだよ、こんな時間に」

「夜遅くにすみません。前に停まっている車、お宅のですか?」

ご主人は僕の肩越しに車を見ました。

「ああ、そうだけど」

「ずっとエンジンがかかっていて。止めてもらえませんか?」

すると、ご主人は面倒くさそうな顔をしました。

「代行が置いていったんだから、俺のせいじゃない」

「そうなんですね。でも、音がずっと聞こえているので…」

「こっちはもう寝てたんだよ」

それだけ言うと、ご主人はドアを閉めてしまいました。

しばらく待ってみましたが、車のところへ出てくる様子はありません。

もう一度チャイムを鳴らすのもためらわれ、僕は家に戻りました。

結局、その夜はエンジン音が気になり、ほとんど眠れませんでした。

翌朝、向かいの奥さんが告げた一言

翌朝、寝不足のまま家を出ると、向かいの家の玄関前で、ご主人と奥さんが話していました。

「だから、代行が勝手に置いていったんだって」

ご主人は不満そうに腕を組んでいます。

「でも、うちの車でしょ。エンジンがかかったままだったのに、なんで止めなかったの?」

「朝になったら止めるつもりだったんだよ」

「夜中ずっと音がしてたのよ。近所の人だって迷惑でしょう」

ご主人は何か言い返そうとしましたが、奥さんは続けました。

「昨日、チャイムが鳴ったのも聞こえてたわよ。誰かと話して、そのままドアを閉めたでしょう?」

「……もう寝てたんだから、しょうがないだろ」

そのとき、奥さんが道に立っている僕に気づきました。小さく会釈をすると、ご主人に向き直りました。

「お向かいさん、わざわざ来てくださったんでしょ。まず、ちゃんと謝りなさい」

ご主人は僕のほうを見て、口を閉じました。

道の向こうでは、近所の人がごみを出していました。こちらの様子に気づいたのか、一瞬だけ手を止めています。

ご主人はしばらく黙っていましたが、やがて組んでいた腕をほどき、僕に向かって小さく頭を下げました。

言葉はありませんでしたが、僕も軽く会釈を返しました。

正直、夜中に声をかけたときに対応してもらえていたら、こんな思いをせずに済んだのに、という気持ちは残っています。

それでも、奥さんがきちんと注意してくれたことで、少し気が楽になりました。

それ以来、僕が見た限りでは、向かいの車がエンジンをかけたまま放置されることはありません。

奥さんは今でも顔を合わせると、少し気まずそうに会釈をしてくれます。

あの夜のことは忘れられませんが、今では家の前の道も静かなままです。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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