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〈Hermès〉のおもちゃを知っていますか?

  • 2026.10.30
〈エルメス〉の『スキットルズ《アニモー・ブロック》』、『サイコロ&サイコロケース《チャンス》』

100年以上受け継がれる揺り木馬の残像

引き木馬《スピリット》

1902年以降、何世代ものエルメス家の子供たちが遊び道具として親しんだ「揺り木馬」。歴代当主のポートレートにもたびたび登場するシンボルのような存在でもある。その記憶は、メゾンのもの作りの原風景として今も脈々と息づいている。

現在展開するキッズコレクションの引き木馬《スピリット》は、足周りに揺り木馬の面影を残し、背には鞍を据えた、馬具工房のルーツへ誘う佇まい。

釘を用いず、無垢材の質感を生かしたパーツを一つずつ削り出し、職人が手作業で組み上げた。どの角度から見ても端正なバランス。静かな贅沢が、子供の日常にそっと寄り添う。ストラップなし。

〈エルメス〉の『引き木馬《スピリット》』
151,800円(エルメス/エルメスジャポン TEL: 03-3569-3300)
〈エルメス〉の『引き木馬《スピリット》』
〈エルメス〉の『引き木馬《スピリット》』
〈エルメス〉の『引き木馬《スピリット》』

「余暇を美しくする道具」の系譜を物語る

スキットルズ《アニモー・ブロック》

移動手段が馬から自動車へと移り変わった時代に、〈エルメス〉が新たな豊かさとして“余暇を美しくする道具”を育んできた歴史がある。ボールを転がしてピンを倒して遊ぶ、フィンランド発祥のゲームをアレンジしたスキットルズ《アニモー・ブロック》も、その系譜に連なる一作。

ブナ材のピンに描かれたのは、ウサギ、イヌ、ネコ、ウマなどの動物たち。アーティストのトン・レンによるグラフィックを落とし込み、遊びながら手仕事の木彫りと彩色の妙を味わえる。道具が端正に収まるウールフェルトバッグにまで、美意識が行き届いている。

〈エルメス〉の『スキットルズ《アニモー・ブロック》』
ピンH22×W7×D3cm、ボールφ7cm、バッグH25×W21×D21cm。427,900円(エルメス/エルメスジャポン)
〈エルメス〉の『スキットルズ《アニモー・ブロック》』
〈エルメス〉の『スキットルズ《アニモー・ブロック》』
〈エルメス〉の『スキットルズ《アニモー・ブロック》』

“転がす”だけの所作に品格を漂わせる

サイコロ&サイコロケース《チャンス》

将棋駒にも使われる硬質で丈夫なツゲ材のキューブに黒檀(こくたん)の目をはめ込んだサイコロは、精緻な木工技法“マルケトリ”により、単なる点を意匠へと昇華。ケースは、繊細なグレインレザー“シェーヴル・シャムキラ”で包み、内側には柔らかなラムスキンを重ねた構造。その一手間にも、サイコロを長く使うための理がある。

すべてが収まるオレンジボックスは盤にもなり、《シェーヌ・ダンクル》から着想を得たシンボル“マイヨン”が描かれたフェルトマットが、衝撃を受け止めて跳ね返りまで静かに制御する。ただ“転がす”だけの所作にもメゾンの本気は宿る。

〈エルメス〉の『サイコロ&サイコロケース《チャンス》』
スコアブック、ルールブック付き。366,300円(エルメス/エルメスジャポン TEL: 03-3569-3300)
〈エルメス〉の『サイコロ&サイコロケース《チャンス》』
〈エルメス〉の『サイコロ&サイコロケース《チャンス》』
〈エルメス〉の『サイコロ&サイコロケース《チャンス》』

遊びを、嗜(たしな)みへ変える、用の美を備えたデザイン

バックギャモン《ヴォヤージュ》

世界最古のボードゲームの一つ、バックギャモンを、〈エルメス〉は素材を替えながら磨き上げてきた。バッグにも匹敵する工程を経て生まれる《ヴォヤージュ》には、馬具作りで培われた革細工のサヴォワールフェール(卓越したノウハウ)が凝縮されている。

メゾンの“秘密の技”とも称されるサドルステッチは、1本の糸の両端を2本の針に通し、手縫いで仕立てて高い耐久性を実現。そのステッチでボードにマス目までも描き出す、徹底した“用のための美しさ”。しなやかに折り畳めて、駒のケースまで一体。移動の隙間が、上質な“対局の場”へと変わる。

〈エルメス〉の『バックギャモン《ヴォヤージュ》』
展開時38.7×34.7cm、収納時34.7×φ3.8cm。1,080,200円(エルメス/エルメスジャポン)
〈エルメス〉の『バックギャモン《ヴォヤージュ》』
〈エルメス〉の『バックギャモン《ヴォヤージュ》』
〈エルメス〉の『バックギャモン《ヴォヤージュ》』
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