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「おうちから持ってきたんだね。ごめんね」児童館でおもちゃを欲しがった5歳の男の子。母親の言葉とは正反対の行動

  • 2026.10.19

お気に入りの車に伸びてきた手

休日の昼、私は3歳くらいの子どもを連れて児童館へ遊びに行きました。

遊びの部屋には車のおもちゃなどが並び、ほかの親子ものんびり過ごしていました。

うちの子は、家から持ってきたお気に入りの車を床の上で走らせています。

夢中になって遊ぶ姿を、私はそばで見守っていました。

すると、5歳くらいの男の子が近づいてきました。

男の子は車をじっと見つめると、うちの子に手を伸ばしました。

「ねえ、それ貸して」

突然のことに、うちの子は車をぎゅっと握りしめました。泣きそうな顔で私を見上げています。

まだ自分でうまく断れない様子だったので、私は男の子の前にしゃがみました。

「ごめんね。これ、おうちから持ってきた車なんだ。まだ遊びたいみたいだから、今は貸せないんだ」

男の子は少し残念そうな顔をしました。

そのとき、少し離れた長いすから女性の声が聞こえてきました。

「ちょっとくらい、いいでしょ」

声の主は男の子の母親でした。携帯電話を両手で持ち、こちらを見ることもありません。

どうやら、私が断ったところだけを聞いていたようです。

「貸してあげればいいじゃない、ケチくさい」

思いがけない言葉に、私は戸惑いました。

確かに、子ども同士でおもちゃを貸し借りすることはあります。

でも、今はうちの子が大切に遊んでいるものです。無理に取り上げてまで貸す必要はないと思いました。

母親の言葉を聞いた男の子の行動

「おもちゃくらいで、大人げないわね」

母親はため息交じりにそう言いました。相変わらず携帯電話に目を向けたままです。

部屋の向こうで絵本を読んでいた親子も、ちらりとこちらを見ました。

私は何か言い返そうか迷いましたが、言葉が出てきません。

すると、目の前の男の子が、車に伸ばしかけていた手を引っ込めました。

そして、うちの子の顔をのぞき込むと、小さな声で言ったのです。

「そっか。おうちから持ってきたんだね。ごめんね」

私は少し驚きました。

男の子は、私が話したことをちゃんと聞いてくれていたのです。

男の子はそのまま部屋の棚へ走っていきました。

児童館に置いてある別の車のおもちゃを手に取ると、こちらへ戻ってきます。

「じゃあ、こっちの車で一緒に遊ぼう!」

そう言って、うちの子に笑いかけました。

うちの子もほっとしたように笑顔になり、うれしそうにうなずきます。

二人は床に並んで座り、それぞれの車を走らせ始めました。

楽しそうな声が聞こえたのか、母親がようやく携帯電話から顔を上げました。

仲良く遊ぶ二人を見て、何か言いかけましたが、そのまま口を閉じます。

向こうにいた親子も長いすのほうを見ていました。

母親は携帯電話をかばんにしまい、黙って子どもたちの様子を見つめていました。

私は男の子に声をかけました。

「ありがとう。優しいね」

男の子は少し照れたように笑い、また車を走らせ始めました。

貸すことを断ったときは、気まずい雰囲気になってしまうかと思いました。でも、男の子が自分で考えて行動してくれたおかげで、二人は楽しく遊ぶことができました。

無理におもちゃを貸さなくても、一緒に遊ぶ方法はあるのだと、男の子の姿を見て感じた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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