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「小さい子が先でしょ」児童館で順番を待つ男の子からおもちゃを横取りした母親。だが、職員が冷静に伝えた決まり

  • 2026.10.27
「小さい子が先でしょ」児童館で順番を待つ男の子からおもちゃを横取りした母親。だが、職員が冷静に伝えた決まり

順番を待つ男の子の前に現れた母親

昼過ぎ、娘と児童館へ遊びに行ったときのことです。

プレイルームで人気だったのは、音の鳴る大きめの車のおもちゃです。両手で持てるくらいの大きさで、遊びたい子どもたちが順番を待っていました。

娘も遊びたがったので、私たちは列のうしろに並びました。

列の先頭には、小学校低学年くらいの男の子がいました。

今遊んでいる女の子の手元を見ながら、自分の番が来るのをじっと待っています。

そこへ、3歳くらいの子を連れた母親がやってきました。

母親は並んでいる子どもたちを見ると、大きなため息をつきました。

「えっ、こんなに並んでるの?待ってられないんだけど」

そう言いながら、列には並ばず、先頭の男の子のすぐ横に立ちました。

何をするつもりなのだろうと、私は気になっていました。

やがて、車のおもちゃで遊んでいた女の子が遊び終わりました。

女の子は次に待っていた男の子へ、おもちゃを差し出します。

男の子がうれしそうに両手を伸ばした、そのときです。

横から母親が手を出し、おもちゃをさっと取り上げてしまったのです。

そして自分の子どもに持たせると、男の子に向かって言いました。

「小さい子が先でしょ」

男の子は、手を伸ばしたまま固まってしまいました。

「お兄ちゃんなんだから、待てるわよね」

男の子は何も言い返せず、泣きそうな顔をしています。

すると、隣にいた娘が私の手を引きました。

「ママ、あのお兄ちゃんの番だったよね?」

「うん、そうだよね…」

小さい子が待つのは大変かもしれません。でも、だからといって先に並んでいた子からおもちゃを取っていいのでしょうか。

職員が母親に伝えた言葉

そのとき、エプロン姿の女性職員が近づいてきました。

職員は男の子と、そばで順番を待つ子どもたちを見て、母親に声をかけました。

「すみません。こちらのお子さんが先に並んでいたので、今はこの子の番なんです」

すると母親は、不満そうに答えました。

「でも、うちの子、まだ小さいんですよ?」

職員は落ち着いた声で返しました。

「はい。でも、小さい子も大きい子も順番は同じです。こちらのお兄ちゃんも待っていましたから」

母親は何か言い返そうとしたようでしたが、言葉に詰まってしまいました。

職員は今度は母親の子どもの前にしゃがみ、優しく声をかけました。

「ごめんね。次はちゃんと並んで待とうね」

周りにいた親子も、そのやり取りを見ていました。

母親は顔を赤くして目をそらすと、黙って子どもの手からおもちゃを取り、男の子に返しました。

小さな子どもは素直に手を離していました。

おもちゃを受け取った男の子は、ぱっと顔を明るくしました。

「ありがとう!」

職員を見上げてそう言うと、両手でおもちゃを抱えました。

母親は誰とも目を合わせず、子どもの手を引いて列のうしろへ向かいました。

隣を見ると、娘も自分の番を楽しみにしながら、列の先を見つめています。

小さい子が順番を待つのは、簡単ではないと思います。それでも、先に待っている子の気持ちを無視していい理由にはなりません。

職員が感情的にならず、きちんと順番を守るよう伝えてくれたことに、私もほっとした出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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