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上達しない原因は「体の動かし方」を意識してるから!森守洋が“クラブの操り方”を解説

  • 2026.10.29

ゴルフのレッスンといえば、体の動かし方ばかりフォーカスされがちだが、カリスマコーチの森守洋は「ゴルフはクラブが重要です」と強調する。スイングは「クラブが主で、自分は従」。この理論は体の動きと違って、人によっての合う、合わないがなく、ビギナーから上級者まで、誰もが開眼できる!

【クラブを操る①】テニスや卓球のように「面使い」を考えよう!

ゴルフは「面使い」が大事。しかし、ゴルフは同じ道具を使うスポーツでも、卓球やテニスのように面を意識して打つ感覚がもちにくい。これはクラブの長さや構造が原因で、体の動きばかりに意識や感覚がいってしまう。「面使い」を覚えるには、両ヒザをついてクラブを極端に短く持って打ってみよう。これも“クラブを操る”ための練習法のひとつだ

体の動きばかり考えてもうまくならない

「自分が主、クラブは従」と考える人は、ミスが出ると体の動きばかりに原因を求めたがるが、これが上達の妨げになっていることが多い

「クラブの使い方を意識する」のが上達の近道!

クラブをどうやって動かすかを理解してから、それに付随する体の正しい動かし方を覚えることが大切。スイングのバランスがよくなり、ミート率が上がる

【クラブを操る②】手首を自然に使う!"ヒンジコック"

上達しない原因は「体の動かし方」を意識してるから!森守洋が“クラブの操り方”を解説
ボールをヒットするためには「手首を使う」というのは至極自然な動きで疎かにしてはいけない

パットは「手首を使うな」「手首を固めて打つ」といいますよね。ところが、一流選手たちは手を使っていないように見えても、じつは誰もが"ヒンジコック”を絶対に使っています。パットの名手、青木功プロやジャンボ尾崎プロ、杉原輝雄プロ、タイガー・ウッズもみんなそう。パットでもちゃんとボールをヒット(打っている)しているのです。

これは、手首をたくさん使いましょうということではありません。スイング(ストローク)に対して、クラブが動こうとする力を邪魔しないように、ナチュラルに手首を動かすイメージをもってほしいのです。

そしてパットは振り子運動の原点であり、そのなかでボールをヒットするのは、クラブを正しく使うための基本。最初にパットで、ヒンジコックを使う手首の動きを覚える。これが「クラブを操る」第一歩です。

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ヒンジコックを使えばヘッド軌道はイン・トゥ・インに動く

パターは振り幅が小さいので、手元を支点にしてヒンジコックにまかせて振ったほうが軌道も打点もズレにくくなる。パットにかぎらずどのクラブも基本は支点を設けての振り子運動。ヘッドが体より前にあるのでイン・トゥ・インの円軌道を描くが、これもスイングの基本!

手首を固めてのストロークは、ブレを防いで真っすぐ動かそうとしてもズレやすい。これは支点がズレるのが原因。振り子運動でストロークしたほうが、軌道やフェースの向きが安定するし、リズムも一定になる

【クラブを操る③】「低く転がす&高く上げる」で“面使い”をコントロール

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フェース面のコントロールも「体をどう動かせば」ではなく「フェース面をこっちに向けるには」と、クラブから考える。面を意識しにくい場合は、クラブを極端に短く持つとわかりやすい高く上げるアプローチ(左)フェース面を上に向けたまま振り抜く。卓球のカット打ちと同じ要領だ低く転がすアプローチ(右)トゥ側を立てながらフェースを返す。卓球にたとえればドライブのイメージ

アプローチは状況に合わせて、いろいろな球を打ちますよね。低く転がしたり、高く上げたりなどの多彩なテクニックは「クラブをコントロールしている」ということでもある。そのため、私はいろいろな球を打ち分ける練習を多くのアマチュアに推奨しています。「アプローチがうまい人は道具使いがうまい」。それはほかのショットへもつながっていきます。

練習は「面使い」が大事になるので、フェース面を意識してください。フェースを返したり立てて低く転がす、フェースを開いたり寝かさせて高く上げて打球の勢いや打ち出し角に変化をつける。ショットもこれの応用でキャリーを伸ばす、強い球を打って飛ばす、高く上げて止めるには、クラブをどう操ればいいかの知識や感覚が深まる。ミスを防ぐのも球筋をアレンジするショットも、修正や技術習得のヒントはアプローチでのクラブの使い方にあるのです。

低い球・強い球

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アドレスよりもロフト角を立てるにはどうしたらいい?

SWのロフト角が58度とすれば45~50度くらいまで立てて打つ。スイング中にロフトを立てるには、ハンドファーストや右手首の角度をキープしたままフェースを返す動きが必要になることを知ろう

高い球・やわらかい球

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ロフト角を増やして打つにはどうしたらいい?

58度のロフト角を60度以上に増やして打つ。それにはフェースを開いてロフトを寝かす必要があるが、そのためには各ポジションで手首やヘッドのリリースは、どうなれば意図した向きになるのか、考えながら振る

【クラブを振る④】グリップエンドを左太モモの前にもってくればダウンブローで打てる

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グリップエンドを支点に振り子運動を行なうと最下点ができる

「体でなんとかしよう」は自然にできることができなくなってしまう

ラウンド中は、芝の上のボールを打つことのほうが圧倒的に多い。ダウンブローは、それを容易にするテクニックですが、これも体よりもクラブを操ることを主にしてください。スイング軌道は振り子運動。そのなかに最下点ができますが、支点を左にズラせば最下点は体の中心よりも左にくる。すると、地面よりも先にボールをヒットし、ボールの先のターフをとるダウンブローの軌道とインパクトが作り出せます。ということは、支点になるグリップエンドが左太モモの前にくるようにクラブを操作すればいいのです。

と、わかっていても、思うようにグリップエンドを左太モモの前にもってこれない人は、クラブのヘッド側を右手で持ち、ボールを叩くイメージで振り下ろしてみてください。手首をやわらかく使うし、体重も左に移るはずです。グリップエンドも自然に左太モモの前にきますよね。こんなに簡単にできるのに、できないのは「真っすぐ打ちたい」「ダフりたくない」と思って、体を必要以上に動かしたり固めてしまうから。クラブを操り、クラブにまかせたら、なんでも簡単になるんですよ。

グリップエンドを左太モモの前にもってくるだけで体重は左足に乗り、入射角はダウンブローになる

右手でクラブのヘッド側を持ち、グリップエンドでボールを強く叩くつもりで振り下ろしてみよう。手首を柔軟に使えばダウンスイングで、手元が先行することを体感できる

右足を後ろに引いてツマ先で立ち、左足を軸にしてボールを打つ。左太モモの前にグリップを移動させ、ダウンブローに打つ感覚がつかめる

体重が右足に残ったままだと、グリップが右太モモの前で止まり、リリースのタイミングが早くなりすぎてしまう。すくい打ちになるのでダフリ、トップのミスを招く

【クラブを操る⑤】飛距離アップはクラブに振られるスイングがカギ!

上達しない原因は「体の動かし方」を意識してるから!森守洋が“クラブの操り方”を解説
グリップをソフトに握り、リストをやわらかく使って振る(左)両ヒジから先が動いてヘッドがターンしていくが、動かしているのはヘッドの重心。重心によってフェースが勝手に返っていくのが理想(右)

「クラブを操る」ためには「操られる」ことも大切で、私は「クラブと仲良しになってください」とよくいいます。自分とクラブのどちらかが一方的ではダメなのです。操るも操られるのも、クラブを感じながら振ることが大切ですが、これが感じられない人はクラブの「重心」を意識しましょう。

ゴルフクラブの重心はシャフト軸の延長上にはありません。だから、重心を感じにくいのですが、振れば感じられるもの。なのに感じられない人は、手元や体を固めてしまうことが原因です。グリップをソフトに握って、関節や筋肉を柔軟に使ってください。すると、重心が感じられ、その重心はバックスイングではフェースを開き、フォローに向かっては閉じる動きをしますが、これは飛ばすことにつながります。

飛ばすスイングは、クラブを操るというよりも「クラブに振られる」感じですが、それでOK。「振られるように自分でクラブを操っている」ということなのです。

ドライバーを右肩に担ぐと、フェースは真横ではなくやや上を向く。これがヘッド重心のニュートラル

担いだときのフェース向きを変えずに、そのままヘッドを地面に下ろしてアドレスの姿勢を作る(左)フェースがかぶった向きになるが、重心に対してはこれがスクエア。スライサーはこのまま打てば1発で直る!(右)

飛距離を出したいドライバーは、アイアン以上に手首をやわらかく使う意識が必要。これは軽いものを右手1本で振る練習が効果的

いかがでしたか? クラブを操りましょう。

レッスン=森守洋
●もり・もりひろ/1977年生まれ、静岡県出身。95年に渡米し、ミニツアーを転戦。帰国後に陳清波に師事。現在は東京ゴルフスタジオ(三鷹市)を主宰し、多くのアマチュアをレッスン。堀琴音、菅沼菜々、阿部未悠らのコーチもつとめる。

写真=田中宏幸
協力=東京ゴルフスタジオ

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