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芯を食ったアイアンショットのコツを人気コーチが解説!クラブの軌道は“タテ”が正解

  • 2026.10.31

「ビシッ!」と芯を食ったインパクトのアイアンショットは〝タテ振り〟スイングを習得しよう。「クラブの軌道をタテにする」には、アイアンが上達するポイントが無数にある!

タテ振りで最下点をボールの先にすれば自然とダウンブローに打てる!

芯を食ったアイアンショットのコツを人気コーチが解説!クラブの軌道は“タテ”が正解
ヨコ振りのフラット軌道のほうが、ボールをうまくとらえやすいように感じるが、アイアンはタテ振りのダウンブローで打つことでショットの質が大きく向上する

アイアンで安定したショットを打つには、クラブを「タテ」に振ることが大切です。「タテ振り」は、スイングの最下点をボールより目標方向側にもっていきやすいのが最大のメリット。

ヘッドが最下点に達する前にボールをとらえる「ダウンブロー」ができれば、ロフトを立てながら球を強く押していくことができます。アマチュアは「ボールを高く上げたい」という意識が強くなるほど、クラブをインサイドからアッパーに振りがち。

すると、ボールの手前側にスイングの最下点がくるので、ダフり・トップが出やすくなるほか、うまく当ててもインパクトロフトが増えて打球が高く上がりすぎ、飛距離をロスする原因になります。

アイアンショットは自分でボールを上げるのではなく、打ち出し角の確保はロフト角まかせでOK。むしろ、適度なダウンブローでボールにスピンを与えることが、安定したキャリーを生み出すポイント

タテ振りはストレートパスを作りやすい

タテ振りにするとスイングの円弧が地面と垂直に近づく。ボール前後でのクラブパスがストレートに近くなるので、方向性が安定しやすい

ヨコ振りはクラブパスが不安定

ボールをカチ上げてしまうインサイド・アッパー軌道の「ヨコ振り」は、ボール前後でクラブパスが変わりやすい。そのため、インパクトする位置によって出球の方向も飛距離も大きく変わってしまう

タテ振りのカギは“仙骨”軸がズレなければ最下点も安定する

芯を食ったアイアンショットのコツを人気コーチが解説!クラブの軌道は“タテ”が正解
骨盤の中央付近にある仙骨を意識し、そこを中心にして軸をイメージ。左右にズレることなく体を回すと軸ブレが防げる

クラブをタテに振るのに重要な要素は、腕の動きではなく「体の軸」です。私がスイングの軸として意識しているのが「仙骨」。骨盤の中央付近にある仙骨を中心に体を回すイメージをもつと、スイング中に体軸が大きくズレにくくなります。

体の軸が左右へ大きくズレれば、それにともなってヘッドの通り道も変わってしまう。せっかくクラブをタテに使っても、軸そのものが動いてしまえば、ヘッドの最下点を毎回同じ位置にそろえるのは難しくなってしまいます。

ここでいう「軸を保つ」は、体を固めるという意味ではありません。仙骨を中心にきちんと回転しながら、その中心位置を必要以上に左右へ動かさないことがポイントです。

アドレスからフォローまで、仙骨と首を結んだ軸の角度を変えないことで、再現性の高い「タテ振り」ができる

軸が傾くとヨコ振りになってしまう

軸が傾くとクラブは、インサイドから寝ながらインパクトへ向かう「ヨコ振り」になる。軌道が不安定なうえにフェースも開きやすくなってしまう

トップで左足を「浮かせられない」がグッド

トップのポジションで止まったとき、左足を浮かすことができなければ軸キープができている証拠(○)。反対に、右足に体重が乗りすぎて左足を浮かせられる状態は、バックスイングで軸が右に傾いているサイン(×)

“胸郭”を回して「大きく高いトップ」を作る

芯を食ったアイアンショットのコツを人気コーチが解説!クラブの軌道は“タテ”が正解
胸郭とは「肋骨・胸骨・胸椎で構成される胸部の骨格」。広い範囲での「胸」を大きく回してタテに振り上げていけば、クラブを真下に振り下ろすスペースが自然にできる

「タテ振り」と聞くと、クラブを高く振り上げようとする人がいます。しかし、腕でクラブを持ち上げた結果の高いトップは、正しいタテ振りにはなりません。大切なのは前述した仙骨を中心にした軸を保ちながら、胸郭をしっかり回して「胸を右に向ける」ことです。

その結果として、手元が高く、大きなトップになる。つまり「高く上げる」のではなく、しっかり胸を回したらトップが「勝手に高くなる」という順番です。トップが大きくなれば、インパクトに向けての“助走距離”が長くなるので、強くボールをヒットでき
るようになります。

また、胸を右に向けることで切り返し以降にクラブを振り下ろすスペースが確保される。このスペースに向かって「タテ振り」をすれば、過度なカット軌道にならずボールに厚くコンタクトできます。

体の硬い人は右ヒザを伸ばしながら、骨盤ごと右に向ける意識でもOK

「手上げ」はさまざまなミスを生む

胸郭の回転が不足した状態で腕だけを高く上げると体と腕の動きがバラバラになり、あらゆるミスの原因になる

極端なアウトサイド・イン軌道になる

タテに振り下ろすスペースがなくカット軌道になる。ボールに力が伝わらず、弱いスライス系の打球になりやすい

無理やりヘッドをインサイドにループさせる

タテに振り下ろすスペースがないのに無理やりヘッドをループさせ、極端なインサイド・アウト軌道に。シャンクの原因にもなる

三角形を保ってクラブを“タテ”に下ろす

タテ振りのための「大きく、高い」トップができたら、ダウンスイングでは両腕の間にできる三角形を崩さず、クラブを下方向へ下ろしていくのがポイントです。「下へ振ったらダフるのでは?」と思う人もいるでしょう。

しかし、仙骨を中心にした軸がスイング中、つねに保たれていれば切り返しから胸も自然と目標方向へローテーションしていく。このローテーションと同時にクラブを下方向へ振っていけば、ヘッドの最下点は必ずボールの先になり、ダウンブローでボールをとらえることができます。

ダフる原因はクラブを下へ振ることではなく、スイング軸が傾いて最下点がボールより手前になることがほとんどなのです。

軸をキープしたまま振るには、ダウンスイングで胸のローテーションが必要。つまり、軸を保つ意識があれば、胸は自然と目標方向へ回っていくということだ

下に振ったら「ダフる」は間違い!

タテ振りからの「クラブを下へ振る」は、軸を中心に体を回していけばダフらない!

つぶれるとヨコ振りになる

腕の間にできる三角形がトップから切り返しにかけてつぶれてしまうと、シャフトが寝てインサイド・アウト軌道が強くなる。いわゆる「ヨコ振り」になり、インパクトが安定しない

スプリットハンドドリルでクラブを「立てる」を習得

左右の手を離してクラブを握り、右手を少し押すような感覚でダウンスイングする。クラブが背中側へ倒れるとタテ振りができなくなるので、切り返しからシャフトを寝かせず、立てて下ろす感覚を養おう

いかがでしたか? ぜひ、レッスンを参考にして練習をしてみてください。

レッスン=小野耕平
●おの・こうへい/1997年生まれ、茨城県出身。中央学院大ゴルフ部を経て、指導者の道へ進み、石井忍主宰の「エースゴルフクラブ」にてインストラクターを務める。
レッスンのみならず、クラブに対しても研究熱心。的確なアドバイスでアマチュアゴルファーを上達へと導く。

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