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チャンスでもトラブルでもピンを狙う!ベスト更新につながる“チャレンジプレー”のコツ

  • 2026.10.28

毎年ベストスコアを更新している人がやってきたのが、チャンスでもトラブルでも“ピンを狙う”チャレンジプレー。

ピンを狙って失敗する体験が、あなたのゴルフを大きく成長させます! ピンを狙う理由から、止める球、曲げる球、フェアウェイバンカーからの攻め方まで、今野一哉がまとめて解説する。ポイントは7番アイアン以下ならピンを狙い続けることです!

※本記事は、ワッグル2020年4月号に掲載された記事を再構成したものです。

チャレンジするゴルフをしないとスコアは停滞する!

ゴルフは技術だけでなく経験が上達させるゲームです。その経験は成功体験だけでなく、失敗の経験のほうがスコアアップに役立ちます。「失敗するからチャレンジせず、安全策で大叩きを防ぐ」。これは一見、クレバーなゴルフをしているように思えますが、セーフティなショットやマネジメントは、バーディやパーセーブのチャンスを減らしてしまい、ベストを更新するようなスコアが出せません。僕も試合で守りに入って1打足りずの予選カットで「あそこは攻めておけばよかった……」と、後悔したことが多々あります。

チャレンジして攻めるプレーでみなさんに経験してほしいのは〝ピンを狙う〞ショットです。ゴルフ仲間に「ピンばかり狙っているから叩くんだよ」といわれたことがある人も多いかと思います。これも正論のひとつですが、それは失敗した経験が豊富にあって経験値をたくさん積めている人の選択です。スコアの壁を破るには『失敗した経験』を増やすことが大事で、そこから学ぶことでショット力もラウンド力も大きくレベルアップします。

そこで、あえて〝ピンを狙い続ける〞ラウンドをしてほしいのですが、それは7番アイアンからSWでフルショットする「チャンスが生まれやすい距離」だけでOK。なぜこの距離だけなのかを、まずは説明しましょう。

7番アイアン以下でのフルショットの距離はピンを積極的に狙うゴルフをしてみよう!

7IからSWのフルショットで“ピンを狙う”

7I以下なら成功率が高く大ケガしにくい

6番アイアン以上の番手は、失敗すると大叩きにつながるが(左)、7番アイアンより短い番手でのフルショットは失敗してもいいので「ピンを狙い続ける」という硬い意思でプレーしてみよう。

7番アイアンからSWのフルショットの距離は、成功率でいえば7割。7割以下の人でも7割成功にしてほしい距離です。6番アイアンより長いクラブは、ピンを狙うと大失敗になることが多いですが、7番からSWなら大ケガもしにくい。ちなみにアプローチはショット以上に状況によることが多いので、ピンを狙わず寄る確率が高いマネジメントをとってください。

失敗してもやるべきことが見えてくる

左バンカーの先にピン。バンカーを避ける選択もありだが、失敗した経験があると「失敗した原因」「失敗しないための対処法」が頭にすぐ浮かび、ピン狙いの成功率を上げる選択がとれるようになる。

ピンを狙うと失敗することもあるでしょう。でも、その経験が、早ければ次のショットに生きてきます。たとえば「PWでバンカー越えのピンを狙ったが失敗した」。その結果によって、次は同じバンカー越えのときにどうしたらいいかが、即座に頭に浮かぶようになりますが、これがとても大事! 狙った成功率を上げるためには「ここに注意する」という対処法が見つかる。失敗しないためには「こういう練習をしておかないと」という今後の課題も見えてくるので、コースでも練習場でもやるべきことが明確になってきます。

当たりが薄いと池、スピンがかかりすぎても飛ばない、リキんだらダフる……。まずはリラックス♪ パワーよりもミート重視! ヒッカケはまだOK~。

7番アイアン以下でピンを狙う 基本は高く上がってスピンで止まる球を打つ!

ピンを狙うとき、簡単な状況であればいつもどおりに打って乗せればOKですが、ショートしたくない「ピンが手前」「ハザード越え」や突っ込んで「奥にこぼしたくない」状況は、ピンを狙うとグリーンに乗らなかったり、次打が難しくなることがあります。こういう状況でベタピンにつけるショットは、スライス系の球筋が有効。高く上がってバックスピンが増える球筋で、ピンそばにズドンと落として止める球を打ちましょう。

ピンそばに「ズドン!」と落として止めたい状況

「ピン手前」の狭いエリアに落として止めたい!(左)「ハザードを越える」距離は打つけど止めたい!(中)「奥ピン」まで突っ込むけどこぼさずに止めたい!(右)

ピン位置によって左ツマ先の向きを変える

左ピンは左ツマ先を開く(左)。左ツマ先を開くと体がさらに回りやすくなるが、スライスの幅が大きくなってしまうこともある。でも、左サイドのピン狙いならOK。大きく右に曲がっても、グリーンの右サイドには乗ってくれる。

右ピンは両ツマ先とも正面(右)。右ピン狙いは左足を引いて、スタンスの向きだけを左(オープン)に。左ツマ先を開くときよりも体は回しにくくなるが、右に曲がりすぎないフェードが打てるのでグリーンの右にこぼれるのを防げる。

ハイスピンのハイボールを打つコツ スタンスもフェースもオープン!カット軌道で上半身を速く回す

高く上げてバックスピンで止める球筋は、オープンスタンスにして切り返し以降に体を回しやすい構えをとる。スイングはスタンスなりのカット軌道で、上半身をできるだけ速く回す。フェースを開いてもカットに打っても体を速く回すぶん飛ぶので、飛距離はいつもどおりの番手でOK。

フェースは「気持ち開く」でOK!

開くフェースの角度は、0.5番手ぶんロフトを寝かせる(2度くらい)。1番手ぶん(3~4度)寝かせてしまうと、飛距離が落ちてしまう。

ボールはオープンスタンスに対して半個ぶん右!

ボールはいつもの位置よりも半個ぶん右にセットするが、オープンに構えたスタンスの向きの真ん中に対して右寄りにする。正面からチェックして、右に寄っているのは右に寄せすぎ(×)。真ん中にあるのは〇。

ボールを右に寄せるとダフらない、引っかからない!

半個ぶん右寄りにセットしたボールを打つと、ダフりにくいし、ハンドファーストで打ちやすいのでミートできる。フェースを返す前にヒットできるから、フック系の球筋など逆球が出るのを防げる。

スタイミーからピンを狙う 曲げるショットはフォローでの左サイドの形が大事!

スタイミーだけど、ボールを曲げて打てばピンを狙えるなら狙いましょう! 曲げるコツはフォローでの左サイドの形が肝。レッスンどおりの形ができれば、スイング全体が意図した方向に曲げる動きになります。

曲げて打つショットの経験が役立つのは、スタイミーだけではありません。ドライバーからアプローチまで、コースではさまざまな状況で曲げて打つことが有効になるときがあるので、この経験は後々必ず生きてきます!

A:右ラフからスライスで狙う

アドレスはオープンスタンス、フェースオープン、ボールは右寄り。ボールを打ち出したい左向きで構え、フェースは曲げたい右に向ける。ボール位置を右寄りにするとつかまりすぎないので逆球が防げる。フォローでは左ヒジを引いてクラブを右に向ける!

B:左ラフからフックで狙う

アドレスはクローズスタンス、クローズフェース、ボールは左寄り。アドレスは右向き、フェースは曲げたい左に向ける。ボールは左寄りにするが「アドレスの向きに対して」左寄りにするのを忘れずに。フォローでは左ワキを締めてクラブを左に向ける!

曲げる球筋は、フォローで曲げたい方向にクラブを向ける。スライスは「クラブは右、フェースは上」、フックは「クラブは左、フェースは下」に向けよう。

AB共通項目:アドレスから作戦変更しない

スライスを打ちたいのに早くリリースしたり(左)、フックを打ちたいのにヘッドを鋭角に入れる(右)など、アドレスから作戦変更するスイングはミスの素。

AB共通項目:曲げやすくなるから1番手アップ!

球筋はスライスでもフックでも、ロフトが立っているほうが曲げやすい。曲げて打つと飛距離も落ちる場合が多いので、クラブは1番手アップしよう。

AB共通項目:ボールの高さは手元の高さと連動する

球の高さはフォローでの手元の高さと連動する。枝の下を通す低い球が必要なスタイミーは、フォローで手元を下げると出球を低く抑えられる。

AB共通項目:曲げ幅はトゥの向きで調整

大きく曲げたいときはトゥの向きを意識。大スライスも大フックもトゥを下に向けると、大きく曲げるフェースの使い方ができる。

2番手アップでフェアウェイバンカーからピンを狙う フェースを開いて打つ!

フェアウェイバンカーも7番アイアン以下のクラブで届く距離ならピンを狙って打ってください。そのときに大事なのは、きちんとアゴを越える高さを出すことです。アゴを越える高さが必要な番手になると、ピンまで届かない! そんなときは、クラブを2番手上げます。

ピンを積極的に狙うのは7番アイアンまでの飛距離といいましたが、ここでは7番を5番、8番を6番アイアンに持ち替えてOKです。2番手上げるとクラブが長くなるので、ヘッドスピードが上がります。フェースを開いて高さを出しても、出したい飛距離をしっかり出せます。

長いクラブのフェースを開けば高さも飛距離も出せる

2番手アップ!

アドレスやボール位置、スイングは「止めるショット」と同じ

高く上がってスピンで止める「止めるショット」と同じく、アドレスはオープン、スイングはスタンスなりのカット軌道。フェースだけ6番アイアンなら8番と同じロフトになるまで大胆に開く。

いかがでしたか? チャンスでもトラブルでも、7番アイアン以下ならピンを狙うのが基本。止める球と曲げる球を身につけて、失敗の経験を次のショットに生かしてくださいね。

レッスン=今野一哉
●こんの・かずや/1982年生まれ、千葉県出身。蝶ネクタイをトレードマークに、さまざまなメディアでレッスンやギアを解説。首都圏でアマチュアへのレッスンやラウンドレッスンを頻繁に行っている。

構成=野中真一
写真=圓岡紀夫
協力=木更津ゴルフクラブ

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