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「毎日買い物してるんだぞ」レジで値段の違いを訴える客。だが、責任者が確認した特売札に書かれていたこと

  • 2026.10.29
「毎日買い物してるんだぞ」レジで値段の違いを訴える客。だが、責任者が確認した特売札に書かれていたこと

夕方のレジで、前の男性客が声を上げた

夕方のスーパーは仕事帰りの人で混み合い、どのレジにも列ができていました。私も買い物かごを手に、列の中ほどに並んでいました。

すぐ前では、男性客が会計を終え、受け取ったレシートを確認していました。

すると突然、男性が眉をひそめ、レシートを店員さんに突き出したのです。

「値札と違うじゃないか」

どうやら、売り場で見た特売の値段と、レシートに記載された金額が違っていたようです。

若い女性の店員さんは、品物とレシートを確認して頭を下げました。

「申し訳ございません。確認いたします」

しかし、男性は納得しません。

「値札と違うじゃないか。ちゃんと確認してるのか」

レジ台を指でたたきながら、さらに声を大きくします。

「こっちは毎日買い物してるんだぞ。見間違えるわけがないだろう」

店員さんが「売り場の表示を確認いたしますので、少々お待ちください」と伝えても、男性は不満そうな表情を崩しません。

後ろの列からは、ため息も聞こえてきました。

私も何か言おうかと思いましたが、余計に話がこじれてはいけないと考え、黙って様子を見守ることにしました。

責任者が指でさした、札のいちばん下

やがて店員さんに呼ばれ、責任者らしい男性がやってきました。

事情を聞いた責任者は、男性客と一緒に、レジから見える通路の端の棚へ向かいました。

「ほら、そこに書いてあるだろう」

男性客が値札を指さします。

責任者はその札を手に取り、表示を確認しました。

そして、札のいちばん下にある小さな欄を指で示したのです。

「お客様、こちらは明日からの特売価格でございます。日付がこちらに書いてあります」

「えっ…」

男性客は言葉に詰まり、値札をじっと見つめました。

私はレジに並んだままだったので、小さな文字までは読めませんでした。

しかし、責任者の説明から、男性が見ていたのは翌日からの特売価格だったと分かりました。

「本日のお値段は、レシートの金額で間違いございません。表示が分かりづらく、申し訳ございません」

責任者は落ち着いた口調で続けました。

「明日でしたら、こちらの特売価格でお求めいただけます」

先ほどまで大声を出していた男性は、もう何も言い返しません。

耳まで赤くした男性は、後ろの列と目を合わせないままレジへ戻ってきました。

差額の話を持ち出すこともなく、購入した品物を袋に詰めると、足早に出口へ向かっていきました。

張りつめていたレジ周辺の空気が、ようやく落ち着きました。

店員さんは、待っていた私たちに向かって深く頭を下げました。

「お待たせいたしました」

私は買い物かごをレジ台に置きました。

値札の表示は、確かに分かりにくかったのかもしれません。それでも、確認する前から強い口調で責められていた店員さんの姿が印象に残りました。

会計を再開した店員さんの表情には、ようやく明るさが戻っていました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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