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「俺の給料から、お前の分まで引かれてるんだよ」夫を信じて毎月振り込んでいた私。だが、健康保険の仕組みを調べて発覚した事実

  • 2026.10.29

夜の居間で、ソファから突き出された手のひら

結婚してから、私は夫の健康保険の扶養に入り、昼間はパートに出ていました。

ある夜、夕飯の片づけを終えて居間に戻ると、夫がソファで給与明細を見ていました。

「保険料って、こんなに引かれるのかよ」

夫は顔を上げると、私に向かって手のひらを差し出しました。

「扶養に入れてやってるんだから、お前の保険料分は払え」

「私の分って、そういうものなの?」

「俺の給料から、お前の分まで引かれてるんだよ。払うのが当たり前だろ」

夫が示したのは、自分で計算したという金額でした。仕組みをよく知らなかった私は、それ以上聞けず、お札を夫の手にのせました。

夫はお金をポケットに入れ、こう言いました。

「来月からは、俺の口座に振り込んどけよ」

それから私は、毎月パートの給料から夫の口座へ振り込み続けました。

健康保険を調べて分かった事実と、弁護士が広げた一覧

しばらくして、私は会社の健康保険について調べてみました。

すると、扶養する家族が増えても、その分の健康保険料が本人の給料から上乗せして引かれるわけではないと分かったのです。

夫の給与明細には、確かに健康保険料の項目がありました。私はずっと、その中に自分の分も含まれていると思っていたのです。

けれど、調べた仕組みが正しいのなら、私が毎月払っていたお金は何だったのでしょうか。

その夜、調べたことを夫に伝えると、夫はテレビから目を離さずに言いました。

「払うって決めたのはお前だろ。もう済んだ話だ」

夫はお金を返すつもりがないようでした。説明を信じて払い続けていた私は、悔しさを抑えられませんでした。

その後、いろいろなことがあり、私は夫と別に暮らすことになりました。

離婚の準備を進めるなかで、毎月の振込記録を一覧にまとめ、弁護士に渡しました。

話し合いの日の昼、弁護士の事務所で、私は机を挟んで夫と向かい合いました。隣にはスーツ姿の女性の弁護士がいます。

弁護士は一覧を夫の前に広げ、落ち着いた声で話し始めました。

「こちらは、奥様からお預かりした振込記録です。保険料として毎月支払うよう求められたと伺っています」

夫は一覧に目を落としました。

「ですが、健康保険の扶養に入ったことで、その分の保険料が上乗せされる仕組みではありません。この金額について、ご説明いただけますか」

「いや、それは、こいつが納得して払ってたんで…」

「奥様には、ご主人の給料から奥様の分まで引かれていると説明されたそうですね」

夫は口を開きかけましたが、すぐに視線を一覧へ落としました。

膝の上で両手を握りしめ、しばらく何も言い返しませんでした。

私は背筋を伸ばしました。あの夜は説明を信じるしかありませんでしたが、今は自分で調べ、記録を残してここに座っています。

「では、次の点に進みます」

弁護士の言葉に、夫はうつむいたまま小さくうなずきました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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