1. トップ
  2. おでかけ
  3. 東京国立博物館に3Dレーザースキャナなどを、ニコン・トリンブルが寄贈!

東京国立博物館に3Dレーザースキャナなどを、ニコン・トリンブルが寄贈!

  • 2026.10.26

[caption id="attachment_1737679" align="aligncenter" width="600"]

寄贈式(写真右:東京国立博物館長の藤原誠氏、左:ニコン・トリンブル代表取締役社長兼CEOの古澤肇氏)[/caption]

測量・測位ソリューションの開発・製造・販売を行うニコン・トリンブルは、東京国立博物館に対し、3Dレーザースキャナ「Trimble X9」、点群処理ソフトウェア「Trimble RealWorks」、3Dモデリングソフトウェア「Trimble SketchUp」を寄贈した。

今回の寄贈は、文化財や展示空間、施設設備などを3Dデータとして記録・保存する「文化資産の3Dアーカイブ」の取り組みを支援するもの。同社は、計測機器やソフトウェアの提供に加え、東京国立博物館職員へのトレーニングを実施することで、計測からデータ活用までを一貫して推進できる体制の構築に貢献する。

展示空間そのものを高精度な3Dデータとして記録

東京国立博物館では、明治5年(1872年)の創設以来、日本を中心とした東洋の文化財の収集・保管、調査研究、展示公開を通じて、日本の歴史・文化の保存・継承に取り組んできた。近年では、文化財そのものに加え、建築、展示空間、庭園や施設設備なども含めてデジタルアーカイブ化し、次世代へ継承する取り組みを進めている。

これまで展示記録は、主に写真などの二次元情報として保存されてきた。しかし、展示物の配置や周囲との関係性、高さや奥行きといった空間情報を正確に伝えることは容易ではなく、写真などの二次元情報だけでは、それらを立体的かつ客観的に共有することに限界があったという。

3Dレーザースキャニングを活用することで、展示物だけでなく展示空間そのものを高精度な3Dデータとして記録することが可能になる。これにより、過去の展示環境を立体的に保存し、将来の展示計画や研究活動に活用できるほか、文化資産の保存・継承にもつながる。

3Dデータを活用したさまざまな取り組みを実施

[caption id="attachment_1737680" align="aligncenter" width="600"]

館内・屋外での3D計測の様子(写真提供:東京国立博物館)[/caption]

東京国立博物館では、文化財の保全や研究活動への活用を目的として、3Dデータを活用したさまざまな取り組みを進めている。また、将来的な建物の改修に備え、施設全体のデジタル化も検討されている。

取り組みの内容を紹介しよう。

まずは、「展示空間の3Dアーカイブ」。展示替えの前後を3Dデータとして記録することで、過去の展示方法や空間構成を立体的に保存する。これにより、将来の展示計画や研究資料として活用することができる。

続いて、「海外展示の記録」。東京国立博物館が所蔵する文化財を海外の博物館や美術館へ貸し出した際に、現地へ出向いて3Dデータとして記録する。日本の文化財が海外でどのような空間の中で展示されたのかを、空間情報も含めて保存することができる。

そして、「建物・設備のデジタルアーカイブ」。展示空間だけでなく、建物や設備の現況記録への活用も可能。施設全体を3Dデータとして保存することで、効率的な維持管理や将来計画の検討に役立てることができる。

寄贈にとどまらず、技術移転や人材育成も実施

ニコン・トリンブルは、機器やソフトウェアの提供に加えてトレーニングを実施することで、3D技術を継続的に活用できる体制づくりを支援している。単なる寄贈にとどまらず、技術移転や人材育成を通じて、文化資産の継続的なデジタル活用を支えている。

[caption id="attachment_1737681" align="aligncenter" width="600"]

ワークフロー「計測 → 点群処理 → 3Dモデル化」イメージ図[/caption]

ワークフロー「計測 → 点群処理 → 3Dモデル化」。

「Trimble X9」で計測した現実空間のデータを、「Trimble RealWorks」で点群処理・解析し、「Trimble SketchUp」で3Dモデルとして活用することで、展示計画や施設管理まで、さまざまな用途で活用ができる。

今後の展望

文化遺産や展示空間、建築物、設備、インフラ構造物などを高精度な3Dデータとして記録・活用する3Dアーカイブは、文化資産の保存・継承だけでなく、施設管理や研究活動の高度化にも貢献する。

ニコン・トリンブルは今後も、現実世界をデジタルデータとして記録し、その価値を次世代へつないでいくため、さまざまな分野で3D技術の活用を推進していく。

この機会にニコン・トリンブルについてチェックしてみては。

■東京国立博物館 住所:東京都台東区上野公園13-9 公式HP:https://www.tnm.jp

ニコン・トリンブル 公式HP:https://www.nikon-trimble.co.jp

※ 本記事に掲載する社名または製品名は、各社の商標または登録商標です

(ソルトピーチ)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ