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次のバカンスに泊まりたい、イタリア・トスカーナの厳選宿7軒

  • 2026.10.9
Hearst Owned

芸術薫る都市の洗練、ブドウ畑が続くなだらかな丘陵、陽光が煌めく海岸や島、素朴な魅力が残る南トスカーナまで。この特集では、それぞれの地域が育んできた豊かさを未来へつなぐ、珠玉のデスティネーションを紹介します。

Il Falconiere

Il Falconiere (イル・ファルコニエーレ) 家族の愛情が受け継ぐ、 美食とぬくもりのオーベルジュ

17世紀からバラッキ家が守ってきた美しい邸宅と集落。この場所を特別なものにしているのは「訪れる人の心に感動の火をともしたい」という、代々続くおもてなしの精神です。「トスカーナの卓越した味わいを、土地の風土と共に伝えます」と、ミシュラン一つ星シェフでもある主のシルヴィアさんは語ります。誰もが知るハリウッドスターがお忍びで訪れる理由も、「イル・ファルコニエーレ」でしか出合えない温かなおもてなしにあるのでしょう。一族が大切に育んできた空間でゆったりと過ごしながら、トスカーナの豊かさを五感で味わう。そんな忘れがたい滞在が待っています。

Il Falconiere

<右上>郷土料理を学ぶクッキングクラス。オーナーシェフのシルヴィアさん自ら指導。和やかな雰囲気の中で、この土地の食文化や暮らしの知恵に触れられます。<右下>本場のレシピは、日常の食卓を豊かに彩るかけがえのない財産に。<左上>この土地への愛と情熱に溢れるシルヴィアさん。温かな接客も訪れる人を魅了します。

Il Falconiere

<右上>昔のレモン温室を改装したガラス張りのレストラン。光溢れる空間で、季節の恵みを味わう美食体験を。<左上>地元の食材と斬新な発想から生まれるミシュラン一つ星の料理。季節や風景に着想を得た独創性溢れる一皿です。



Il Falconiere

伝統的な木の梁(はり)やアンティーク家具が趣を添える客室。


Il Falconiere(イル・ファルコニエーレ)

Località San Martino a Bocena 370,52944 Cortona AR
tel. +39-0575-612679
クラシックダブル1泊1室€500~
ilfalconiere.it
●フィレンツェ=ペレトラ空港から車で約1時間25分(約105km)。


Villa Cora

Villa Cora(ヴィラ・コーラ)フィレンツェを見晴らす、 貴族の館で過ごす優美な休暇

フィレンツェを見下ろす高台に佇む、19世紀の貴族の館。かつてヨーロッパの王侯貴族や社交界の人々を迎えてきた邸宅は、3年に及ぶ修復を経て、往時の気品と華やぎを継承するラグジュアリーホテルとして新たな時を刻んでいます。フィレンツェ旧市街を一望する「エンペラー・スイート」は、上皇さま(当時・天皇陛下)がご宿泊されたことにちなみ、その名が付けられました。一歩足を踏み入れれば、館内を彩る華麗な装飾や調度品が迎え、貴族の暮らしを今に再現するような趣に満ちています。物語の主人公になったような気分でフィレンツェの滞在を満喫して。

<写真>ヴィラ・コーラを象徴する豪華絢爛な「鏡の間」は、貴族文化の華やかな面影を今に伝えてくれます。

Villa Cora

<右上>宮殿を思わせる外観。フィレンツェの高台に佇む華麗な貴族の館の美しさに、思わず息をのみます。<右下>優美な装飾が印象的な娯楽室。歴史ある館内を巡れば、まるで美術館を散策するような豊かな時間が楽しめます。<左上>トスカーナの旬の食材や、焼きたてのペストリーが並ぶ朝食ビュッフェ。<左下>街の喧騒を離れた庭園に広がる温水プール







Villa Cora

上皇さまゆかりの由緒ある「エンペラー・スイート」。フィレンツェの美しい街並みを一望する、格調高い客室です。


Villa Cora(ヴィラ・コーラ)

Viale Machiavelli 18, 50125 Firenze
tel. +39-055-228790
クラシックルーム1泊1室€414~
villacora.it
●フィレンツェ=ペレトラ空港から車で約20分(約8km)。


La Gemma Hotel

La Gemma Hotel (ラ・ジェンマ・ホテル) 家族の夢が花開く、 フィレンツェ新時代のラグジュアリー

フィレンツェのドゥオモとシニョーリア広場の間という観光に便利なロケーションを誇る「ラ・ジェンマ・ホテル」。19世紀の邸宅を舞台に、チェッキ家が描く夢の第1章として2023年に誕生しました。ホテル名には家族全員の頭文字があてられ、それぞれが未来のホテルを担うという夢が託されています。ミシュラン一つ星レストランやスパに加え、カフェやバーも充実。評判の朝食も楽しみのひとつで、観光だけでなくホテルで過ごす時間そのものが旅行の楽しみに。

<右上>街の象徴、ドゥオモの色彩を映すグリーンとピンクの配色。モダンな感性とフィレンツェらしい美意識が調和して。<左上>観光やショッピングを満喫した後は、ホテルに戻ってアペリティーボを。

La Gemma Hotel

<右上>フィレンツェ中心地にありながら本格的なスパも備えているのは希少。<右下>地下にある「Allure Spa」の極上トリートメントで、ゆったりと心身を整えて。<左上>ホテルを手がけるチェッキ家。家族の夢と情熱が、このホテルならではの居心地のよさを生み出しています。<左下>ホテルが誇るミシュラン一つ星レストラン「LUCA's by Paulo Airaudo」でいただける、山羊バターとアンチョビのうまみに、ソレント産レモンが香るタリオリーニ。キャビアが華やぐ、繊細な味わいを幾重にも重ねた一皿。







La Gemma Hotel

ミシュラン一つ星「LUCA's by Paulo Airaudo」。洗練を極めた一皿が、美食家を魅了します。


La Gemma Hotel(ラ・ジェンマ・ホテル)


Via dei Cavalieri 2/c, 50123 Firenze
tel. +39-055-0105200
デラックスルーム1泊1室€550~
lagemmahotel.com/it
●フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩約15分(約1km)。



Castello di Fighine

Castello di Fighine (カステッロ・ディ・フィギーネ)1000年の時が息づく、 村まるごとの隠れ家へ

11世紀に築かれた城と、その麓に広がる村をまるごと再生した知る人ぞ知るリゾート。南アフリカ出身のオーナー夫妻は、荒廃していたこの地に「再び命を吹き込みたかった」と語ります。ゲストを迎えるのは、ホテルの客室ではなく、村に点在する一棟貸しの邸宅やヴィラ。石畳の路地を歩き、村に流れる穏やかな時間に身を置けば、まるで中世の集落で暮らしているかのような気分に。1000年の歴史が育んできた風景の中で、静けさと真の豊かさを味わえます。

<写真>11世紀の古城を中心に、中世の面影を残す村全体を再生。歴史と快適さが調和する、美しい隠れ家が点在。

Castello di Fighine

<右上>ホテルではなく、一棟貸しのヴィラで過ごす滞在。<左上>素朴な路地や趣あるアーチを巡れば、ゆっくりと積み重ねられてきた村の歴史が感じられるはず。<左下>1000年の長い歴史を見守り続けてきた古城。象徴として、この場所の物語を静かに語ります。





Castello di Fighine

選び抜かれたアンティーク家具が上品に彩る優雅な客室。

Castello di Fighine(カステッロ・ディ・フィギーネ)

1 Località Fighine Castello 123, 53040 Toscana
tel. +39-0578-56241
アパートメント1泊1室€295~
fighine.it
●フィレンツェから車で約2時間(約140km)。ウンブリア州との州境近く。



Il Borro

Il Borro (イル・ボッロ)フェラガモ家が守り育てた、 1000年の村に泊まるという贅沢

「イル・ボッロ」は、12世紀の城塞を起源とする村を、フェラガモ家が長い歳月をかけて再生したワインリゾート。その礎となるのが、「永続する信念の行為」という哲学です。美しいものを守り、育み、次の時代へ手渡していく――その美意識は、この場所の隅々に表れています。石造りの街並みやワイナリーが広がる約1100ヘクタールもの大地には、歴史と暮らしが自然に調和。地元職人に学ぶ革細工制作などのワークショップを通じ、職人文化を身近に感じられます。この村で過ごす時間は単なる滞在ではなく、フェラガモ家が描くラグジュアリーの真髄に触れる旅です。

<写真>トスカーナの丘陵を見渡すヴィラ。日常を忘れて心安らげる静謐な滞在空間。

Il Borro

<右上>中世からの時を刻む建築と、洗練された現代の快適さが融合した浴室。<右下>夏に滞在するなら、眩しい陽光を浴びるプールサイドで、ゆったりしたひとときを。<左上>トスカーナの豊かな美食文化を鮮やかに映し出すダイニング。地元の食材や自社有機農園の恵みを心ゆくまで味わえます。<左下>広大な大地で育まれるワインを味わう。歴史あるセラーを巡るワインテイスティングも、この地ならではの楽しみ。







Francesca Pagliai

トスカーナの伝統美を感じる設えと意匠が品よく彩る客室で、心安らぐ滞在を。

Il Borro(イル・ボッロ)

Località Il Borro 1, 52024 San Giustino Valdarno AR
tel. +39-055-977053
デラックスルーム1泊1室€460~
ilborro.it
●フィレンツェから車で約1時間(約60km)。

Tenuta delle Ripalte

Tenuta delle Ripalte (テヌータ・デッレ・リパルテ) トスカーナの海に抱かれた絶景、 エルバ島の秘境リゾート

「心を豊かにして帰れる旅があります」。そんな言葉を掲げる「テヌータ・デッレ・リパルテ」は、エルバ島の大自然に囲まれた唯一無二のリゾートです。森を抜け、9kmの未舗装道路の先に広がるのは、東京ドーム約96個分にも及ぶ広大なオアシス。19世紀の邸宅を再生したホテルや、ファームハウスを改装したレジデンス、グランピング施設が点在し、海辺での乗馬やヨガ、自社ワイナリーでの挙式やテイスティング、ダイビングやテニス、プライベートビーチでの海水浴など、多彩な過ごし方が叶います。自然に包まれながら過ごせる、アクティブ派も大満足の体験が待っています。

<写真>紺碧の海と手つかずの自然に恵まれたリゾート。ナポレオンゆかりの歴史や海の幸を用いた食文化、独自のワイン造りなど、島特有の奥深い魅力に出合えます。

Tenuta delle Ripalte

<右上 >海辺の景観を巡る乗馬体験。心地よい潮風を感じながら進む道のりも、エルバ島ならではの思い出に。豊富なアクティビティには、穏やかな潮風の中で呼吸と意識を整えるヨガ体験なども。<中上>エルバ島のテロワールを映し出す、個性豊かな3本の自社製ワイン。 <中下>独自の気候風土で育ったブドウが、エルバ島ならではの個性を宿すワインを生み出します。<左上>19世紀の由緒ある邸宅を改装したホテル本館。



Tenuta delle Ripalte

大きなガラス窓の向こうに広がる、エルバ島の真っ青な海。

Tenuta delle Ripalte(テヌータ・デッレ・リパルテ)


Località Ripe Alte, 57031 Capoliveri LI
tel. +39-0565-94211
スタンダードルーム1泊1室€90~
tenutadelleripalte.it
●フィレンツェからピオンビーノ港まで車で約2時間。フェリーでエルバ島へ渡り、アッズッロ港から車で約45分(約16km)。

La Bartolomea Home & Suites

La Bartolomea Home & Suite(ラ・バルトロメア・ホーム&スイート) ピティリアーノの中心で、 歴史と家庭的な安らぎに包まれて

歴史ある邸宅を改修したこの小さな可愛いホテルは、失われかけた旧市街の一角に新たな息吹をもたらしました。その背景にあるのは、街の景観を守りながら、ピティリアーノの価値を未来へ届けたいというパオリ家の思いです。地域の文化発信にも力を注ぐオーナーのマルゲリータさんは、「歴史と芸術が息づくこの村で、人のぬくもりに満ちた本物の体験を味わってほしい」と語ります。郷土への深い愛情に触れながら過ごす時間は、まるで親しい家族の邸宅に招かれたような心地よさ。自社オリーブ農園の見学やオリーブオイルの試飲をはじめ、周辺で楽しめる体験も充実しています。

<写真>オーナーのマルゲリータさんが選び抜いたインテリア。地元職人の家具が温かみを添え、暮らすように寛げる愛らしい客室。

La Bartolomea Home & Suites

<右上>中世の面影を残す絶景を独り占めできるテラスもこのホテルの自慢です。<左上>土地と共に歩むオーナーファミリーのパオリ家。左から2番目がマルゲリータさん。<左下>自家農園「Tenuta Corte del Re(テヌータ・コルテ・デル・レ)」のオリーブオイルをぜひお土産に。





La Bartolomea Home & Suites

凝灰岩の断崖に築かれた街、ピティリアーノ。圧巻の景観が訪れる人の心を深く打ちます。

La BartolomeaHome & Suiteラ・バルトロメア・ホーム&スイート

Via Generale Orsini, 25B, 58014 Pitigliano GR
tel. +39-3534571180
スタンダードダブル1泊1室€120~
labartolomea.it
●ローマのフィウミチーノ空港から車で約2時間(約150km)、フィレンツェ市内からは約3時間(約190km)。





Tenuta Meraviglia

【番外編】Tenuta Meraviglia (テヌータ・メラヴィリア) 採石場跡から生まれた、 ボルゲリの革新的ワイナリー

2025年に世界的なワイン産地ボルゲリの旧採石場を再生して誕生した新しいワイナリー。ティレニア海を望む断崖の地形を生かした建築が、周囲の風景と美しく調和しています。地中に残る岩盤がもたらす安定した温湿度は、醸造や熟成に最適です。独自の環境、革新的な設計、サステナブルな思想が融合し、ボルゲリの新しい可能性を切り拓くワイン体験を生み出しています。

ALESSANDRO MOGGI

元採石場の利を生かした貯蔵室は安定した温湿度により、醸造や熟成に適しています。

Tenuta Meraviglia(テヌータ・メラヴィリア)


Via Vecchia Aurelia, 418, 57022 Donoratico LI
tel. +39-0565-775246
ワイナリーツアー&テイスティング€80~ tenutameraviglia.com/it/home


Realization : MAKO KOBAYASHI
※€1≒¥180.25(2026年9月23日現在)
※ホテルの価格は時期により変動します。
25ans(ヴァンサンカン)2026年10月号掲載(8月28日発売)

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