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水銀体温計 政令市20市 仙台は缶・びん 大阪は持ち込み

  • 2026.10.9

銀色の液体が入ったガラスの体温計を収集日に出せるのは、政令指定都市20市のうち12市でした。札幌・大阪など7市は区役所や事業所などへの持ち込みだけ、静岡市は申し込み制です。区分の名前は有害ごみから缶・びんまで市ごとに違い、割れると行き先が変わる市もあります。内容は2026年10月9日時点の各市の分別辞典や冊子にもとづきます。

救急箱や引き出しの奥から、細いガラスの中に銀色の線が見える体温計が出てくることがあります。銀色の正体は水銀です。手放すとき、収集日に出せるのか、どこかへ持って行くのかは、住んでいる市で分かれます。
政令指定都市20市で比べると、割れていない水銀体温計の出し先は、大きく次の3つに分かれました(分け方は編集部によるもの)。
◇収集日に出せる:ごみステーションや資源物の集積所などに、決まった収集日に出せる
◇持ち込みだけ:収集日には出さず、区役所・事業所・回収ボックスなどへ持って行く
◇申し込みで出す:電話などで申し込んで収集してもらう
各市の分別辞典・冊子・回収のページは2026年10月9日に確認しました。かぎかっこ内は各市の表記を写しています。

出典 weboo.link

収集日に出せる12市 区分の名前は有害ごみから缶・びんまで

割れていない水銀体温計を収集日に出せたのは12市。ただし、どの区分に入れるかは市ごとに違い、区分の名前は8種類ありました。
●有害・危険なものを分けて集める区分(7市)
◇さいたま市:「体温計(水銀使用のもの)」は有害危険ごみ。「単独の透明袋に入れて」
◇千葉市:「体温計(水銀入り)」は有害ごみ。種類ごとに分けた透明な袋で、ステーションの端へ
◇相模原市:「体温計(水銀)」は有害ごみ。令和8年10月1日から始まった区分で、「ペットボトル・有害ごみ」の日(週1回)に出します
◇新潟市:「体温計(水銀が入っているもの)」は特定5品目
◇浜松市:「水銀体温計」は特定品目。「割れないようにケース等に入れる」
◇広島市:「体温計(水銀式)」は有害ごみ。資源ごみとは袋を分けてポリ袋に入れ、「有害」と書いて出します(収集日は資源ごみと同じ日)
◇熊本市:水銀体温計・水銀血圧計は特定品目。「割れないよう、また破損しないよう購入時の包装材に入れるか、新聞紙などに包んで透明ごみ袋に入れてください。」
●燃えないごみ・小物金属(3市)
◇横浜市:「水銀体温計・温度計」は「区役所・収集事務所または燃えないごみ」。「割れないように購入時のケースまたは新聞紙等に包み、品名を表示する。」
◇川崎市:小物金属(月2回)。厚紙等で包み「水銀体温計」などと表示します。冊子は、普通ごみに混ぜない理由として「水銀使用製品を市の焼却施設で焼却すると、長期にわたり焼却施設を停止し復旧に膨大な時間と費用が掛かることになるため、普通ごみの収集に重大な支障を来たします。」と書いています。ウェブの分別一覧の「水銀入体温計」の欄は「生活環境事業所へ連絡の上収集」となっていますが、2026年度版の分別の冊子と、市の水銀使用製品のお知らせ(「30cm未満であれば小物金属の日に」)に合わせて数えました
◇福岡市:「体温計(水銀体温計)」は燃えないごみ。同じ欄で「薬局や公共施設等で回収しています。持ち込みにご協力ください。」としています
●缶・びん、資源(2市)
◇仙台市:「体温計(水銀)」は缶・びん。「缶・びん・ペットボトル、廃乾電池類」の回収容器に、透明な袋に入れて出します
◇岡山市:「体温計(水銀有り)」は資源。「廃乾電池等 ビニール袋に入れて灰色コンテナへ」
同じ品目でも、燃えないごみの袋に入れる市もあれば、缶・びんの回収容器に入れる市もあります。区分の名前だけを見て、ほかの市の出し方をそのまま当てはめないようにしましょう。

出典 weboo.link

持ち込みの7市と 申し込み制の静岡市

札幌市・名古屋市・京都市・大阪市・堺市・神戸市・北九州市の7市は、水銀体温計を収集日には出さず、持ち込む先を示しています。
◇札幌市:地区リサイクルセンター(4か所)と清掃事務所(6か所)で無料回収。分別辞典の品目「体温計」は燃やせないごみですが、同じ欄に水銀式は無料回収へとあり、ごみ分けガイドも「割れていない蛍光管・水銀体温計・水銀血圧計・水銀温度計は回収拠点をご利用ください。」としています
◇名古屋市:各区の環境事業所に持ち込み。「なお、環境事業所に持ち込みができない場合は、個別に収集に伺うなどしますので、お住まいの区の環境事業所にご相談ください。」
◇京都市:「デジタル式は「小型家電」、水銀を使ったものは「水銀体温計・水銀血圧計」として「拠点回収」。」区役所・支所などの拠点のほか、学校や公園などに職員が出向く移動式拠点回収の品目にも入っています(回収品目は拠点ごとに異なります)
◇大阪市:「区役所、区役所出張所等、市役所(本庁)、環境事業センター等に設置している蛍光灯管回収ボックス(拠点回収)にお出しください。」
◇堺市:市の公共施設や協力店の回収ボックスへ。「これらは、民間の専門業者で処理およびリサイクルを行っており、そのため生活ごみなどで出すことができません。」
◇神戸市:「市では収集できません」として、各区の環境局事業所で回収。「水銀体温計は黄色のワケトン回収箱に入れてください。」
◇北九州市:区役所・出張所の回収ボックスへ。回収のページで「「家庭ごみ」で捨てないようにしてください。」としています
持ち込みだけの市でも、受付は施設の開いている時間内に限られます。
静岡市は「体温計(水銀あり)」を不燃・粗大ごみとし、「中が見える小袋などに入れ、他のものと分けて出す」としています。静岡市の不燃・粗大ごみは、申し込んで自宅の敷地まで取りに来てもらう戸別収集です(葵区の安倍6地区だけは、申し込みのいらない集積所収集)。水銀を使った体温計・温度計は、1回に出せる7点の数には含めないとしています。
収集日に出せる市のうち、横浜市(区役所・収集事務所)と福岡市(区役所や市民センターの回収ボックスと、市内の薬局・薬店のうち緑色の回収ボックスがある店)は、持ち込める先も案内しています。

出典 weboo.link

割れたら行き先が変わる市も 名古屋・北九州・相模原

割れてしまった水銀体温計の出し方を、確認したページに書いていたのは7市でした。行き先は、割れていないときと同じ市と、ふだんのごみに変わる市に分かれます。
●割れても同じ出し先(包む・密閉する)
◇浜松市:「割れたものは、袋等に入れて「特定品目」※内容物の表記をする」
◇熊本市:「割れてしまった場合は、丈夫な紙などに包んで「危険」と表示し、透明ごみ袋に入れてください。」(特定品目)
◇堺市:「破損しているものは新聞紙などにくるみ、ビニール袋に入れて口をしばり、密閉した状態で出してください。」(拠点回収)
●割れたらふだんのごみ
◇相模原市:割れていなければ有害ごみ、「割れたものは「燃やすしかないごみ(一般ごみ)」」
◇名古屋市:割れていなければ環境事業所へ持ち込み、「割れた蛍光管・割れた水銀体温計・割れた水銀温度計は、丈夫な紙などに包み、「キケン」と表示して不燃ごみでお出しください。」
◇北九州市:割れていなければ回収ボックスへ。回収のページに載っているQ&Aは「壊れたものは、「家庭ごみ」に出してください。」としています
●水銀が残っているかで分ける
◇札幌市:「割れた水銀体温計等で、まだ水銀が残っている場合(ケース等の中に水銀が入っている状態も含む)は、ファスナー付きポリ袋に入れるなど密閉した状態で持ち込んでください。」「割れていて、水銀が空になっている場合は、「燃やせないごみ」の日にお出しください。」
北九州市のQ&Aは、こぼれた水銀について「破損して水銀が漏れた場合は、硬い紙などで手に直接触れないようにすべて集め、ポリ袋などに密封して「家庭ごみ」で捨ててください。」とし、作業の際の換気や、ガラスの破片をできれば掃除機を使わず粘着テープなどで集めることも書いています。
環境省の「水銀廃棄物ガイドライン 第5版」(令和8年3月)も、コラムで割れた場合に触れています。「水銀体温計等が破損した場合、中身の金属水銀は放置すると蒸発して水銀蒸気となる。」「また、破損した水銀使用製品廃棄物は即座にガラス瓶やポリ袋に入れて水銀の飛散・流出を防ぐことが重要である。」割れたときの出し方は市で逆になることもあるので、自分の市の書き方を確かめてから出しましょう。

出典 weboo.link

銀色なら水銀式 赤い液や電子式は別の区分

ここまでの出し方は、水銀を使った体温計の話です。見分ける目安は、ガラスの中の液体の色。札幌市のごみ分けガイドは「※水銀式は、液体が銀色です。」とし、無料回収のページでは「アルコール式(液体が銀色以外)は対象外です。」として燃やせないごみに分けています。堺市も「アルコール式の体温計・温度計(中身が赤色のもの)」を水銀体温計とは別の不燃小物類(申し込み制)にしています。
数字が画面に出る電子体温計も、水銀の回収の対象外です。区分は市ごとに違い、例えば次のとおりです。
◇名古屋市:「電子式体温計は小型家電回収ボックスにお出しいただくか、可燃ごみでお出しください。」
◇新潟市:「電子式は「燃やさないごみ」」
◇大阪市:デジタル式は使用済小型家電の回収へ。出せない場合は電池を外して普通ごみ
◇熊本市:電子体温計は埋立ごみ
大阪市や静岡市(「電池ははずす」)のように電池を外すよう書いている市もあり、外した電池は電池の区分で出します。乾電池の出し方は、政令市の乾電池の記事で比べています。

よくある質問

水銀血圧計も体温計と同じ出し先?

水銀体温計と同じページで水銀血圧計も扱う市が多いものの、渡し方や大きさの条件が違う市があります。神戸市は「水銀温度計・水銀血圧計は直接お渡しください。」とし、北九州市・福岡市も血圧計は窓口や受付で直接渡すよう案内しています。川崎市は30cm以上のものを粗大ごみとしています。体温計と同じ箱に入れる前に、自分の市の血圧計の欄も確かめましょう。

使わない水銀体温計が何本も出てきたら?

北九州市は回収のQ&Aで「家庭にあったものであれば、何個でも持ち込めます。個数の制限はありません。」としています。一方、堺市は「一度に大量の排出はご遠慮ください。」と書いています。また、病院や会社など事業所で使っていたものは持ち込めないと書く市(札幌・堺・北九州など)もあります。

蛍光灯も一緒に出していい?

同じ回収ボックスや区分にまとめている市もありますが、袋を種類ごとに分けるよう求める市(さいたま・千葉など)もあります。蛍光灯の出し方は、政令市で比べた記事にまとめています。

銀色か・割れていないか・持ち込みだけの市か

水銀体温計を手放す日に確かめたいのは、次の3点です。
◇液体が銀色か(赤い液や電子式は水銀の回収の対象外)
◇自分の市は収集日に出せる市か、持ち込みだけの市か(収集日に出せる12市・持ち込みだけ7市・申し込みの静岡市)
◇割れていないか(割れていると行き先が変わる市がある)
分け方や持ち込み先は市の見直しで変わることがあり、この記事の内容は2026年10月9日時点の確認にもとづいています。

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