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買う世帯の季節差 ココアは紅茶・コーヒーより大

  • 2026.10.9

総務省の家計調査で、買った世帯の割合の1年の最高月÷最低月を比べると、ココア・ココア飲料は2.69〜2.98倍で、紅茶・コーヒーより大きい値でした(2022〜2025年)。9月から12月までは4年とも3か月続けて上がり、12月は9月の2.34〜2.46倍です。

家計調査の品目「ココア・ココア飲料」には、粉のココアのほか、缶やペットボトルに入った液体のココア飲料も含まれます。
この品目を買った世帯の割合(二人以上の世帯・全国)は、9月が5.3〜5.6%、12月が12.5〜13.4%。2022〜2025年の4年とも、9月から12月まで1か月ごとに上がり続けていました。同じ表の紅茶やコーヒーと比べても、1年の中での上がり下がりがひときわ大きい品目です。

9月の5%台から12月の12〜13%台へ 3か月続けて上昇

ここでの割合は、家計調査で「購入世帯数」と呼ばれる値で、1万世帯あたりの数で公表されています(100で割って%に直しました)。対象は二人以上の世帯(単身世帯は入りません)、地域は全国です。9月から12月までを年ごとに並べました(かっこ内は12月が9月の何倍か)。
・2022年 9月 5.5% → 10月 9.5% → 11月 10.4% → 12月 12.9%(2.34倍)
・2023年 9月 5.3% → 10月 8.9% → 11月 11.2% → 12月 12.5%(2.35倍)
・2024年 9月 5.6% → 10月 8.1% → 11月 11.2% → 12月 13.1%(2.35倍)
・2025年 9月 5.4% → 10月 8.0% → 11月 10.5% → 12月 13.4%(2.46倍)
12か月の山は、2023年だけが1月(12.8%)で、残る3年は12月。谷は7月が3年、2024年だけ6月(4.6%)でした。
100世帯あたりの購入回数(購入頻度)も、9月は4年とも7回、12月は17〜18回です。
2026年の値は2026年10月8日の時点で7月分まで出ており、1〜7月の割合は、7か月とも2025年の同じ月を下回りました(1月は2025年12.4%、2026年11.5%)。

1年の最高月と最低月の差 紅茶・コーヒーと並べるとココアが最大

同じ家計調査の表から、紅茶(茶葉のみ。分類表ではウーロン茶などの中国茶の茶葉も含む)・コーヒー(豆・粉・インスタントなど)・コーヒー飲料も取り出し、買った世帯の割合が1年で最も高い月を最も低い月で割りました。値が大きいほど、1年の中での差が大きい品目です。
・ココア・ココア飲料 2.69〜2.98倍
・紅茶 1.84〜2.07倍
・コーヒー 1.43〜1.56倍
・コーヒー飲料 1.42〜1.63倍
4年とも、ココア・ココア飲料が4品目の中でいちばん大きな値でした。ただし、買う世帯の多さは品目でまったく違い、コーヒーは月に37.2〜58.7%の世帯が買うのに対し、ココア・ココア飲料は4.3〜13.4%です。
コーヒー飲料は、割合が最も高い月が4年とも8月、最も低い月が4年とも2月で、ココア・ココア飲料(最も高い月は12月か1月、最も低い月は7月か6月)とは逆の形です。
この2つをまとめた中分類「コーヒー・ココア」で見ると、割合は72.6〜78.7%の間で、最高月÷最低月は1.04〜1.06倍にとどまります。総務省統計局は2006年8月発行の家計調査通信で、平成17年の飲料への支出を月別に示し、「コーヒー・ココア」は季節にあまり関係なく購入されていると紹介していました。品目に分けると、まとめた区分では見えない動きがあることがわかります。

支出金額の指数 11〜2月は4年とも年平均を上回る

総務省統計局は2011年1月発行の家計調査通信で、平成19〜21年平均の月別支出金額指数(年平均=100)を示し、次のように書いています。
「ココア・ココア飲料は、気温が下がる秋から春にかけて支出金額が多く、一方、コーヒーは12月に支出金額が特に多くなっています。」
同じ形の指数を、2022〜2025年の各年で計算しました(その月の支出金額÷その年の月平均×100)。100を超えた月は次のとおりです。
・2022年 1月・2月・3月・10月・11月・12月
・2023年 1月・2月・10月・11月・12月
・2024年 1月・2月・3月・10月・11月・12月
・2025年 1月・2月・3月・11月・12月
11月・12月・1月・2月は4年とも100を超え、4〜9月は4年とも100を下回りました。10月と3月は4年のうち3年が100超で、2025年10月は97、2023年3月は87でした。
コーヒー(豆・粉・インスタントなど)の支出金額も、2022〜2025年の4年とも12月が1年で最も多い月です。2011年の資料が示した傾向は、2022〜2025年の数字でも、11〜2月についてはそのまま確かめられました。
なお、12月の1世帯あたりの支出金額は53円・53円・59円・69円(2022〜2025年)で、2025年12月の69円は2022年1月以降の55か月で最も多い額でした。この品目は買った量を集計していないため、支出金額の増減が量によるものか値段によるものかは、この表からは分けられません。

東京の気温が近い5月と10月 買った世帯の割合は4年とも10月が上

気象庁の東京の観測地点の月平均気温と、買った世帯の割合を並べました。5月と10月は、月平均気温の差が4年とも1.6℃以内です。
・2022年 5月 18.8℃・6.2%/10月 17.2℃・9.5%(10月は5月の1.53倍)
・2023年 5月 19.0℃・5.3%/10月 18.9℃・8.9%(10月は5月の1.67倍)
・2024年 5月 20.0℃・6.0%/10月 20.6℃・8.1%(10月は5月の1.35倍)
・2025年 5月 19.2℃・6.4%/10月 18.5℃・8.0%(10月は5月の1.25倍)
2024年は10月のほうが5月より0.6℃高かったものの、割合は10月が上でした。
3月と11月では、月平均気温は4年とも11月のほうが高く、買った世帯の割合も4年とも11月のほうが高くなっていました(11月は3月の1.12〜1.53倍)。
家計調査は全国の世帯の値、気温は東京の1地点の値で、地域がそろっていません。ここでは同じ月どうしを並べただけで、気温が買い方を左右したかどうかは、このデータからはわかりません。

よくある質問

ココアなのに「ココア・ココア飲料」以外に数えられるものはありますか

あります。家計調査の分類表では、飲料全体について「缶・瓶・パック・ペットボトル入りを含む。」「自動販売機・駅・車内売りも含む。」とされ、ココア・ココア飲料の内容は「か粒、粉末、固体、液体のもの。濃縮液も含む。」です。
一方、喫茶店などで飲む分は別の項目「喫茶代」で、内容は「飲物(酒類は除く。)、菓子及び果物の外食。」です。
また、「乳飲料」という別の項目があり、内容は「生乳や乳製品を原料として、乳製品以外の成分(果汁、コーヒー、香料、カルシウム、鉄など)を加えたもの。粉末は除く。」です。コーヒーでは、コーヒー飲料の欄に「コーヒー牛乳」は乳飲料に分類されると例示されています。ココアの乳飲料については、分類表に例示はありません。

1世帯が買ったココアの量や、100gあたりの値段はわかりますか

家計調査の表からはわかりません。ココア・ココア飲料は、分類表の単位の欄が「※」で、注記には「「単位」欄の「※」は、数量を集計していないものを表す。」とあります。月ごとの表でも、購入数量と平均価格の欄は「...」です。
そのため、この記事では買った世帯の割合・購入頻度・支出金額の3つで1年の動きを見ています。

まとめ 買う世帯・振れ幅・支出・気温の4点

・買った世帯の割合は9月から12月まで3か月続けて上がり、12月は9月の2.34〜2.46倍(2022〜2025年の4年とも)
・1年の最高月÷最低月は2.69〜2.98倍で、紅茶(1.84〜2.07倍)・コーヒー(1.43〜1.56倍)より大きい
・支出金額の指数(年平均=100)は、11〜2月が4年とも100超、4〜9月が4年とも100未満
・東京の観測地点の月平均気温が近い5月と10月では、4年とも10月のほうが買った世帯の割合が高い(割合は全国の二人以上の世帯)

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