1. トップ
  2. 暮らし
  3. 鉢植えの古い土 少量でもごみに出せない政令市は4市

鉢植えの古い土 少量でもごみに出せない政令市は4市

  • 2026.10.8

植え替えで余った土は、市のごみに出せるのか。2026年10月8日に政令指定都市の分別辞典や冊子を読むと、千葉・相模原・静岡・岡山の4市は市で収集せず、購入店などへの相談を案内していました。品目欄でふだんのごみにしている9市でも量の目安は市ごとに違い、少量だけ例外で認める市や申し込みで出す市もあります。植木鉢の区分の違いもまとめました。

秋は、夏の鉢植えを片付けたり、春に向けて植え替えたりする季節です。そこで残るのが、古くなった土と空いた鉢。土は燃えるごみに入れてよいのか、そもそも市が受け付けないのか。調べると、答えは市によって正反対でした。
土と鉢の行き先を、20の政令指定都市の分別辞典や冊子で1市ずつ引いてみました(2026年10月8日)。区分名と「」内は、各市のページに書かれた言葉のままです。
土の扱いは次の4つに分けて数えています(分け方は編集部によるものです)。
◇品目欄でふだんのごみ:土の欄の区分が、集積所に出す定期収集のごみ(燃やすごみ・燃えないごみ・普通ごみなど)
◇原則は収集しない・少量なら例外:区分は市で収集しない扱いだが、少量ならふだんのごみに出せると同じ欄に書いている
◇申し込んで出す:集積所ではなく、申し込みで出す区分
◇市のごみに出せない:収集しない区分で、少量の例外の記載がない

出典 weboo.link

市のごみに出せないのは4市 相談先は購入店など

土を市で収集しない区分にし、少量の例外も書いていなかったのは、千葉市・相模原市・静岡市・岡山市の4市です。どの市も、捨て先として購入したお店などを挙げています。
◇千葉市:「土」「植木鉢の土」「プランターの土」はいずれも排出禁止物等。相談先は「購入店、各メーカーなど」で、「なお、土を再生させて再利用することもできます。」とも書いています
◇相模原市:「土」は市で処理できないもの。品目欄の相談先は「購入先か専門の業者へ」で、冊子の「市では処理できないもの」のページは相談先の例に「園芸用土:ホームセンター」を挙げ、「※有料となる場合があります。」と添えています。市は、市内のホームセンター1店舗で家庭の園芸用土を無料で回収する実証を2026年6月6日から11月30日まで行うと発表しています(店の会員登録が必要で、鉢底石や根などは取り除いて持ち込みます)
◇静岡市:「土(園芸用・培養土を含む)」「園芸用の土」は葵区・駿河区・清水区とも収集不可。相談先は購入店・取扱店・製造メーカー等
◇岡山市:「土(土砂)」は出せない。「販売店か、取扱店へ相談」
4市のほか、さいたま市も冊子の「市では収集・処理できないもの」に「石・土・砂類(園芸用等)」を挙げています。ただし同じ冊子の品目欄には少量の例外があるため、この記事では「少量なら例外」の側に数えました(次の次の見出しで紹介します)。

燃えないごみ・燃やすごみなどに出せる9市 量の書き方はばらばら

一方、土の欄の区分がふだんのごみだったのは9市。燃やす側か燃やさない側かも市で分かれます。
●燃やさない側(燃えないごみ・不燃ごみなど)
◇札幌市:「土(鉢植えなどから出た少量のもの)」は燃やせないごみ。「なるべく小袋で」
◇横浜市:「土」は燃えないごみ。「小さい袋に入れて。量が多い時は数回に分けて出す」
◇神戸市:「土 (鉢植えなどから出た少量の土)」は燃えないごみ。「袋が破れない程度(おおむね5kg以下)にして出してください。」
◇広島市:「土(植木の土)」は不燃ごみ。少量ずつポリ袋に入れ、「量が多い場合は、小分けにして、1回に2、3袋ずつ出してください。」
◇福岡市:「植木鉢の土」「プランターの土」は燃えないごみ。品目「土砂」の欄には「量が多い場合は,袋の口が結べて,重さで袋が破けない程度に分けて出してください。」
●燃やす側・普通ごみなど
◇新潟市:「土」「プランターの土」は燃やすごみ。「片手で持てる程度の重さで指定袋の口が縛れる状態のもの」
◇京都市:「1回の排出で2袋までは「燃やすごみ」(片手で持てる重さでごみ袋が縛れるもの)。それ以外は「大型ごみ」」
◇大阪市:「土(鉢植えなどの少量のもの)」は普通ごみ。「ごみに混ぜて少量ずつお出しください。」
◇北九州市:「土(鉢植えなどから出た少量のもの)」は家庭ごみ。「土(多量のもの)」は粗大ごみ(事前申込制)
札幌市・大阪市・神戸市・北九州市は、品目名そのものに「少量」と入っています。

出典 weboo.link

市で収集しない扱いでも 少量ならごみの日に出せる5市

仙台市・さいたま市・川崎市・名古屋市・熊本市の5市は、土の区分を市で収集しない扱い(「その他」「×」「市が収集しないごみ」)にしながら、同じ欄で、少量ならふだんのごみに出せると書いています。
◇仙台市:区分は「その他」(市で収集しないもの等)。「自然に返す。集合住宅などで難しい場合は、少量(お茶碗で1~2杯程度)ずつ家庭ごみ。」
◇さいたま市:区分は「×」。「少量(茶碗1杯程度)ならばもえるごみに混ぜる」
◇川崎市:分別の冊子(資源物とごみの分け方・出し方)の五十音の一覧で、区分は「×」(市では収集しません)。「販売店等に相談。難しい場合は少しずつ普通ごみ」
◇名古屋市:区分は「その他」。民間事業者が回収・リサイクルしている拠点の利用を案内し、「拠点回収を利用できない場合は、可燃ごみとしてお出しください(1度に出せる量は片手で持てる重さで、1袋までです。)」
◇熊本市:区分は「市が収集しないごみ」。「土・泥はごみではないので原則として市では収集しません。自然に返してください。」としたうえで、返す場所がない場合は「埋立ごみの日に、埋立ごみの指定袋(小)に半分程度まで入れて一度につき一袋まで出すことができます。」
茶碗1杯から袋1つまで、目安の物差しも市によって違い、川崎市のように数字を書かない市もあります。

申し込みで出す浜松市・堺市 多いときの行き先も市で違う

浜松市と堺市は、土を集積所に出すのではなく、申し込んで出す区分にしています。
◇浜松市:少量の土は連絡ごみ【310円】で、「土のう袋(30ℓ)1袋までごとに」。袋の口が縛れない量や1人で持ち運べない量は2袋に分けるよう求めています。多量の土は「集積所に出してはいけないごみ」で「業者へ」
◇堺市:土は不燃小物類で、家庭ごみ受付センターへの申し込み制。「(月1回限り、1回の申し込みにつき、片手で持ち上がる重量のレジ袋3袋まで)」
量が多いときの扱いも、市で分かれます。京都市は2袋を超えると大型ごみ、北九州市は多量なら粗大ごみ(事前申込制)と、市のごみとして出す道を示しています。浜松市は多量なら業者へとしています。

空いた植木鉢 プラ製は11市がプラスチック用の区分 陶器は14市が燃やさない側

鉢は素材で区分が変わります。品目「植木鉢」の素材別の欄を比べました。
●プラスチックの鉢:プラスチックだけを別に集める区分(市の語でプラスチック資源・プラ・プラスチック・プラスチック類・プラ資源・その他プラ)が11市(仙台・さいたま・横浜・川崎・相模原・名古屋・京都・大阪・岡山・広島・北九州)。燃やす区分(燃やせるごみ・もえるごみ・燃やすごみ・可燃ごみ・燃えるごみ・生活ごみ)が8市(札幌・新潟・静岡・浜松・堺・神戸・福岡・熊本)。千葉市は品目「植木鉢」を素材で分けずに不燃ごみとしています(柔らかいプラスチックの植木ポットは可燃ごみ)。
さいたま市は令和8年10月から、全てプラスチック製で最長の辺が30cm未満のものをプラスチック資源として集めています。冊子の植木鉢(植木ポット・プラスチック製)の欄もその対象の印が付いており、30cm以上90cm未満のものはもえないごみです。
●陶器(素焼き・せともの)の鉢:燃やさない区分(燃やせないごみ・不燃ごみ・燃えないごみ・燃やさないごみ・もえないごみ・不燃・粗大ごみ・不燃小物類・埋立ごみ)が14市。燃やすごみ・普通ごみ・家庭ごみなどの区分が6市(仙台・川崎・相模原・京都・大阪・北九州)でした。北九州市は品目「植木鉢」の欄が1つ(家庭ごみ。プラスチックだけの小さなものはプラスチック)で、陶器の鉢はこちらに数えました。陶器の鉢は、紙に包んで「危険」や品名などを表示するよう求める市(仙台・横浜・川崎など)もあります。

出典 weboo.link

陶磁器を何ごみに分けるかは、割れた食器の出し方を政令市で比べた記事でも扱っています。

よくある質問

鉢に土が付いたままでも出せる?

土を落としてから出すよう書いている市があります。岡山市はプラスチックの植木鉢を「土は取り除いて洗う」としてプラ資源に、「土がついたものは可燃」に分けています。浜松市はプランターの欄に「土は取り除く」、横浜市は植木の欄に「鉢からは抜く」とあります。落とした土の行き先は、上の見出しの自分の市の扱いに従ってください。

腐葉土の残りも土と同じ扱い?

腐葉土を別の品目として載せていたのは、確認した範囲で横浜・静岡・堺・岡山の4市でした。横浜市は燃やすごみ、静岡市は可燃ごみ、堺市は生活ごみ(「土・砂等は払ったうえで、生活ごみへ」)と、土とは別の区分です。岡山市は土と同じく出せない品目で、「販売店か、取扱店へ相談」としています。

土は量、鉢は素材 自分の市で確かめたい2つの点

土と鉢、それぞれで最初に確かめることは次のとおりです。
◇土は、市のごみに出せるかを最初に確かめる(出せない4市は購入店などに相談)
◇出せる市でも量に目安がある(茶碗1杯程度、片手で持てる重さ、おおむね5kg以下、2袋までなど。単位は市ごと)
◇原則は収集しない市(5市)や、申し込みで出す市(2市)もある
◇鉢は土を落とし、プラスチックか陶器かで欄を分けて引く
さいたま市のように10月から鉢の区分が変わった市もあります。ここで挙げた区分は2026年10月8日時点のものです。片付けの日には、自分の市の最新の冊子か分別辞典で「土」と「植木鉢」の欄を確かめてください。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ