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「あの人、さっき並んでた?」雨の遊園地で割り込む客。アルバイトを困らせた客に社員さんが静かに告げた一言

  • 2026.10.6
「あの人、さっき並んでた?」雨の遊園地で割り込む客。アルバイトを困らせた客に社員さんが静かに告げた一言

急な雨で混み合う売店、列の横から来た人

友人と遊園地に出かけた日の午後、急に雨が降ってきました。

近くの売店へ駆け込むと、傘やおみやげを手にした人で通路までいっぱいです。

レジは2台ありましたが、列は1本。

先頭の人が空いたレジへ進む形で、私と友人も列の真ん中あたりに並んでいました。

レジには、10代くらいのアルバイトの女の子が立っていました。

そこへ40代くらいの女性客が列の横から現れ、そのままレジへ向かってきたのです。肩も髪もぬれていて、手には傘を2本持っていました。

女の子は戸惑いながらも、女性客に声をかけました。

「申し訳ありません。皆さま、あちらの列に並んでいただいています」

すると女性客は眉をつり上げ、声を強めました。

「私が先に並んでたのよ。傘2本だけなんだから、早くして」

友人が私のそでを引き、小声で聞いてきました。

「あの人、さっき並んでた?」

「ううん。私は見てない」

前後にいた人たちも、困ったように顔を見合わせています。

女の子がもう一度、「恐れ入りますが、最後尾からお願いいたします」と伝えると、女性客は持っていた傘をレジ台に置きました。

「いいから、先に会計してちょうだい」

強い声に、女の子の表情がこわばります。

「申し訳ございません…」

女の子が頭を下げる姿を見て、私はなんとも言えない気持ちになりました。列の先頭にいた親子連れも、どうしていいのか分からない様子で立っています。

社員さんが隣に立って伝えたこと

そのとき、奥から30代くらいの男性の社員さんが出てきました。

社員さんは女の子の隣に立つと、女性客に落ち着いた声で言いました。

「お客様、こちらは一列で順番にご案内しております。恐れ入りますが、最後尾からお願いいたします」

「でも、傘2本だけなのよ」

女性客が言い返すと、社員さんは声を荒らげることなく続けました。

「雨でお急ぎなのは、ほかのお客様も同じですので…。申し訳ありません」

女性客は何か言いかけましたが、列のほうへ目を向けました。ぬれた服や髪のまま待っている人たちが、静かに順番を待っています。

しばらくすると女性客は傘を持ち直し、何も言わずに列の最後尾へ歩いていきました。

社員さんは女の子に少し声を落として言いました。

「今ので大丈夫だよ。ちゃんと案内できてたから」

女の子はほっとしたようにうなずき、先頭の親子へ顔を向けました。

「お待たせしました」

止まっていた列が、またゆっくりと動き始めます。

私の番が来たとき、女の子の名札にはまだ「研修中」の札がついていました。

「大変でしたね。がんばってください」

そう声をかけると、女の子は少し笑って、「ありがとうございます」と返してくれました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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