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「友だち同士で金の話ばっかりするの、やめようぜ」1万2千円を返さない友人。だが、飲み会で気前よくおごると言い出した

  • 2026.10.6

「すぐ送る」が3回続いて

学生時代からの友人とは、今でもよく2人で食事に行きます。

会計は私がまとめて払い、友人があとから自分の分を送る。それが、いつものやり方でした。

ところがあるとき、数日たってもお金が送られてきませんでした。こちらから聞くと、友人は笑いながら言いました。

「あ、完全に忘れてた。すぐ送るよ」

けれど、そのまま送られてきませんでした。その後も同じことが2回続き、聞くたびに「忘れてた」「今度送る」と言われるだけ。

気づけば、3回分で1万2千円になっていました。

ある晩、食事を終えて駅へ向かう途中、私は改めて切り出しました。

「そろそろ頼むよ。3回分たまってるから」

すると友人はため息をつき、面倒そうに答えました。

「1万2千円くらい、細かいこと言うなよ」

「いや、立て替えた分だろ。返すって話だったじゃん」

「だから今度な。友だち同士で金の話ばっかりするの、やめようぜ」

私には、仲のいい友人なのだから強く言わないだろうと思われているように感じました。何とも言えない気持ちのまま、その日は別れました。

「今日は全部俺が持つ」と言った友人

その週末、仲間うちの飲み会がありました。居酒屋の座敷に集まったのは、私と友人、それに共通の仲間3人の計5人。そのうちの1人は、最近仲間に加わった友人の会社の後輩女性でした。

乾杯が終わったころ、友人がみんなに言いました。

「今日は全部俺が持つから。遠慮しないで頼んで」

「え、本当ですか。先輩、太っ腹ですね」

後輩女性が驚き、ほかの仲間も「おお、すごいな」と笑いました。

私は少し迷いました。けれど、私への1万2千円を「細かいこと」と言った数日後だっただけに、そのまま聞き流す気にはなれませんでした。

箸を置き、友人に向かって言いました。

「じゃあ、おごる前に俺の1万2千円、先に返してくれるか。3回分の立て替え」

それまでにぎやかだった座敷が、一瞬静かになりました。

後輩女性が友人を見て、戸惑ったように聞きました。

「え……3回分、まだ返してないんですか?」

向かいにいた仲間も、「3回って、結構たまってるな」とつぶやきます。

友人はしばらく黙っていましたが、やがて財布を開き、1万円札1枚と千円札2枚を私の前に置きました。

「……これでいいだろ」

「うん。確かに受け取った。ありがとう」

その後、友人は最初に言ったとおり、5人分の会計も済ませました。途中で一度席を外していましたが、戻ってくると何事もなかったように支払いをしていました。

帰り道、後輩女性は友人の隣ではなく、ほかの仲間と話しながら歩いていました。

友人との付き合いは長くても、お金の貸し借りまで曖昧にしていいわけではありません。むしろ親しい相手だからこそ、約束したことはきちんとしてほしい。1万2千円を受け取って、改めてそう感じました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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