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『フッ素樹脂加工』と『鉄』どっちを選ぶ? メーカーに聞いた違い

  • 2026.10.2

フライパンを買い替える時、食材がこびりつきにくいフッ素樹脂加工品と、丈夫な鉄製品のどちらを選ぶか迷うことがあります。

長く使えるかは大切ですが、向いている料理や日々の手入れも異なるため、寿命の数字だけでは決めにくいものです。

本記事では、フッ素樹脂加工品とコーティングのない鉄製品の違いについて、フライパンを製造、販売する株式会社フジノスに聞いてみました。

扱いやすさと耐久性に違い

フッ素樹脂加工品は、食材がこびりつきにくく、使用後も洗いやすい点が特徴です。

アルミニウムやステンレスなど本体材料の選択肢があり、サイズも幅広いとのこと。

鉄製品は高温での調理に向き、耐久性に優れる半面、サビを防ぐ手入れが欠かせません。

画像提供:株式会社フジノス

鉄製品はフッ素樹脂のコーティングがなく、使うほど油がなじみ、焦げつきにくくなるとのことです。

寿命は年数と状態で見極める

寿命は、使用頻度や使い方に加え、表面や本体の状態も見ながら判断します。

フジノスによると、フッ素樹脂加工品を毎日使う場合、寿命の目安は約1〜2年です。

画像提供:株式会社フジノス

使用頻度が少なければ、3年ほど使えることもあるとしています。

フッ素樹脂の塗膜に破損や剥離が生じ、食材がこびりつきやすくなった時は、買い替えを検討する目安です。

本体の変形なども確認し、年数だけで決めないことが大切でしょう。

メーカーによってはコーティングのかけ直しに対応し、フジノスも自社の対象製品を有償で受けつけています。

修理代と送付時の送料がかかるため、依頼前に対象や条件を確認してください。

一方、鉄製品は、適切に手入れすれば10年以上使える場合があるとされています。

サビや変形などの状態も含め、使い続けられるかを見極めましょう。

よく作る料理から選ぶ

フッ素樹脂加工品は幅広い料理に使いやすく、卵料理など比較的油分の少ない料理もこびりつきにくいのが特徴です。

※写真はイメージ

鉄製品は蓄熱性があり、高温を生かして焼く肉料理などが得意とのこと。

ただし、使える調理法は製品ごとに異なるため注意が必要です。

例えばフジノスでは、指定の天ぷら鍋以外の鍋やフライパンを揚げ物に使わないよう案内しています。

揚げ物に使う前は、製品と熱源の取扱説明書を確かめてください。

選ぶ際は、よく作る料理に加え、家族の人数や必要なサイズも整理すると判断しやすいでしょう。

手入れの手間も判断材料

日々の手入れにかけられる時間も、使いやすさを左右する判断材料です。

フッ素樹脂加工品は、食器用洗剤をつけたスポンジで洗い、すすいで乾燥させます。

鉄製品は基本的に洗剤を使わず、水か湯で洗った後に火にかけて水分を飛ばし、薄く油を塗る方法が示されました。

※写真はイメージ

使い始めの『油ならし』や調理前の『油返し』も、製品の説明に従って行います。

手間を抑えたいのか、手入れをしながら長く使いたいのかを考えると、自分に合う種類が見えやすくなるでしょう。

空焚きと急冷を避けて長持ちさせる

フッ素樹脂加工品は、必要以上の高温を避け、表面を傷つけにくいシリコン製などの調理器具を使います。

料理を長時間入れたままにせず、調理後は別の容器や皿へ移すことも大切です。

食洗機に対応するかは製品によって違うため、フライパンと食洗機、それぞれの取扱説明書を確認しましょう。

フッ素樹脂加工品と鉄製品のどちらも、強火での過度な空焚きや急冷は変形やゆがみの原因になり得ます。

熱いうちに水をかけるなど、急に冷やす使い方は避けてください。

※写真はイメージ

まとめると、寿命の長さだけで優劣を決めるのではなく、作る料理と手入れの手間を合わせて選ぶことがポイントです。

購入前に本体材料と表面加工を確かめ、使用中も取扱説明書を見直せば、無理なく使い続けられるでしょう。

[文・取材/ブリジア 構成/grapeフード編集部]

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