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「あっ、あった!これじゃない?」カップラーメンのメーカーを真剣に探していた母。得意げに指さした場所を見て、思わず爆笑

  • 2026.10.12

こたつで食べた、母が用意してくれたお昼

冬のある休日、私はひとりで実家に帰っていました。

お昼が近づくと、母が台所の戸棚からカップラーメンを取り出し、お湯を注いでくれました。

「今日はこれでいい?たまにはこういうのもいいでしょ」

「うん、ありがとう。こういうのも好きだよ」

私たちは居間のこたつに向かい合って座り、ラーメンができるのを待ちました。

テレビからは昼のニュースが流れ、母は時計を見ながら「そろそろかな」とつぶやいています。

やがてふたを開け、ひと口食べた私は思わず声を上げました。

「あれ、おいしい!このラーメン、けっこう好きかも」

「そう?よかった。この前、まとめて買っておいたのよ」

スープは味がしっかりしていて、麺もほどよい歯ごたえがあります。

母は私より先に食べ終え、空になったカップをこたつの上に置きました。

気に入ったので、自分の家でも買って食べたいと思った私。そこで母に尋ねました。

「ねえ、このラーメンって、どこのメーカーかな?」

すると母は、すぐに空のカップを手に取りました。

「どこだったかしら。ちょっと待ってね、見てあげる」

母が見つけたというメーカー名

母は首から下げていた老眼鏡をかけ直すと、カップの側面をじっくりと眺め始めました。

「あら、字が小さいわねえ。どこに書いてあるのかしら」

カップをゆっくり回し、底までのぞき込んでいます。

私はそんな母の様子を見ながら、残りのラーメンを食べていました。

しばらくすると、母の手がぴたりと止まりました。

「あっ、あった!これじゃない?」

「本当?どこ?」

母はカップの小さなマークを指さし、少し得意げな顔で言いました。

「ジャスっていうメーカーみたいよ。ほら、ここに書いてあるじゃない」

「……え?ジャス?」

私は箸を置き、母の指さすところをのぞき込みました。

そこに書かれていたのは「JAS」の文字。

食品の規格に関するJASマークです。

母はその文字をメーカー名だと思っていたのでした。

一瞬、何を言っているのか分からなかった私。

しかし、意味が分かった途端、思わず吹き出してしまいました。

「ちょっと、お母さん!それ、メーカーの名前じゃないよ!」

「えっ?違うの?」

母は驚いた顔でカップを見直しました。

「それはJASマークっていって、食品の規格を満たしてるっていう印なの」

「あら、そうなの!私、てっきり会社の名前かと思ったわ」

母は老眼鏡をずらし、もう一度マークを眺めました。

そして、少し恥ずかしそうに笑いながら言ったのです。

「だって、ほかの食べ物でも見かけるでしょう?ずいぶん色んなものを作ってる会社だと思ってたのよ」

その一言に、私はとうとう笑いをこらえきれなくなりました。

「お母さん、そんな大きな会社だと思ってたの?」

「そうよ。あちこちで名前を見るんだもの!」

母もつられて笑い出し、ふたりでこたつに突っ伏して、しばらく笑いが止まりませんでした。

結局、そのときはラーメンのメーカーを確かめるどころではなくなってしまいました。

ただお昼ご飯を食べていただけなのに、こんなに笑うことになるとは思いもしませんでした。

今でもカップラーメンを見ると、あのときの母の得意げな顔が浮かんできます。

何でもない冬の休日でしたが、私にとっては忘れられない、楽しい思い出です。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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