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平田広明「マット・デイモンの芝居が大好き」映画『オデュッセイア』でキャストの表情を絶賛。榎木淳弥はトム・ホランドの変化に言及

  • 2026.9.21

クリストファー・ノーラン監督最新作『オデュッセイア』(公開中)の大ヒットを記念した「吹替版上映イベント」が9月21日、TOHOシネマズ 日比谷にて開催され、平田広明(オデュッセウス役)、榎木淳弥(テレマコス役)、坂本真綾(ペネロペ役)、白石涼子(アテナ役)ら日本語吹替版声優を務めたキャスト陣と、吹替版スペシャルサポーターの藤岡弘、、藤岡真威人、さらに、天翔愛、天翔天音、藤岡舞衣も応援に駆けつけた。

【写真を見る】吹替版スペシャルサポーターの藤岡弘、、藤岡真威人。天翔愛、天翔天音、藤岡舞衣も駆けつけ藤岡ファミリーが集結!

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次々と映画史に新たな記録を打ち立て、全世界興行収入16.8億ドル(約2,722億円)を突破(1ドル=162円換算、9月14日Box office Mojo 調べ)。『ジュラシック・ワールド』(15)を超え、ユニバーサル・ピクチャーズ作品歴代最高興行収入記録を更新し、同スタジオ史上 No.1の偉業を達成した本作は、苛烈な運命に立ち向かいながら、愛する家族のもとへ帰るため壮大な旅を続けるオデュッセウス(マット・デイモン)の冒険、その“家族の物語”を描き出している。

マット・デイモンの吹替えを担当した平田広明
マット・デイモンの吹替えを担当した平田広明

マット・デイモンの吹替えを担当した平田は「彼と一緒に年をとってきたなというのを感じた」とのこと。デイモンの芝居が大好きだという平田は「いつもシンプルで飾った芝居がない。今回はどういう削りに削ったお芝居をなさっているのかと非常に気になっていました」と語る。「今回も試練を与えられた感じがしました」と振り返った平田は「彼のお芝居を観るのはやっぱり好きだし、彼のお芝居を吹き替えるのはとても勉強になるし、興奮します。今回もものすごく興奮しました」と絶賛した。

トム・ホランドの吹替えを担当した榎木淳弥
トム・ホランドの吹替えを担当した榎木淳弥

トム・ホランドの吹替えを担当した榎木は「本当に(出演する)作品の幅が広い方だなと思っていて。『スパイダーマン』をはじめヒーローものにも出るし、今回のように重厚な作品にも出演されている。そのたびに演技も細かく調整されているなと思いますし、肉体も昔に比べてかなり大きくなってきていて」とビジュアルの変化にも触れ、「お芝居も昔はちょっと少年っぽさがあたのですが、最近はすごく青年のお芝居が増えたので、その重みみたいなものを加えていったほうがいいんだろうなと思ってやっていました」と解説。その上で、「(アフレコでは)もうちょっと幼くしてもいいみたいなバランスをとりながら、今回のような形になりました」と補足。「最初はちょっと頼りないところもあるのですが、いろいろな戦いを経て、その過程で王に相応しい器になっていくんじゃないかなと思いました」と感想も添えていた。

アン・ハサウェイの吹替えを担当した坂本真綾
アン・ハサウェイの吹替えを担当した坂本真綾

8月に公開された『オークストリートの異変』(公開中)に続き、本作でもアン・ハサウェイの吹替えを担当している坂本は「アン・ハサウェイさんは作品によって見せる表情、まとうオーラが全然変わる俳優さん。今年は2作続けて吹替えという立場で関わらせていただいて、共通していたのは母親として子を守らないといけないという究極の場面に立たされているところ。本作では夫の消息もわからないなか、幼い子どもを育てるというだけでも過酷な状況ですが、国も背負わなきゃいけないというその大きなプレッシャーのなかで、毅然とした王妃としての貫禄も見せつつ、実は葛藤だったり、ちょっと揺れる気持ちもあり、誰も自分の本当の葛藤に気づいてくれないというもどかしさを爆発させるシーンもあって。本当に一色ではない、いろいろな色をで描かれるペネロペになっている、深みのある役柄で。1つの作品のなかでもいろいろな表情を演じられてとても楽しかったです」と笑顔を見せていた。

ゼンデイヤの吹替えを担当した白石涼子
ゼンデイヤの吹替えを担当した白石涼子

ゼンデイヤの吹替えを担当した白石は「音響監督にも『神なんで、神らしくお願いします!』と言われて。神らしくとは?みたいな感じで難しかったです(笑)」と苦笑い。「ゼンデイアさんもインタビューで話されているのですが」と続けた白石は「セリフがそんなに多くなかったんです。限られたセリフのなかで役目を果たさなければいけないのと、結構、遠回しな言い方をするのですが、いかにわかるように表現してセリフとして伝えていくのか、というところが難しかったです」と語る。平田の声が入った音源を聞きながらのアフレコで「距離感や雰囲気を感じさせていただいて。平田さんのおかげでアテナをちゃんと演じることができたと思います」と感謝を伝えていた。

吹替版スペシャルサポーターの藤岡弘、
吹替版スペシャルサポーターの藤岡弘、

「人類、人間の愚かさに対しての天のメッセージ、警告とも言えるような、本質を思い知らされるようなものがあった」と感想を語った藤岡は、それに加えて「大いなる愛には命懸けの責任が伴うんだということを感じさせていただきました。自分の本質に響くような血が騒ぐような思いで共感を覚えました」とも付け加える。

父とともに、吹替版スペシャルサポーターを務める藤岡真威人、
父とともに、吹替版スペシャルサポーターを務める藤岡真威人、

真威人は「愛する家族、故郷のために戦う一人の男の生き様、そんな王の帰りを待つ家族、お妃様と息子の成長の物語と共に、人間らしい感情にもすごく感動して興奮して時には涙するという感覚でした」と興奮気味に語り、日本語吹替版については「キャラクター一人ひとりの感情をここに集まっている声優のみなさんが本当に丁寧に演じられています。本当にものすごく豪華な映画になっていると僕は思いました」とコメント。真威人が映画の見どころから、日本語吹替版の魅力まで、応援サポーターらしくしっかりと伝える姿に、「吹き替える前に聞きたかった。そうすればもっと演じ方がわかったのに」と茶目っ気たっぷりに反応する平田。榎木が「お芝居、すばらしかったですよ。それとももう1回録り直しますか?」とフォローしつつツッコミを入れると、平田が「いや、もういいです!」と即座に回答。2人のスムーズな懸け合いは、会場の笑いを誘っていた。

アフレコを振り返る場面も
アフレコを振り返る場面も

家族の物語を描いた作品ということで、藤岡家の三姉妹もイベント中盤にステージに登場。3人ともIMAXや字幕版、吹替版など、様々なフォーマットですでに複数回鑑賞済みと、家族ですっかり気に入っている様子。ポップコーンを買ったが、食べる暇がないほど集中してしまうとの愛、天音の感想を聞いた平田が「みなさん、いまのうちにポップコーン食べちゃって!食べる暇ないですよ」と観客に呼びかけると、会場も登壇者も大爆笑。普段からアニメもたくさん観るという愛と天音が、「めっちゃ興奮しています!」と満面の笑みを浮かべながらキャスト陣のほうを向くと、平田はすかさず「すみません、梶裕貴じゃなくて」とお詫び。榎木も「すみません、島崎信長じゃなくて」と続き、会場を笑わせる場面もあった。

天翔愛、天翔天音、藤岡舞衣。藤岡家の三姉妹も駆けつけ、複数回鑑賞済みだという本作の魅力を伝えた
天翔愛、天翔天音、藤岡舞衣。藤岡家の三姉妹も駆けつけ、複数回鑑賞済みだという本作の魅力を伝えた

最後の挨拶で白石は「吹替えと字幕では言葉の使い方や表現が違ったりするので、ぜひどっちも観て楽しんでいただけたらと思います」と呼びかける。坂本は「観たあとに誰かと語りたくなる映画です。何度も観て、作品を通していろいろな人と言葉を交わしてみていただきたいなと思います」とニッコリ。榎木は「初めて観た時に人生の縮図なのかなと思ったのですが、観終わって考えるうちにそれだけじゃない、人間として大切なものなにかというのが詰められているなと思いました。観終わったあとにずっと考え続けています。いろいろな人と意見を交わすとより深みが出る作品になるんじゃないかと思いますので、ぜひ何度も足を運んで、いろんな人と感想を話し合ってみてください」とアピール。

字幕版も吹替版も両方楽しんで!と呼びかけた
字幕版も吹替版も両方楽しんで!と呼びかけた

平田が字幕と吹替え、それぞれの情報量に触れたあと、「とにかくマット・デイモンをはじめ、ベテラン俳優が抑えた抑えたお芝居のなかですばらしい表情をなさっています。それを見逃してほしくないという理由、画面に集中して欲しいという理由で、最初に吹替えをご覧になったらいかがですかと前回話したんですが。自分でもなかなかうまいこと言ったなとは思ったのですが、ぶっちゃけ僕は字幕派で。本人の声のほうがいいに決まってる!これは僕の話ですが…」と話したところで、この日、平田のボケにツッコミを入れ続けてきた榎木が「ちょっとツッコめないんですけれど」と反応に困っていると、平田が「誰か反論しようよ、みんな字幕派みたいじゃないか!」と声優陣に詰め寄るような仕草を見せた。

「どっちのよさもあります!」と榎木がまとめると、「マット・デイモンの芝居はマット・デイモンの声で観たい!」とさらに暴走。すると「どっちもいいですよ」との榎木からの称賛に平田が「もう1回言ってくれる?」と甘えた感じでリクエスト。「どっちもいいですよ」ともう一度優しく伝える榎木。すると平田は「ちょっと棒読みだな」とニヤニヤ。一連のやりとりで笑わせたあと、「今日はこれから吹替版の上映です。声は違いますが(笑)、俳優たちの表情を楽しんでいただければと思います!」とデイモンはじめキャスト陣の表情を一瞬たりとも見逃すことのないようにと呼びかけ、笑いいっぱいのイベントを締めくくった。

取材・文/タナシノブ

※島崎信長の「崎」は「たつさき」が正式表記

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