1. トップ
  2. トレンド
  3. 市川市動植物園のパンチくんを振り返る 3月は木の枝遊びがお気に入り 「いじめ」動画の見解も

市川市動植物園のパンチくんを振り返る 3月は木の枝遊びがお気に入り 「いじめ」動画の見解も

  • 2026.9.21
image

サル山の群れ入れを目指して奮闘するニホンザルのパンチくんで注目を集める、千葉県の市川市動植物園。パンチくんが大きな話題になって以来、同園では、飼育担当者の視点から見たサル山やパンチくんの様子を公式Xで発信してきました。ここでは、そうした投稿のひとつを振り返ります。今回取り上げるのは、3月15日の日々の報告と、同じ時期に示された声明です。

「木の枝で遊ぶのが好き」 春らしい賑わいの中の一日

image

公式Xに投稿された、サル山にある木の枝に登るパンチくん=市川市動植物園公式Xより

3月15日、市川市動植物園の飼育員は公式Xで、パンチの最近の一日について「最近のパンチは木の枝で遊ぶのが好きです。今日は私たちが朝から立てた枝で早速遊ぶなど、ヤンチャっぷり全開です。ちなみに、今日もごはんモリモリ食べていましたよ」と伝えました。

このころはいよいよ春休みシーズンが近づき、パンチくん人気もあって、週末は多くの人が同園を訪れるようになっていました。園内のガーデンオアシスで扱う「ぬいぐるみくじ」が人気で、なかでもサルのぬいぐるみは午前中に売り切れることもあるほど。

植物園エリアではこぶしの花が咲き、春の訪れを感じさせる時期でもありました。

image

公式Xに投稿されたこぶしの花=市川市動植物園公式Xより

「いじめ」とされる動画の拡散に 市川市動植物園が改めて示した見解

この時期、同園はもうひとつ「声明文」を投稿しています。2月20日の投稿以降も、パンチが群れのサルから「いじめられている」とされる動画が拡散し、国内外から多くの心配の声が寄せられたことを受けたものです。

市川市動植物園はまず、「ニホンザルの群れは、明確な社会階層を持つ専制社会を形成しており、支配的な個体が下位の個体に対して『躾け』をすることがある」と説明。この「躾け」は人間の「虐待」とは異なる、ニホンザルの群れで自然に起こる行動だとしています。

そのうえで「パンチは1日の大部分を平穏に過ごしています」とも説明。一方、順位の高い個体数頭から手を出される場面が増えたため、3月8日よりその個体数頭を一時的に群れから離したことも明らかにしました。3名の獣医師チームが毎日健康状態を確認しており、「パンチの生存が脅かされるような攻撃を受けた事実はありません」「同情を誘うことで当園の集客や利益に繋げようとする意図はありません」としています。

また、「パンチを群れから離してほしい」という声には理解を示しつつ、「今、群れから離すことは、生涯群れに戻れず生活し続けなければならないリスクを生み出します」と説明。今後も群れの一員として健全に暮らせるよう見守っていく考えを示しました。

image

この時期のパンチくんは、まだ体毛も黒くて小さかった=千葉県市川市の市川市動植物園(撮影:ゆんち)

■市川市動植物園公式X:3月15日に投稿された動画

■市川市動植物園公式サイト:「【パンチ】これまでの声明文」

ライターコメント

ずっとサル山を観察していれば、サルたちの小競り合いは珍しくありません。しかし、パンチくんが攻撃を受けているその瞬間だけを切り抜いて、SNSで配信された動画があると、見た人の中には驚いてしまう人もいるのでしょう。パンチくんをSNSで見るときは冷静に、衝撃的な切り抜き動画には惑わされないようにしたいと思った時期でした。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ