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「はーい、見てましたー」子どもを放って動画を見続けた母親。だが、支援センターのスタッフが尋ねたことに言葉を詰まらせた瞬間

  • 2026.10.28

動画に夢中の母親と、ひとりで遊ぶ男の子

ある平日、私は子どもを連れて、地域の子育て支援センターへ遊びに行きました。

プレイルームには1歳から3歳くらいの子どもたちが集まっていて、保護者がそばで見守る決まりになっています。

ところが、部屋のすみにあるベンチで、ずっと携帯電話を見ている母親がいました。

イヤホンをつけて動画を見ていて、2歳くらいの男の子は少し離れた遊具のコーナーでひとり遊んでいます。

最初は少し休憩しているだけかと思いました。

しかし、しばらくたっても母親は画面から顔を上げません。

そんなとき、男の子がほかの子の乗っている三輪車に近づき、ハンドルをぐいぐい引っぱり始めました。

「やだー!」

乗っていた子が泣き出し、近くにいた母親たちが慌てて駆け寄ります。

「あっ、危ないよ。ちょっと待ってね」

「順番こで使おうね」

男の子は手を離しましたが、今度は勢いよく走り出し、マットの端で転びそうになりました。

とっさに支えたのも、そばにいた別の母親です。

部屋の奥で様子を見ていたスタッフの女性も、ベンチの母親に声をかけました。

「お母さん、すみません。お子さんが転びそうになったので、近くで見ていていただけますか?」

母親はようやく顔を上げ、イヤホンを片方外しました。

「あ、はい」

しかし、スタッフが離れると、また動画に目を戻してしまいました。

その後も、私が自分の子どもと遊びながら何度かベンチを見ると、母親は相変わらず携帯電話を見ていました。

結局、1時間近くたっても、男の子のそばで見守る様子はありませんでした。

「見てました」と答えた母親に、スタッフが伝えたこと

帰りぎわ、男の子を連れた母親が出入口へ向かうと、スタッフの女性が再び声をかけました。

「お母さん、先ほどもお願いしたんですが、遊んでいる間はお子さんのそばで見守ってくださいね」

すると母親は、片方のイヤホンをつけたまま、少し面倒くさそうに答えました。

「はーい、見てましたー」

そのまま帰ろうとした母親に、スタッフが続けます。

「そうですか。では、さっき三輪車を引っぱって、乗っていた子が泣いてしまったことも気づいていましたか?」

「えっ…?」

母親の足が止まりました。

「周りのお母さんたちが止めてくださったんです。危ない場面もあったので、次からは気をつけていただきたくて」

母親は外しかけたイヤホンを手に持ったまま、しばらく黙っていました。

「あ……そうだったんですか」

先ほどまでの軽い返事とは違い、声が小さくなっていました。

「小さいお子さんばかりですからね。ご協力をお願いします」

スタッフがそう伝えると、母親は頬を赤くして小さくうなずき、男の子の手を引いて出ていきました。

ドアが閉まると、三輪車に乗っていた子の母親が、スタッフに小さく頭を下げました。

私もほっとして、足もとにいた自分の子どもを抱き上げました。

子育て中、少し休みたくなる気持ちは分かります。それでも、周りの保護者に子どもの見守りを任せきりにするのは違うと思います。

スタッフが感情的にならず、実際に起きたことをきちんと伝えてくれたのが印象に残った出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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