1. トップ
  2. 暮らし
  3. 冷蔵庫の節電5つ 全部見直すと年約5,180円の節約

冷蔵庫の節電5つ 全部見直すと年約5,180円の節約

  • 2026.9.20

冷蔵庫は、1年中休まず動き続けている家電です。買い替えなくても、設定温度や置き方、食品の入れ方を少し見直すだけで、電気代を抑えられます。資源エネルギー庁の試算をもとに、5つの見直しで年間いくら変わるのかを合計し、自宅の電気料金で計算し直す方法と、食品を傷めないための温度の目安もまとめました。

冷蔵庫の中がぎゅうぎゅう、いつも設定は「強」のまま、壁にぴったりつけて置いている……。どれも、冷蔵庫にとっては余分な電気を使う原因になります。
資源エネルギー庁の試算を5つ合計すると、年間約5,180円(1か月あたり約430円)の節約になります。まずは5つのNGと、代わりにやりたいことを図にまとめました。

出典 weboo.link

1|設定温度は「強」から「中」に(年間約1,910円)

冷蔵庫の温度設定は、扉の外側のコントロールパネルや、庫内のダイヤルで変えられます。夏に「強」にしたまま、という場合は見直しどきです。
資源エネルギー庁の試算では、設定を「強」から「中」にすると、年間61.72kWh、約1,910円の節約になります(周囲の温度が22℃のとき)。5つの中で最も大きな金額です。
さらに「弱」にすると電気は減りますが、資源エネルギー庁も食品の傷みには注意するよう呼びかけています。温度を控えめにするときは、この記事の後半の「食品を守る温度の目安」を確認してください。

2|壁にぴったりつけずに置く(年間約1,400円)

冷蔵庫は、庫内の熱を外に逃がしながら冷やしています。まわりをふさぐように置くと熱が逃げにくくなり、そのぶん電気を使います。
資源エネルギー庁の試算では、上と両側が壁に接している置き方から、片側だけが壁に接している置き方にすると、年間45.08kWh、約1,400円の節約になります。
どのくらいすき間をあければよいかは、機種によって違います。取扱説明書に書かれた設置スペースを確認しましょう。冷蔵庫の上に物を載せたり、横のすき間に物を差しこんだりして、熱の逃げ道をふさいでいないかも見直してみてください。

3|食品を詰め込みすぎない(年間約1,360円)

食品を詰め込みすぎると冷気の通り道がふさがれ、冷えにくくなったり、場所によって温度にムラができたりします。
資源エネルギー庁の試算では、冷蔵庫に食品を詰め込んだ状態から半分にすると、年間43.84kWh、約1,360円の節約になります。
厚生労働省は、食中毒予防の面からも冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに注意し、7割程度をめやすにするよう呼びかけています。
詰め込みを減らすには、次のような見直しが役立ちます。
・奥で忘れられている食べ残しや、使いかけの食品を先に使い切る
・缶詰やびん詰、調味料などは、未開封なら常温で保存できるものもあるので、パッケージの保存方法を確認する
・中身がわかるように並べて、買い物の前に在庫を確かめる
なお、冷凍室は凍った食品どうしが冷やし合うため、農林水産省は冷凍した食品を詰めることが節電につながるとしています。上の試算は、冷蔵庫に食品を詰め込んだ場合のものです。

4|開け閉めの回数を減らす(年間約320円)

扉を開けるたびに、庫内の冷気が逃げて外の空気が入ります。資源エネルギー庁の試算では、開け閉めの回数が2倍になった場合と比べて、年間10.40kWh、約320円の差があります(冷蔵庫の性能を調べる以前のJIS規格の試験で決められた回数と、その2倍の回数を比べたもの)。
料理の前に、使う食材をまとめて出すようにすると、開け閉めの回数を減らせます。

5|開けている時間を短く(年間約190円)

1回に開けている時間が20秒の場合と10秒の場合では、年間6.10kWh、約190円の差があります(資源エネルギー庁の試算)。
扉を開けたまま中身を探す時間を減らすには、置き場所を決めておくのが近道です。「朝食セット」「お弁当の材料」のように、よく一緒に使うものをトレーやかごにまとめておくと、さっと取り出せます。

番外|温かいものは粗熱をとってから

カレーやシチュー、麦茶などを温かいまま入れると、庫内の温度が上がり、冷やし直すのに余分な電気を使います。
ただし、冷めるまで長く室温に置いておくのも、食中毒予防の面からは避けたいところです。農林水産省は、粗熱をできるだけ早くとって、すみやかに冷蔵庫や冷凍庫に入れること、浅い容器に小分けにすると早く冷めることを紹介しています。

5つ合わせて年間約5,180円。自宅の単価で計算し直すには

5つの見直しで減らせる電気の量は、合わせて年間167.14kWhです。資源エネルギー庁の試算は、電気代を1kWhあたり31円として計算されているので、合計は年間約5,180円、1か月あたり約430円になります。
電気料金の単価は、契約している電力会社やプラン、時期によって違います。自宅の単価で計算し直すときは、次の式を使ってください。
年間の節約額(円)= 167.14kWh × 自宅の電気料金の単価(円/kWh)
・単価が35円なら:約5,850円
・単価が40円なら:約6,690円
単価は、電気料金の明細や、電力会社の会員ページなどで確かめられます。1つだけ見直すときは、それぞれのkWhに単価をかけてください。
※国の試算は、行動ごとに別々に計算したものを合計した目安です。冷蔵庫の大きさや置き場所、使い方によって実際の金額は変わります。

「弱」にする前に確認したい、食品を守る温度の目安

節電のために温度設定を控えめにしても、食品が傷んでしまっては意味がありません。国は、家庭での冷蔵庫の温度について次のようなめやすを示しています。
・厚生労働省:冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に保つのがめやす
・農林水産省:冷蔵庫は4℃前後、冷凍室は-18℃以下が適温といわれている
設定の「強・中・弱」が実際に何℃になるかは、機種や置き場所、食品の量によって変わります。農林水産省は、できれば温度計を使って確認することをすすめています。設定を変えたら、庫内用の温度計で冷え具合を確かめると安心です。
また、冷蔵庫に入れたからといって、いつまでも安全なわけではありません。農林水産省も、冷蔵庫を過信せず、なるべく早く食べるよう呼びかけています。

出典 www.mhlw.go.jp

買い替えを考えるなら、省エネラベルの「年間消費電力量」を比べる

資源エネルギー庁によると、今の冷蔵庫は10年前と比べて約15〜24%の省エネになっています。同庁が紹介している例(容量451〜500Lの冷蔵庫)では、1年間に使う電気の量が、2015年の製品は320〜360kWh、2025年の製品は272kWhです(決められた試験条件で測った目安)。
この差(48〜88kWh)に31円をかけると、年間約1,490〜2,730円になります。
冷蔵庫の売り場やカタログでは、統一省エネラベルで省エネ性能を比べられます。ラベルには、省エネ性能を5.0〜1.0の41段階で表した★の数と、1年間に使う電気の量(kWh/年)などが表示されています。
ラベルには目安の電気料金も書かれていますが、計算に使う単価が自宅の単価と同じとは限りません。今の冷蔵庫と比べるときは「kWh/年」どうしで比べ、差に自宅の単価をかけると、より実感に近い金額がわかります。今の冷蔵庫の年間消費電力量は、取扱説明書や本体の表示で確認できます。
資源エネルギー庁は、家族の人数や買い置きの量に合った容量を選ぶことも省エネにつながるとしています。

まとめ:まずは設定温度と詰め込みから

冷蔵庫の節電5つをおさらいします(金額は資源エネルギー庁の試算・1kWhあたり31円)。
1. 設定温度を「強」→「中」:年間約1,910円
2. 壁から離して置く:年間約1,400円
3. 詰め込みすぎない:年間約1,360円
4. 開け閉めの回数を減らす:年間約320円
5. 開けている時間を短く:年間約190円
5つ合わせると年間約5,180円。自宅の単価なら「167.14kWh×単価」で計算できます。
温度を控えめにするときは、庫内の温度計で冷え具合を確かめながら。今日は、冷蔵庫の温度設定と、奥で眠っている食品のチェックから始めてみてください。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ