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「ちょっと段取り悪くない?」スタッフへの不満を続ける新郎友人。披露宴の空気が重くなる中、新郎が静かに席を立った理由

  • 2026.9.20

飲み物が届くたびに、声が大きくなった

大学時代からの友人である新婦の結婚式に呼ばれたのは、秋の土曜日でした。

私が座った新婦側の友人席のすぐ隣には、新郎側の友人たちのテーブルがありました。

乾杯が終わり、料理が運ばれ始めたころです。隣の席から、少しいら立った男性の声が聞こえてきました。

「すみません。さっき頼んだ飲み物、まだですか?」

声をかけられたスタッフの女性が足を止めました。

「お待たせして申し訳ございません。すぐ確認してまいります」

しばらくして飲み物が届くと、男性はグラスを受け取りながら言いました。

「もっと早く持ってきてよ。結構待ったんだけど」

「申し訳ございません」

スタッフは頭を下げて、その場を離れました。

それだけなら、待たされて少し機嫌を悪くしたのだろうと思ったかもしれません。

ところが次の飲み物を頼んだときも、男性は何度もスタッフの姿を探していました。そして料理が一皿進んだころ、また声を上げました。

「これ、まだ来ないの?もっと早く持ってきてよ」

今度は、私の隣にいた友人も思わず振り向くほどの声でした。

「申し訳ございません。ただいま確認いたします」

すると男性は、不満そうに続けました。

「せっかく招待されて来てるんだからさ。もうちょっとちゃんとしてほしいんだけど」

同じテーブルの人たちは困ったように目を伏せ、私たちの席でも会話が一瞬途切れました。

高砂から、新郎が席までやってきた

余興が始まってからも、男性の不満は収まりませんでした。

映像の準備で少し間が空くと、椅子にもたれながら、

「まだ始まらないの?」

「ちょっと段取り悪くない?」

と口にします。

近くの席には十分聞こえる声でした。ふと高砂を見ると、新郎も何度かこちらに視線を向けていました。

余興の合間、新郎が席を立ち、その男性のところまで歩いてきました。

「ちょっといい?」

新郎は男性の横で少しかがみ、何かを小声で伝えました。すぐ隣の席にいた私にも、その内容までは聞こえません。

男性は一度だけ新郎の顔を見てから、少し間を置いて答えました。

「……うん、わかった」

新郎はそれ以上何も言わず、高砂へ戻っていきました。

そのあと、水を注ぎに来たスタッフに男性が声をかけました。

「あの、さっきはすみません。ちょっと言い方きつかったです」

スタッフは少し驚いた様子でしたが、すぐに頭を下げました。

「ありがとうございます」

それ以降、男性が大きな声で不満を口にすることはありませんでした。

披露宴が終わり、お見送りのとき。私は新郎に「あのとき、何て言ったの?」と聞いてみました。

新郎は少し笑って答えました。

「スタッフの皆さんも、今日のためにずっと動いてくれてるから、ああいう言い方はやめてくれって。それだけだよ」

大声で言い返すのではなく、席まで行って静かに伝えた新郎。その後、会場にはいつもの披露宴らしい穏やかな空気が戻っていました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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