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「これで終わってほしいね」3か月続いた深夜のラジオ音。何度相談しても変わらなかった騒音が消えた瞬間

  • 2026.9.20

夜になると聞こえてくるラジオ

気になり始めたのは初夏のころでした。

仕事から帰って布団に入ると、どこからか人の話し声のような音が聞こえてきます。最初はテレビかと思いましたが、耳を澄ますと天気予報や音楽が流れていました。

近所のどこかでラジオをつけているようでした。

昼間なら車の音に紛れて気になりません。ところが日付が変わるころになると、周囲が静かになるぶん、その音だけがはっきり聞こえます。

真夏になり、窓を開けて寝るようになると、眠れない日が増えました。

「……また鳴ってるね」

ある夜、隣で妻が寝返りを打ちながら言いました。

「起きてた?」

「うん。もう一時過ぎてるよ」

窓を閉めれば少しは小さくなります。ただ、今度は暑くて眠れません。やっと寝ついても、夜中にまた目を覚ます。そんな日が続きました。

さすがに生活に響くようになり、私は最寄りの警察署へ電話で相談しました。

そのときは音が出ている場所を確認してもらい、住人にも声をかけてもらいました。

その夜は静かになりました。

「これで終わるかな」

妻がほっとしたように言いました。

「そうだといいんだけどね」

ところが翌日の深夜、また同じラジオが聞こえてきました。

その後も同じことがあり、警察署へ相談したのは合わせて3度。声をかけてもらった日は静かになるのですが、何日かするとまた元に戻ってしまいました。

朝7時まで音が続いた日

最初に気づいてから3か月ほどたったある朝、私はいつもと違うことに気づきました。

ラジオが、朝になっても止まっていなかったのです。

時計を見ると、もうすぐ7時でした。

外では通学する子どもや駅へ向かう人が歩き始めています。それでも、家の中まで音が聞こえていました。

「まだ鳴ってるの?」

起きてきた妻が窓のほうを見ました。

「うん。今日は今のうちに、もう一回相談してみる」

「朝に?」

「これだけ外が動き始めても聞こえるなら、実際にどのくらい響いてるか分かってもらえると思う」

「……そうだね。もう終わってほしいね」

朝7時、私はもう一度、同じ警察署へ電話しました。

事情を話し、これまでにも3度相談していること、今も音が続いていることを伝えました。

その後、実際に外まで響いている音を確認してもらい、あらためて住人へ声をかけてもらいました。

その様子を見ていた近所の人が、私に声をかけてきました。

「もしかして、あのラジオのことですか?」

「はい。夜中も聞こえていて」

すると、その人は少し困ったように笑いました。

「やっぱり。うちでも聞こえてたんです。でも、どこの家なのか分からなくて」

「そちらにも聞こえてたんですか」

そのとき初めて、困っていたのは私たちだけではなかったと知りました。

その日の夜、いつもの時間になってもラジオは聞こえてきませんでした。

午前一時を過ぎても静かなままです。

「……今日は静かだね」

妻が小さな声で言いました。

「うん。やっと寝られそうだね」

翌日も、その次の日も音は聞こえませんでした。

夜中に3度相談して、そのたびに一度は静かになっても繰り返していたラジオ。朝まで続いていた日に改めて状況を伝えたことで、ようやく周囲にどれほど響いているのかまで確認してもらえました。

あの朝、もう一度電話してよかったと思っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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