1. トップ
  2. 妻には存在すら知らされていなかった引きこもりの義兄。しかし、「隠された」のは義兄だけではなくて……【著者インタビュー】

妻には存在すら知らされていなかった引きこもりの義兄。しかし、「隠された」のは義兄だけではなくて……【著者インタビュー】

  • 2026.9.15

【漫画】本編を読む

愛美は夫・賢二とごく普通の夫婦として、幸せに暮らしていた。しかしある日、突然賢二の両親が事故に遭い、義父が亡くなる。悲しみに暮れる中、義父の葬儀に現れたのは怪しげな男。その男は、夫の兄・聡一だった……。聡一という兄がいること、聡一は高校生の頃から引きこもっていることを愛美は初めて知る。義家族はなぜ聡一の存在を隠していたのか?

『隠された家族』(のむ吉:著、小瀬古伸幸:監修/KADOKAWA)は統合失調症を患う兄をめぐり、家族がどう向き合っていくかを描いた物語だ。著者であるのむ吉さんにインタビュー。自身も精神科で働いていたというのむ吉さんが、本作に込めた想いを伺った。

※統合失調症をはじめとした精神疾患の進行や症状は個人差がありますので、詳細は医療機関等にご確認ください

――タイトルの『隠された家族』というのは、統合失調症を抱える聡一のことを指しているのでしょうか?

のむ吉さん(以下、のむ吉):聡一だけではなく、愛美や弟の賢二も含まれていると想定しています。賢二には、家族の関心が兄に向く中で、自分の気持ちを後回しにしてしまう「きょうだい児」としての側面を持たせました。「兄が大変だから」と手のかからないいい子を演じる姿は、ステップファミリーで、妹が生まれてから自分のことをないがしろにされていた愛美と重なる部分があります。それぞれ立場は違えど、お互いが家族の中で見えにくい孤独や葛藤を抱えているということを描きたくて、この設定を取り入れました。

――ステップファミリーの描写について悩んだこと、参考にしたことを教えてください。

のむ吉:関連する記事や、当事者の体験談などを参考にしました。ステップファミリーは今や家族の形の一つです。作品の中で愛美が孤独を抱えることになったのは、ステップファミリーだったことだけが理由ではなく、もともとの母親との関係などさまざまな要因が重なった結果として描いています。

取材・文=原智香

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ