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姪への就職祝いまで使い回した私が、3日後に初めて自分で送った言葉

  • 2026.9.13
ハウコレ

決まりきったお祝いならすぐに送れるのに、姪に本当に伝えたかったことは3日たってもまとまりませんでした。最後に送ったのは、最初のお祝いよりずっと短い言葉でした。

送信したあと、私はまた同じ祝い文を使ってしまったと思いました。

祝いの言葉を、私は毎回使い回していた

姪の就職が決まりました。親戚のグループチャットにはお祝いの言葉が並んでいましたが、自分で書こうとすると、どうしても言葉がまとまりません。

私は昔から文章を書くのが苦手です。何年か前に時間をかけて作ったお祝いの文面をメモに残し、それ以来、節目のたびにそこから写して送るようになりました。甥の入学のときも、親戚の引っ越しのときも同じです。

「就職おめでとうございます。お体に気をつけて、ますますのご活躍をお祈りしています。」

姪にも、その形で送りました。相手の名前を入れる場所さえ作っていません。自分で考えた言葉を送って、変に思われるほうが怖かったのです。

姪にだけは、別のことを伝えたかった

送ったあとも、姪が就く仕事のことが気になっていました。古い書類や写真をデータとして残す仕事だと知ったとき、母の家を片づけた日を思い出しました。

あの日、古いアルバムが入った箱を誰が整理するか決まらないまま残っていました。姪はその箱を自分の前に引き寄せて、裏に書かれた日付を読み、何時間もかけて分けていたのを覚えています。

そのことを書こうとして、何度もやめました。ずっと前の行動を覚えていたと言えば、気味悪く思われるかもしれません。

姪から届いた返事は、「ありがとうございます」だけでした。自分が送った言葉を読み返して、それ以上の返事を求められるような内容ではなかったと思いました。

3日後、やっと自分の言葉を送った

考えては消しているうちに、3日が過ぎました。長く書くほど説明が増えてしまうので、最後には短くしました。

「昔のアルバムのことを思い出しました。その仕事、あなたに合っていますね」

送ったのは、それだけです。本人が話していない就職の理由へ踏み込みすぎる気がして、きっかけを聞くことはしませんでした。

返事は来ませんでした。それでも既読になった画面を見て、最初からこういう言葉を送ればよかったのだと思いました。最初の私は、姪に向けた形にして送っていなかったのです。

そして...

何年も使っていたお祝いの文面は、そのあとメモから削除しました。

文章が得意になったわけではありません。それでも次に誰かへお祝いを送るときは、整った言葉を探す前に、その人について自分が覚えていることを1つ考えるようにしています。

(60代女性・パート勤務)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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