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「どこの馬の骨か分からない人」両家の顔合わせで義父が放った一言。だが、娘をかばった父の言葉とは

  • 2026.9.14
「どこの馬の骨か分からない人」両家の顔合わせで義父が放った一言。だが、娘をかばった父の言葉とは

両家が並んだ座敷で、義父がこちらを見た

結婚が決まって、両家の顔合わせの席をもうけたときのことです。

川沿いの静かな店の座敷を取ってもらい、長い卓を挟んで、私と私の両親、向かい側に夫と夫の両親が座りました。

先付けが運ばれてきて、はじめのうちは和やかな雰囲気でした。

父は夫に仕事のことを聞き、義母は母と庭木の話をしています。

私は膝の上で手をそろえながら、「このまま穏やかに終わればいいな」と思っていました。

空気が変わったのは、二品目の皿が下げられたあとでした。

義父がふいに私を見て、少し笑いながら口を開いたのです。

「こんなこと言ったら怒られるかもしれないけどね。最初に聞いたときは、正直、どこの馬の骨か分からない人だなって思ったんだよ」

冗談のつもりだったのかもしれません。

義父は笑っていました。

義父の気まずい一言

私は一瞬、何と返せばいいのか分かりませんでした。

それでも場を悪くしたくなくて、「そうだったんですね」と曖昧に笑いました。

隣を見ると、母が静かに箸を置いていました。向かいでは夫が困ったように湯呑みに目を落としています。

義母も笑わず、義父の横顔を見ていました。

座敷の空気が急に重くなり、廊下を通る人の足音まで妙にはっきり聞こえました。

私はこれ以上その場に座っているのがつらくなり、「すみません、ちょっと失礼します」と席を立ちました。

廊下へ出てしばらくすると、夫が追いかけてきました。

「ごめん。父さん、あんなこと言うとは思わなかった」

「…きついよ」

「うん。本当にごめん。俺もすぐ止めればよかった」

「私、あそこで何て言えばよかったのか分からなかった」

夫は少し黙ってから、「戻ろう。今度また言いそうになったら、俺が止めるから」と言いました。

夫との会話

父が盃を置いて、静かに口を開いた

少し気持ちを落ち着かせてから座敷へ戻ると、父は黙ったままでした。

私が席についたのを確かめるようにこちらを見てから、手にしていた盃をゆっくり卓へ置きました。

そして義父のほうを向きました。

「すみません。ひとつだけ、いいですか」

義父が少し驚いた顔で、「はい」と答えました。

父は少し間を置いてから話し始めました。

「冗談でおっしゃったのかもしれませんけど…娘も今日、かなり緊張して来ているんです」

義父はすぐに、「いや、悪気はなかったんですよ」と答えました。

父は小さくうなずきました。

「ええ、それは分かります。ただ、親としてはやっぱりいい気持ちはしません」

座敷が静かになりました。

義母が義父の袖にそっと手を添えました。

父はそれ以上責めることはせず、少し声をやわらげました。

「せっかく二人がこれから一緒になるんですから。今日は、その話を気持ちよくできればと思っています」

父の一言

義父はすぐには答えませんでした。

やがて湯呑みに手を伸ばし、一口飲んでから私のほうを見ました。

「……悪かったね。ちょっと言い過ぎた」

私も少し迷ってから、「はい」と答えました。

すると夫が義父を見て、静かに言いました。

「父さん、俺もああいう言い方はやめてほしい」

義父は一瞬黙りましたが、「分かったよ」と短く返しました。

非を認めた義父

それから夫が、少し空気を変えるように口を開きました。

「じゃあ、日取りの話に戻ろうか。秋がいいって二人で話してるんだ」

義母が「十月くらいなら気候もいいかもしれないわね」と言い、母もうなずきました。

少しずつ会話が戻ってきたところで襖が開き、次の料理が運ばれてきました。

もちろん、すぐに何事もなかったような空気に戻ったわけではありません。

それでも、父が怒鳴るのではなく自分の気持ちを伝えてくれたこと、そして夫も義父にきちんと言葉を返してくれたことで、私はようやく少し肩の力を抜くことができました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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