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横浜・関内の幸せが並ぶライフスタイルショップ、yunoia(ユーノイア)。【岡尾美代子の雑貨ヘイ!ヘイ!ヘイ!】

  • 2026.9.13

その店には、幸せが並んでいた。

JR根岸線の関内駅。横浜スタジアムの最寄り駅で、この春にオープンした「ベースゲート横浜関内」が話題になった。でも、私にとっての関内駅は球場とは反対の北口。なぜならば、それは、野毛(飲み屋街で有名)へ通じる道だから(きゃはっ)。

その北口側に出るとイセザキ・モールという古い商店街があり、メインストリートには横浜文明堂(店内の「ル・カフェ」がおすすめ)や有隣堂本店、そして路地を入れば老舗の天ぷらやおでんの店、もっと奥はどんどん怪しげな店になっていくというエリアなのだが、この近くの吉田町に週末にオープンするライフスタイルショップがあると聞き、出かけてみることに。

古いビルの3階に上がりドアを開けると、柔らかで、落ち着いた雰囲気の空間が迎えてくれた。こちらはモデルでプロダクトディレクターの松本有未さんのショップyunoia(ユーノイア)。店内の大きな窓からは木と線路が見えて、時折電車の音がする。居るだけで心地よさを感じる空間だ。それは大きな半円の台と、“密かに丸みを帯びている”ように仕上げられた細部の設えの効果なのかも。

この“まあるい”場所に並んでいるのは、食器、布もの、アクセサリー、洋服など松本さんがひとつひとつこだわりを持って選んだ生活用品の数々。どのアイテムにも出合いとストーリーがあり、松本さんの思いが詰まっている。その良さを伝えるのは、物好きとしての使命——そんなふうに話してくれた松本さんのキラキラとした表情が忘れられない。

ここに並んでいる物たちは幸せだと思った。

半円の台の上、手前に並ぶ岩澤硝子の手作りのガラスアイテムはクリア、フロスト、インディゴ、ミントの涼やかな4色展開。
オーナーの松本有未さん。カウンターの端も円形に。家具もアルテック95(半円テーブル)やスツール60など“まあるい”ものを。
布製ブローチはグラフィックデザイナーなどの美術活動をする外山夏緒さんの作品。¥6,050/グングルパーマン(ユーノイア)
店内の鏡の使い方も素敵だった。雑貨もだけれど、インテリアも配置もすべてに意味がある、そんな印象。
富山県の伝統的な郷土玩具、土人形の本。『うしとうそ とやまの土人形』(ストライド刊)。うそ(鷽)は天神様のお使いとされる鳥。
森脇製陶所 森脇靖さんの陶器が並ぶコーナー。持った時に手になじんで、使いやすいのだそう。ニュアンスのある色味もきれい。
帰りに「ル・カフェ」のパステルを。今日も旨し。

photography&text: Miyoko Okao

*「フィガロジャポン」2026年8月号より抜粋

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