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辛い料理を食べた40代女性→翌朝、舌に赤い模様が。「やけどしたのだろう」放置するが…歯医者で告げられた“意外な原因”とは?

  • 2026.10.21
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは!歯科医師の鷹巣多紀です。

辛い料理を食べた後、舌がひりひりした経験はありませんか。鏡で赤みを見つけても、食事のせいだから数日で治ると考える方もいるでしょう。

今回は、舌の赤みをやけどだと思い込み、食事中の痛みを我慢していた女性のお話を紹介します。

 3日後、別の場所に現れた赤い模様

47歳の女性Aさんは、辛い料理を食べた翌朝、舌に赤い模様を見つけました。少ししみるものの、「昨日の食事でやけどしたのだろう」と、歯医者へ行くほどではないと考えていたのです。

念のため撮っておいた写真と3日後に見比べると、最初の赤みは薄くなっていました。ところが、少し離れた場所に似た模様が現れ、白っぽい縁も見えます。

気にはなりましたが、一度赤みが引いたのだから、もう少し待てば治るだろうと様子を見続けました。それでも、辛い物や酸味のある物を食べると舌にしみます。

夕食では何度も箸を止めて水を飲み、しみないおかずを選んでいました。模様の変化を写真に残す一方で、食べる前から痛みを気にするようになったのです。

食事のたびに我慢するのはつらいと、Aさんは撮りためた写真を持って歯医者を受診しました。

 舌の模様が変わる「地図状舌」とは

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

歯医者では舌の表面を診てもらい、何を食べるとしみるのかを伝えました。写真に残した模様の経過も診断の手がかりになり、地図状舌と分かったのです。

地図状舌では、舌の表面にある細かな突起の一部が失われ、赤く滑らかに見えます。その周りを白っぽい縁が囲み、地図のような模様になるのが特徴です。

赤かった場所が元に戻る一方、別の場所に同じ変化が現れるため、模様が移動したように見えるのです。形や大きさが変わったり、いったん消えてから再び現れたりすることもあります。

原因は十分に分かっておらず、辛い料理を食べたことが発症の原因とはいえません。また、辛味による刺激は、熱い物によるやけどとは異なります。

Aさんは前日の食事が原因だと考えていましたが、食べ物がしみたのをきっかけに、すでにあった舌の変化に気づく場合もあるのです。

 舌がしみるときの食事の工夫

地図状舌は良性で、多くは症状がなく、治療を必要としません。人にうつるものではなく、放置するとがんになる病気でもありません。

ただし、辛い物や酸味の強い物、熱い飲食物がしみる場合があります。食事が進まないほどしみるときは、症状に応じた対処を相談しましょう。

Aさんも「模様が消えるまでは仕方がない」と、しみるのを我慢していたといいます。しみる食品を一時的に控え、熱い料理は冷ましてから食べるよう助言を受けました。

「食べるたびにつらかったので、もっと早く聞けばよかったです」と女性は振り返りました。自宅では何を食べるとしみるのか記録し、痛みが続いたり、食事を取りにくくなったりしたら、改めて相談する予定です。

舌の変化は写真と症状を記録して相談

初めて舌に赤い模様が現れたときは、自己判断せず、歯医者や口腔外科で診てもらいましょう。写真は同じ明るさや角度で撮り、撮影日や、何を食べるとしみたかも残しておくと、経過を伝えやすくなります。

ただし、写真だけでは舌の硬さなどは分かりません。同じ場所の傷が2週間ほど治らない、硬さや出血があるといった場合は、以前と同じ地図状舌だと決めつけずに受診してください。

赤い部分を汚れだと思って、強くこするのも避けましょう。見た目の変化に加え、食事に困っていることも伝えていただきたいと思います。


執筆・監修:鷹巣 多紀
大学病院口腔外科にて研修後、一般歯科にて勤務。現在は1児の母として子育てと仕事に奮闘しています。

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