1. トップ
  2. めまぐるしく変化する子育てに対する社会の目。孤独に陥る母親を救うには?【著者インタビュー】

めまぐるしく変化する子育てに対する社会の目。孤独に陥る母親を救うには?【著者インタビュー】

  • 2026.9.5

【漫画】本編を読む

5年にわたる不妊治療でも子どもを授からなかったため、仕事に専念することを決意したちはる。しかし大きなプロジェクトの責任者に抜擢された矢先、妊娠が発覚する。「タイミング最悪」と思ってしまったことに罪悪感を覚えつつも、育児と仕事の両立を決意。しかし、つわりも重く、うまくいかないことの連続で……。

自身も経験した“産後うつ”をテーマに『もう3年、産後うつ。 消えたい衝動から抜け出せない』(青柳ちか/KADOKAWA)を描いた著者・青柳ちかさん。自身が経験した産後うつや、本作に込めた想いについて話を伺った。

※個人の体験をもとにインタビューを行っています。症状など、詳細は医療機関等にご確認ください。

――産後うつだった当時のご自身に一言かけられるとしたら、どんな言葉をかけたいですか?

青柳ちかさん(以下、青柳):多分、当時の私は何を言われても素直に受け入れられなかったと思うんですよね。あえて言うとしたら「妊娠したら電車が怖くなるって、なんかおかしいと思わない!? それ、パニック障害かもよ!?」でしょうか(笑)。私の場合、発端がパニック障害だったので。

――青柳さんが出産されたのは20年ほど前とのことですが、その後産後の母親を取り巻く環境はいい方向にも悪い方向にも変わってきていますよね。

青柳:そうですね、今は産後うつや出産の大変さも昔よりだいぶ認知されていると感じます。例えば私の妹は私よりもかなり後に東京都で出産したのですが、待機児童の減少や、延長保育の充実、ベビーシッターの支援などの変化があると聞いています。男性の育休も整備されて利用する人が増え、育児も夫婦2人でするのが当たり前……。支援体制は圧倒的にいい方向に行っていると思います。その反面、経済的な理由などで「子どもは自己責任で持つもの」「贅沢品」のような見方が生まれ、子どもを持つ親は肩身が狭い思いをすることもあります。また、母親も産後わりとすぐに復職し、フルタイムで働く方が増えているので、分刻みの忙しい毎日を送っていて余裕がないという話も耳にします。

――今後はどんな社会になっていったら、産後うつになる方も減ると思いますか?

青柳:もっとゆったりと余裕を持って子どもを育てられたら、そして周囲も育児中の親や子どもにもっと寛容な社会になればいいなと思います。

取材・文=原智香

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ